
2021年式BMW M2(F87 LCI)に、封印されていた純正ハイビームアシスト機能を後付けし、グレアフリー機能も追加。さらにApple CarPlayをワイヤレスで有効化し、a/tack製AVインターフェースと高感度地デジチューナー、HDMI映像入力キットで車内エンタメを大幅強化した作業事例です。

車両情報
車種 | BMW 2シリーズクーペ ( F87 ) LCI M2 |
初年度登録 | 2021年 |
都道府県 | 静岡県 |
純正グレアフリー機能付ハイビームアシスト後付装着
【日本仕様では封印】純正ハイビームアシスト後付けで夜間走行をより安全に!
BMW M2のような高性能モデルには、ヨーロッパ仕様では標準装備の便利機能が、日本仕様では封印されていることがあります。
その一つが純正ハイビームアシスト機能です。
ハイビームアシストは、前方の車両や対向車をフロントカメラで検知し、自動でハイビームとロービームを切り替えてくれるため、夜間のドライブが驚くほど快適かつ安全になります。
わざわざ手動でハイビーム操作をしなくても、最適な視界を確保してくれるので、特に街灯の少ない道路では大きな安心感を得られます。
今回は、BMW純正のハイビームアシストスイッチ付きステアリングコラムに交換し、コーディング専用ツールを使用してコーディングを施工。これにより、封印されていた機能を完全に復活させました。
📷 ハイビームアシストスイッチ付きステアリングコラム


さらに、オーナー様のM2にはアダプティブLEDヘッドライトが装備されているため、左右のヘッドライトが独立して最適な配光に調整されるグレアフリー機能も追加。
これにより、対向車に眩しい思いをさせることなく、ハイビーム走行が可能になります。
📷 ハイビームアシストの動作




純正AppleCarPlay有効化
【定番人気】純正AppleCarPlayをワイヤレス接続で便利に使える仕様へ!
次に、AppleCarPlay有効化についてです。
BMWの純正AppleCarPlayは、iPhoneを車両と接続することで、ナビアプリや音楽アプリ、メッセージ機能を純正ディスプレイでスマートに使える大変便利な機能です。
ライコウでは、このAppleCarPlayの後付け有効化は特にご依頼の多い人気メニューです。
BMW純正のWifiアンテナを装着することで安定したワイヤレス接続を実現します。
ワイヤレス接続の魅力は、スマホをポケットやバッグに入れたままでも自動で接続される点にあります。
ケーブル接続の煩わしさから解放され、エンジンをかけるだけでiPhoneと車両が繋がります。
なお、今回の車両は購入時にHMIバージョンがアップデート済みのはずでしたが、実際にはプログラミングされておらず、現時点ではAppleCarPlayはフルスクリーンではなく2/3画面での表示となっています。
📷 AppleCarPlay使用中






今後、HMIバージョンをアップグレードし、フルスクリーンでAppleCarPlayをお楽しみいただけるようにする予定です。
このように後からの仕様変更やプログラム調整にも柔軟に対応できるのが、BMW専門店ライコウの強みです。
地デジチューナー&HDMI映像入力キット装着
【AVインターフェース】で映像ソース拡張!地デジ&HDMIで無限のエンタメを実現
今回のカスタムの目玉の一つが、a/tack製AVインターフェース(AT-VEM6000HU) の取り付けです。
純正ディスプレイは高精細で美しいですが、通常は外部映像ソースの入力ができません。
このAVインターフェースを装着することで、地デジチューナーやHDMI機器を接続して、純正モニターに映像を映せるようになります。
しかもこのモデルは、
- HDMI入力が2系統対応
- A/Dコンバーター機能搭載(AUX音声が廃止された現行車にも対応)
という高機能仕様。
これにより、地デジチューナーを一つ、HDMI映像入力キットを一つ、両方をデジタル通信で接続できるので、映像と音声の遅延がなく、快適な視聴環境を実現します。
さらに、AVインターフェース自体が走行中の純正ナビ操作や純正DVD視聴を可能にする機能も備えているので、普段のドライブがより快適で楽しくなること間違いなしです。
📷 a/tack製AVインターフェース(AT-VEM6000HU)

