
MINIクラブマン(F54)にて、「車両動き出し注意」「車両を固定する」などの警告メッセージを表示。原因はギアセレクター内部のバネ破損による認識不良。ディーラーでは高額な本体交換もライコウでは部品交換で修理。さらに地図データの更新ができなかったナビも、プログラミングしてから2025年版へ正常にアップデートを実施。

車両情報
車種 | ミニ クラブマン (F54) クーパーS (COOPERS) |
初年度登録 | 2017年 |
都道府県 | 東京都 |
「車両動き出し注意」ギアセレクター修理
「車両動き出し注意」の警告が表示!そのままだと車検に通らない?!
📸 「車両動き出し注意」の警告メッセージが表示されているメーターパネル

📸 ディスプレイ上の「車両を固定する」という警告メッセージ


今回のご入庫のきっかけは、メーターに表示された「車両動き出し注意」、およびディスプレイ上の「車両を固定する」という警告メッセージです。これらのメッセージは、ギアセレクター内部の不具合が原因で表示されることが多く、MINIやBMWのF系車両でしばしば見られるトラブルです。
専用診断機(ISTA)で点検したところ、
「セレクターレバーに異常があり、Pレンジでロックされていない」
というエラーが記録されていました。
つまり、実際にはPレンジに入っているにもかかわらず、車両側がそれを認識できていない状態です。
📸 専用診断機(ISTA)で点検


ディーラーではアッセンブリー交換…ライコウではバネ交換で対応可能!
📸 分解途中のギアセレクターユニット


このエラーの原因は、ギアセレクタースイッチボックス内部のバネの金属疲労による破損です。ディーラーではスイッチボックスをアッセンブリー(本体丸ごと)で交換するため、15万円~18万円程度の修理費用と一泊二日の預かりが必要と案内されることが多いです。
ライコウでは、不具合のあるバネだけを単体交換することで、
✅ 1時間程度の作業時間
✅ 約1/3の修理費用
で対応が可能です!
📸 破損したスプリングと新品のスプリング



このトラブルは車検に通らないと判断されるケースもあるため、特に車検が近づいているオーナー様は早めの対処をおすすめします。
内装を分解してスイッチボックスへアクセス
ギアセレクタースイッチボックスは、センターコンソールの奥深くに設置されているため、多数の内装部品を丁寧に取り外してからの作業となります。バネを交換後、動作確認・エラー消去を行ない、無事にトラブル解消です。
📸 無事にトラブル解消



地図データ2025年版へ更新
地図データが更新できない?AppleCarPlayの影響をリセットして対応!
📸 純正ナビの地図データを2021年から2025年へアップデート







もうひとつのご依頼は、純正ナビの地図データを2021年から2025年へアップデートしたいという内容でした。
お客様は数年前にご自身でAppleCarPlayの有効化を実施されていましたが、その後、地図データ更新がうまくいかない状態になっていたとのことです。
AppleCarPlayの有効化によってインストールされた非純正コードの影響により地図更新がブロックされていたと考えられます。
認証コードをいったんクリアして、純正コードで地図更新を実現
ライコウでは、まず安定化電源を接続したうえでヘッドユニットのプログラミングを実施し、
- インストール済みのコードをすべてクリア
- 正規認証コードを新たにインストール
という手順を踏みました。
📸 認証コードをクリアするためプログラミング









その後、地図データの入ったUSBメモリを使用してアップデート作業を行ない、約80分で2025年版の地図データへ更新完了です!
コーディング施工
コーディングとは・・・
愛車を自分仕様へと変身させることができるのがコーディングです。
コーディングによって、使い勝手の悪さを改善したり、製造年月での仕様の違いやグレード&装備の違いなどによって封印されている機能を呼び起こすことができます。
ナビゲーションシステムのスピードロック解除
走行中にナビゲーションシステムの目的地設定が可能になります。純正機能のテレビやDVDビデオやUSBビデオの視聴も可能になります。


リーガルディスクレーマー非表示設定
ヘッドユニット起動時にディスプレイに表示される走行に関する注意画面(リーガルディスクレーマー)を非表示にします。
デイライトメニュー項目追加
エクステリアライトのメニューにデイライト項目を追加します。
デイライト発光機能をON/OFF切り替えできます。

自動時刻設定メニュー項目追加
日付と時刻のメニューに自動時刻設定項目を追加します。
自動時刻設定をON/OFF切り替えできます。

コーディングでのご留意事項
車両のコンピューターには、プログラムファイルや設定ファイルなどがインストールされており、コーディングは設定ファイルの中身を変更します。
したがいまして、設定ファイルに存在している項目のみが変更できるため、存在しない項目については変更できません。コーディングではプログラムファイルは変更できない為、コーディングによって何でも機能が実現できるわけではありません。
今回の作業まとめ
作業内容 | 詳細 |
---|---|
警告メッセージ修理 | ギアセレクタースイッチボックス内部のバネ交換 |
地図データ更新 | AppleCarPlay影響排除 → ID5ヘッドユニットに2025-1地図データインストール |
最後に
「車両動き出し注意」の警告が出てしまったMINIオーナー様、ぜひライコウにご相談ください。
ディーラーでは高額修理となる内容でも、適切な技術と部品交換でリーズナブルに対応可能です。
また、AppleCarPlayやナビの地図更新でお困りの方もお気軽にご相談ください。
ナビ地図は最新版を使ってこそ便利!快適なドライブ環境をライコウがサポートします。