
BMW 3シリーズ(F31)が「NO SIGNAL」と表示され、ナビ・オーディオ・バックカメラが使用不能に。専用診断でヘッドユニット故障と判明し、中古NBT ID3を使用して交換修理を実施。事前に車台番号・認証コードの設定、地図更新、動作チェックを済ませており短時間で復旧。別の不具合が残るも、ナビ等は完全復活しました。

車両情報
車種 | BMW 3シリーズツーリング(F31) 320d |
初年度登録 | 2013年 |
都道府県 | 神奈川県 |
ヘッドユニット(NBT ID3)を交換修理!NO SIGNAL表示の解消とナビ復旧作業
ご来店の背景とトラブル内容
ご相談内容は以下の通りです。
- 画面がNO SIGNALと表示されたままで、何も映らない
- ナビ・オーディオ・バックカメラが全く使えない
- ISTA診断でもヘッドユニットとの通信が不可
購入されたのはオートオークション経由の車両で、受け取った段階ですでに不具合が発生していました。
このようなケースでは出品者側に責任を問うのは難しく、落札者自身で修理対応が必要になることが多いです。
原因特定とヘッドユニットの準備
ISTA(BMW専用診断機)でヘッドユニット(NBT ID3)自体が故障していると判断。
📸 画面がNO SIGNALと表示されたまま


📸 ISTA(BMW専用診断機)で車両診断



今回は新品は高額なため、動作チェック済の中古ユニットを使用することにしました。
ライコウでご用意する中古ヘッドユニットは以下の工程を事前に行なっています。
- 車台番号(VIN)の書き換え
- 認証コードのインストール
- 最新プログラムへのバージョンアップ
- 地図データの最新版(2025-1)へ更新
- 約4時間にわたる動作チェック
この徹底した事前準備により、ご来店当日の作業は1時間以内で完了し、独自の6か月保証もお付けしています。
ヘッドユニット交換作業と動作確認
ご来店当日は、すでにユニット側の準備が完了しているため、
- ヘッドユニットを交換
- システム起動確認
- ナビ・オーディオ・Bluetooth・USB・地図表示などの動作確認
という流れで、お待ちいただいている間に作業を完了させることができました。
📸 ヘッドユニット交換作業と動作確認

















ヘッドユニット交換後に判明した別の不具合
ヘッドユニットが正常に起動し、ほぼ全ての機能が復活しましたが、リバースに入れてもバックカメラ映像が表示されないという新たな不具合が確認されました。
📸 リバースに入れてもバックカメラ映像が表示されない

PDC(パークディスタンスコントロール)は表示されているものの、ISTA上でTRSVCモジュールが通信不可(赤表示)となっており、バックカメラ側の不具合と判断されます。
📸 ISTA上でTRSVCモジュールが通信不可(赤表示)

また、トランクリッドスイッチの不安定な動作も確認されましたが、お客様より「今回はそのままでOK」とのご希望でしたので、ここで作業を終了しました。
今回の作業のまとめとポイント
✅ 中古ヘッドユニットの準備を事前に徹底的に行い、スムーズに交換
✅ 短時間作業(約1時間)でナビやオーディオ機能を復活
✅ TRSVCやトランクスイッチの不具合も診断で特定し、別途ご案内
✅ 6か月間の独自保証付きで安心の修理対応
ご注意ください
- NO SIGNAL表示=必ずしもヘッドユニット故障とは限りません。
→ ISTA診断などで正確な原因特定が必要です。 - ヘッドユニット交換後もバックカメラやPDCに不具合が残る可能性があります。
→ 作業前後のチェックで正確に状態を確認いたします。
まとめ:ライコウだからこそできる中古ヘッドユニット交換
BMWのヘッドユニット修理は知識・設備・経験が揃っていないと難しい作業です。
ライコウではディーラーでは対応できない部分にも柔軟に対応し、
中古パーツでもしっかりと準備・保証を付けてご提供しています。