📷 A/Dコンバーター機能搭載

【4チューナー×4アンテナ】高感度地デジチューナー装着!走行中も快適視聴
AVインターフェースと組み合わせる形で、a/tack製地デジチューナー(AT-DTV4X Pro) を取り付けました。
このチューナーは4チューナー×4アンテナ仕様の高性能モデルで、走行中でも安定した地デジ受信が可能です。
フィルムアンテナはリアウインドウに美しく貼り付け、見た目にもスマートに仕上げています。
リモコンは付属していますが、ほとんど使う必要はありません。
AVインターフェースを経由して純正スイッチでチャンネル切り替えなどができるので、
違和感なく純正システムに溶け込んでいます。
もちろん、走行中も地デジ視聴可能なので、長距離ドライブ中の同乗者の退屈対策にもピッタリです。
📷 地デジ視聴中の画面




📷 フィルムアンテナはリアウインドウに貼り付け


📷 純正スイッチを使用してチャンネル切り替え


【もう一つのHDMI】でミラーリングやストリーミングも可能に!
AVインターフェースの2系統目のHDMIには、HDMI映像入力キットを設置しています。
これにより、iPhoneを接続しての画面ミラーリングはもちろん、Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスを使ってAmazon Prime VideoやYouTubeを車内で楽しめます。
Fire TV StickはHDMI-CECに対応しているため、リモコンを使わずに純正スイッチで操作できるのも大きなメリットです。
出先の駐車場で映画を楽しんだり、子どもたちにアニメを見せたり、活用シーンは無限大です。
📷 HDMI映像入力キットを設置



📷 Fire TV Stickなどのストリーミングデバイス





📷 iPhoneを接続しての画面ミラーリング



コーディング施工
コーディングとは・・・
愛車を自分仕様へと変身させることができるのがコーディングです。
コーディングによって、使い勝手の悪さを改善したり、製造年月での仕様の違いやグレード&装備の違いなどによって封印されている機能を呼び起こすことができます。
リーガルディスクレーマー非表示設定
ヘッドユニット起動時にディスプレイに表示される走行に関する注意画面(リーガルディスクレーマー)を非表示にします。
デイライトメニュー項目追加
エクステリアライトのメニューにデイライト項目を追加します。
デイライト発光機能をON/OFF切り替えできます。

デイライト時の発光輝度変更
デイライト時の発光輝度を変更します。
ドアオープン時のパワーウインドウ操作のワンタッチクローズ有効化
ドアオープン時、パワーウインドウ操作のワンタッチオープンは機能しますが、ワンタッチクローズは動作しません。ワンタッチクローズ機能を有効化します。
後退時の助手席ドアミラー下降角度変更
後退時に助手席ドアミラーが下降します。
ドアミラーが下降する角度を変更します。

ドアロック時のドアミラー格納時間変更
ドアロック時にドアミラーが格納するためにはロックボタンを1.5秒押し続けます。ドアミラー格納時間の1.5秒を変更します。

エンジン始動時にアイドリングストップのオフ設定
アイドリングストップがオフの状態でエンジン始動します。
標準仕様はアイドリングストップがオンの状態でエンジン始動します。
アイドリングストップのスイッチを押すことでオンにできます。

ウェルカムライトの点灯パターン変更
ウェルカムライトの点灯パターン変更します。
・ナンバー灯消灯
・フロントウインカー点灯
・リアウインカー点灯


自動時刻設定メニュー項目追加
日付と時刻のメニューに自動時刻設定項目を追加します。
自動時刻設定をON/OFF切り替えできます。

アンビエントライト照度設定をメーターパネル照度調整ダイヤルとの連動解除
アンビエントライト照度設定がメーターパネル照度調整ダイヤルと連動しなくなります。
エンジン稼働中のドアロックホーン無効化
エンジンが掛かっている状態でキーレスリモコンやコンフォートアクセスでドアロックするとホーンが2回鳴ります。ドアロックしてもホーンは鳴らなくなります。
コーディングでのご留意事項
車両のコンピューターには、プログラムファイルや設定ファイルなどがインストールされており、コーディングは設定ファイルの中身を変更します。
したがいまして、設定ファイルに存在している項目のみが変更できるため、存在しない項目については変更できません。コーディングではプログラムファイルは変更できない為、コーディングによって何でも機能が実現できるわけではありません。
【最後に】BMW専門店だからできる安心の施工とフォロー
今回のカスタマイズは、純正機能の後付けからAVインターフェースでの映像拡張、コーディング施工まで、
BMW専門店ならではの技術とノウハウが詰まっています。
「他店では断られた…」という内容でも、ライコウなら可能な限りご対応いたします。
純正機能の後付け、電装系の拡張、コーディング施工など、BMW & MINIのことなら何でもご相談ください!