【ライコウ横浜店ブログ】


みなさん、こんにちは!

ライコウの澤田です!!



神奈川県内よりミニ クラブマン(F54)のお客様にご来店いただきました。



おクルマは、2016年のクーパーS(CooperS)になります。



今回は、後付されたLCIテールライトの配線修理作業を承りました。



昨年にクラブマンの前期モデルを購入され、その際にLCIテールライトも装着してもらってから納車されたおクルマです。







納車後、数回ライコウ横浜店へご来店いただきましたが、その時からおかしな点灯パターンで発光するLCIテールライトの存在が気になっていました。



上の画像を見てお気づきの方もおられると思いますが、LCIテールライト内のブレーキライトとリアバンパー内のブレーキライトが同時発光するんです。

そして、LCIテールライト内のブレーキ発光がリアフォグライト点灯時の発光パターンになってしまっております。


そして、リアフォグライトが点灯しないのです・・・。



リアフォグライトのスイッチを押しても、テールライトの点灯に変化なし( ゚Д゚)



なんじゃこりゃっ!?

極めつけなのが、
車検の時は前期テールライトへ戻してもらったら問題ありません
という話で納車されたそうです。


あまりにも無責任な対応にただただビックリさせていただきました(笑)


4月に車検を控えるってことで、この状況を改善すべく他社装着のLCIテールライトの配線をすべて取り除き、テールライトが正規点灯するように配線修理作業とコーディング施工を行ないました。

テールライトの点灯状況は以前に拝見していましたが、それ以外の情報を事前に全く把握していない無謀ともいえる状況から配線修理作業に入ります。

どのような配線作業になってるんだろう・・・
純正コネクターは無事なのか・・・
コーディング内容はどのようになっているんだろう・・・


まずは、LCIテールライトを取り外してスプリットドア内の配線修理からはじめてみます。



見慣れない配線類が束になって出てきます。



車両側、LCIテールライト側から分岐接続され、リレーの存在も確認できました。



幸いに純正コネクターは残っていて、車両ハーネスとLCIテールライトの接続には別途社外コネクターを用いて接続されていました。



純正コネクターが無事に残っていてくれて一安心です。


見慣れない配線類をすべて除去してLCIテールライトのハーネルを復旧作業です。







スプリットドア内も見慣れない配線類をすべて除去して無事に修復。



そして、ライコウ独自製作のレトロフィットハーネスでカプラーオン接続。







見た目もスッキリとなり、バッチリOKです。


続いては、車内側の配線をチェックして修復していきます。

今までの状況から判断できると思いますが、スプリットドアのヒンジ部分での配線作業は当然行われていないので、ターミナル端子を使用してヒンジ部分でのコネクター接続へ配線を直します。

そこで、気になっていたのがLCIテールライトへの配線では、左右1本ずつの引き回しで良いはずなのに、何故か左右それぞれに2本の配線が車内に入っているんです( ゚Д゚)

知恵を絞ってどんなおかしな配線をしたの?

私は興味津々です(笑)

2本の配線とは、見慣れない配線類の黄色と灰色。

黄色のビニール線を追いかけてみると、助手席足元まで伸びている。

BDC_BODYというECUへ配線しているかと思いきや、

なっ、なんとヒューズボックスまで配線が伸びてました(-_-;)



黄色のビニール線には常時電源が供給されていました。

何故!?

ここで、私はピンっときました。

そして灰色のビニール線の行き先が判断できました。

リアバンパー内のブレーキライトをスイッチ信号として見慣れない配線類の中にあったリレーで黄色のビニール線の常時電源を使ってLCIテールライトのブレーキライトを点灯させていたんですね。



ってことで早速リアバンパー内のブレーキライトの配線を確認してみると、案の定、灰色のビニール線が分岐接続されていました。


見慣れない配線類を全て取り除いていく作業を行なっている際も、エントランスカバーレールのクリップのすぐそばに配線が通っていたり、危険要素を含みっぱなしの配線引き回し作業となっておりました(-_-;)





ライコウ流のクラブマン(F54)LCIテールライトの配線作業を行ない、見慣れない配線類の除去はすべて完了です。


それから、コーディング施工。


クラブマン(F54)の場合、配線作業が多岐にわたりますので、コーディング施工を行なう前にLCIテールライトの点灯チェックを行なっています。

それは、コーディング施工後に思うような点灯パターンが得られなかった場合、コーディング内容に誤りがあるのか、配線やテールライトに誤りがあるのかが判断しづらいからです。


ライコウの手順に従って点灯チェックしましたが、LCIテールライト内のブレーキライトが点灯してくれません。


おっと私としたことが配線作業を誤ってしまったのか、それともLCIテールライトが見慣れない配線類のせいで壊れてしまっているのか・・・(;'∀')


