デイライト不点灯および溶解したX3(G01)の運転席側ヘッドライト修理作業

外側のデイライトが不点灯のトラブル

運転席側ヘッドライトのデイライトが外側不点灯となってしまったトラブルでご来店です。

デイライト発光するLEDモジュールの故障のようです。

そのためBMW純正パーツのLEDモジュールを新品へ交換します。

X3(G01)の場合、1つのLEDモジュールで内側と外側の両方を発光させる仕組みになってます。

それぞれにホワイト発光するLED素子が3個配置されてます。

ヘッドライトのLEDモジュール交換作業

LEDモジュールを交換するに当たりヘッドライトを取り外す必要があります。

また、ヘッドライトを取り外すためにはフロントバンパーを取り外さなければなりません。

フロントバンパーの隙間からヘッドライトを取り出します。

ヘッドライトの裏側にLEDモジュールが取り付けられてます。

前回同様に壊れてしまってるLEDモジュールを取り外すと大変な事態です(;'∀')

デイライト発光させるためのアクリルが茶色く焦げてます・・・。

これだけのダメージがあるとヘッドライトは間違いなく交換です。

よく見るとアクリルは茶色く焦げてるどころか溶解しています。

取り外したLEDモジュールは焼けて変色しています。

ヘッドライト内部のアクリルが焦げて溶けてとても深刻な状態なのでLEDモジュールをBMW純正の新品へ交換しても、まともに発光してくれません。

デイライトは暗く茶色く発光する可能性大です。

ヘッドライトも新品へ交換しないとまともに発光してくれないでしょう。

しかしながら新車登録から3年が経過してしまい保証が適用されないのでヘッドライトを交換する費用は自己負担となってしまいます。

そこで、既存のヘッドライトのリペア作業を行ないます。

アクリルの茶色く焦げたところをゴシゴシと削り落としていきます。

アクリルと5ミリ程度は削り落とさないと茶色くなった焦げ部は除去できませんでした。

そして、茶色くなっていたアクリルはここまで復旧できました。

そして、BMW純正の新品LEDモジュールをヘッドライトへ取り付けて点灯チェックします。

デイライト発光させた状態のヘッドライトは、白さを取り戻してくれました(^^)/

しかしながら助手席側のデイライトと比較すると運転席側の外側は若干光量が少ないです・・・。

それでもデイライト発光色と発光輝度はかなり回復してくれました(^^)/

ヘッドライトの他の点灯動作もチェックします。

ライト点灯時の発光輝度はあまり気になりません。

ヘッドライトが点灯しているとリングライトの発光輝度の違いは判らないです。

道路を走行してる状況だと運転席側ヘッドライトの外側デイライトの発光輝度が若干低いってことは、気づかれないのでは？って感じです

お客様にデイライト発光時の輝度の差をご確認いただきOKをいただきましたので修理完了です。

本来だとヘッドライト交換まで必要な状態でした。

ヘッドライト内のアクリルをリペアすることでヘッドライト交換をせずに対処できました。

ディーラーのメカニックさんと話をしていてもBMWやMINIのヘッドライトで同様の点灯不良が頻発しているようです。

そのためゴミ箱は不良ヘッドライトの山・・・。

昨年までは聞くことが無かったトラブルですが、今年に入ってからトラブル続出です。

今回の場合、通常だとヘッドライトは交換する必要があります。
ちなみにX3(G01) 前期モデルのLEDヘッドライトは430,000円(税別)です。

じつは、8月の車検前に助手席側のヘッドライトで同様の症状が発生してて保証交換されていたそうです。
そして3か月後に運転席側のヘッドライトでもトラブル発生。

運転席や助手席、内側や外側といった法則性は無く、デイライト不点灯およびアクリル溶解のトラブルが発生しているようです。

LEDモジュール交換とヘッドライトリペア修理だけで作業を完了できました。

加えてデイライトの発光輝度を100%から70%へコーディングで調整いたしました。

発光輝度を下げることでLEDの発熱を抑えてヘッドライト内部のアクリル溶解という事態を避ける一助となってくれることを期待しています。

BMW専門店のライコウでは、ヘッドライトを交換せずにヘッドライト内のアクリルをリペアして修理することが可能です。
ただ、ヘッドライトのダメージ度合いによってはリペアしきれない場合があるかもしれません。

ヘッドライトのデイライト発光色が茶色くなってきたり、不点灯になってしまったというトラブルに見舞われた場合、ぜひBMW専門店のライコウへご相談ください。