ドライアイス洗浄でルーフライナーの汚れを落としました。
パウダー状になったドライアイスが繊維の中に入り込んで、汚れの原因となっている付着物を取り除いてくれます。
洗剤を使っての拭き取り作業では成せない業で、ルーフライナーはキレイな状態へ復活しました。

車両情報

車種ホンダ N-BOX
初年度登録--
都道府県滋賀県

ルーフライナーをドライアイス洗浄

ルーフライナーに汚れが付着

フロントガラス交換時にルーフライナーに汚れが付着してしまいご相談いただきました。

ルーフライナーに汚れが付着

汚れを洗剤を使ってタオルなどで拭き取ろうとすると、汚れが拡散してしまう恐れがありお困りでした。

ライコウではエンジンルームやブレーキキャリパーや無塗装樹脂部分でドライアイス洗浄を行なっていますが、ファブリックなどの繊維にも強力に効果を発揮します。

ドイツ製のドライアイス洗浄機

ドイツ発祥のグリーンテック社が製造しているドライアイス洗浄機。
今までのドライアイス洗浄機は大型の機械で、主に工場などで使われてきました。

それからドライアイス洗浄機の小型化が進み、持ち運びが可能なサイズへと進化したことによりカーディテーリング業界や商業施設の清掃などで使えるようになりました。

ライコウが導入したドライアイス洗浄機も持ち運びが可能なサイズです。

冷やして剥がす!ドライアイス洗浄機

冷やして剥がす!ドライアイス洗浄機

ドライアイス洗浄機の大きな特徴は、ドライアイスの特徴を活かした洗浄方法です。

-79℃のドライアイスを汚れている箇所へ吹き付けて、固体から気体へと昇華する力で汚れを剥がします。

サンドブラストのような研磨するといった仕組みではないので洗浄対象物に傷を付けません。

2つの剥離の原理

ドライアイス洗浄の大きな特徴である2つの剥離の原理をご紹介します。

まずは、熱収縮力です。

ドライアイス洗浄機のノズルからエアーと少量のドライアイスが高速噴射されます。
-79℃のドライアイスが汚れに付着して瞬間冷却、洗浄物は常温を保とうとするので、温度差で汚れにクラックが発生しもろくなります。

次に体積膨張力です。

もろくなったクラックの隙間にドライアイスが次から次へと入り込んできます。
ドライアイスは固体から気体へと白い煙になり無くなります。
この昇華時に約750倍の体積膨張が発生して、汚れなどの付着物を剥がしとります。

汚れなどの付着物が一瞬で剥がれます

熱収縮力と体積膨張力が発生するのは約3秒以内のため、汚れなどの付着物は一瞬で剥がれてしまいます。

そして、水分や洗剤などは一切残らないのが最大の特徴です。

ただ、高圧水洗浄やサンドブラストのような圧力やブラスト力はありませんので、染み込んだ汚れや張り付いてしまっている汚れは取り切れません。

しかし、オイルやグリスなどへの脱脂力は強力なのと、手が入りづらいところの洗浄には効果を発揮します。

ルーフライナーをドライアイス洗浄

ルーフライナーをドライアイス洗浄します。

ドライアイス洗浄前はホワイト系のルーフライナーが黒ずんでいることを確認できます。

ホワイト系のルーフライナーが黒ずんでいる

ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます。
3mmペレットタイプとは、米粒大の大きさに成型されたドライアイスです。

ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます
ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます
ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます

そして、ドライアイス洗浄機のノズルからパウダー状になったドライアイスを汚れ部分に吹き付けて洗浄を行ないます。

パウダー状になったドライアイスを汚れ部分に吹き付けて洗浄

パウダー状のドライアイスが繊維の中に入り込んで、黒ずみの原因になっている付着物を剥がし落とします。

パウダー状のドライアイスが繊維の中に入り込んで、黒ずみの原因になっている付着物を剥がし落とします

みるみるうちに黒ずみがなくなり、ルーフライナーはキレイになってくれました。

みるみるうちに黒ずみがなくなり、ルーフライナーはキレイになってくれました

シートやオープンカーの幌などにもドライアイス洗浄の効果が発揮されることを再確認でした作業事例です。