LCIテールライトを車両から取り外して机上で安定化電源を使って点灯チェック。

机上チェックではブレーキライトが問題無く点灯します。


あっ、今度はコーディング内容に誤りがあるかもしれないと配線を見直す前にコーディング内容をチェック。

一旦、BDC_BODYのコーディング内容を初期化してみますと、コーディング施工前の想定通りの点灯パターンになってくれました。

コーディングもダメだったか・・・

初期化後にLCIテールライト用のコーディング施工を行ない、無事にLCIテールライトとリアバンパー内ライトが正しく発光してくれるようになりました(^^♪


★ライト点灯






★ウインカー点灯






★ブレーキライト点灯








★リアフォグライト点灯








★バックライト点灯




★ブレーキライトとリアフォグライト点灯






★ウインカーとバックライト点灯




全てがクラブマン(F54)のLCIモデルと同様の点灯パターンになってくれました。


ブレーキライト点灯時はLCIテールライト内のブレーキライトは発光するだけで、リアバンパー内のブレーキライトは点灯しないのが正規の点灯パターン。







キッチリとした作業でバッチリOKな状態になってくれました(^^♪

ライコウのコーディング施工では、ディーラー修理作業でプログラミングが実施されてもLCIテールライトの設定が消えない設定になっていますので安心してお使いいただけます。


これで、前期モデルのテールライトへ戻すってこともなく、正規の点灯パターンで問題無く、4月に迎える車検を受けていただけます。

車検の時は前期テールライトへ戻してもらったら問題ありませんってことでしたが、今回の作業での見解では、前期モデルのテールライトへ戻す作業も結構大変な作業になると思います。

配線ダメ&コーディングダメな取り付け

な状態で、よくも車両販売できたものだと感じております。



横浜から数百キロ

も離れたところから車両を購入されていますので、アフターフォローがしづらい状態だと思います。

なら、キッチリと作業すべきだと私は思うのですがいかがなものでしょう?

それとも遠方なので売り逃げ!?とも感じられました。

ちなみに、ライコウでは責任があると認められた不具合が発生した場合、距離に関係なく出向いて対処させていただくなどキッチリと対応させていただいております。
過去には遠方ネタですと謂れのない言いがかりで高知県まで出向いたこともありましたね~。その際は白黒をハッキリさせてもらいました。
あと、取り付けさせていただいた商品に不良があり、メーカー対応がいい加減で大分県まで出向いたことも・・・。

自社で技術的に対応できないのであれば、できる業者へお願いするか、技術的にやれないとお断りする対応のほうが良かったのではないかと思います。


今回の内容を他のショップさんに話したんですが、そのショップさんでも名前を出されて修理してもらってくださいって言われたお客さんの来店経験があったそう。
しかも車両を販売した店からの連絡は一切ナシ(;'∀')

この話を聞いた時も驚愕しました。
お店の理念やポリシーをうかがい知れます。



クラブマン(F54)のLCIテールライト後付ですが、ライコウではLCIモデル準拠の取り付けしか行なっていませんが、LCIモデルと同様の点灯パターンを配線テクニックで得ようとした場合、

LCIテールライトのブレーキライト部はハイマウントストップライトから分岐配線。
リアバンパー内のブレーキライトの配線をスプリットドアの信号線をスイッチ信号にしてリレー制御。

ってしてやるとLCIモデルと同様の点灯パターンを得ることができます。

これだったら熟慮されたなって感じるとともに、配線作業もまだスマートだと思います。
常時電源でブレーキライト点灯は、考えつかず私にとっては有り得ない手法(笑)


業務上、他社さんで装着された商品の配線作業を目にする機会がかなりあります。

おっすごいな!!って思える仕事を見ることがあったり、酷すぎる仕事をみることもあります。

スゴイって思える仕事内容は参考にさせていただき、ライコウのレベルアップを図らせていただくことがあります。


MINI専門店って謳っていたから
信用していたのに・・・

が、お客様の言葉です。


他社批判的な内容をブログやSNSへ書いてしまうのは良くないと思っており、私はブログでは感情を出さないようにして書いていますが、あまりにもひどすぎる事案だったのと、専門店って謳っているが故にライコウが同類と思われたくない為、感情を露わにした内容で書かせていただきました。


ライコウの仕事は見た目は同じでも中身が違うよってお伝えすることがありますが、今回は見た目が違って中身はもっと違うという、これから先にお見掛けすることはほぼ無いないだろうという特殊な事例をご紹介させていただきました。

クラブマン(F54)のLCIテールライト後付装着は、日本最大の装着実績を誇るBMW&MINI専門店のライコウへお任せください。