オートオークションで仕入れされたX2(F39)のヘッドユニットでナビが起動しないトラブル。
北海道のお客様のためヘッドユニットだけ送って来られたので修理しました。
盗難防止モードに入ってしまったヘッドユニットだったので、原因究明から修理完了まで3時間程度かかってしまいましたが無事に完治し車両に取り付けできました。
イレギュラーなケースですがヘッドユニットだけを送っていただき修理した事例です。
車両情報
車種 | BMW X2 ( F39 ) 20i |
初年度登録 | 2019年 |
都道府県 | 北海道 |
ナビゲーションが起動しない不具合の修理作業
オークションで仕入れされたX2 ( F39 )のナビゲーションが起動しない!?
オートオークションで仕入れされたBMW X2 ( F39 )が届いて動作確認したらナビゲーションが起動しないことが判明。
これじゃあ車両販売できません・・・。
最寄りのBMW正規ディーラーさんに点検してもらったらヘッドユニットが交換されていて不具合を起こしているからヘッドユニットを新品へ交換する必要があるとのことでした。
そこでダメもとでライコウにヘッドユニットを送って来られました。
届いたヘッドユニットの動作チェック
北海道から届いたヘッドユニットを机上で動作チェックしてみます。
すると、安定化電源を入れてヘッドユニットを起動させてみるとナビゲーションが立ち上がり地図が表示されます。
問題が無さそうに感じられましたが、数分すると【 ロード中 】の表示に変わりました。
ナビゲーションの画面に切り替えてみると【 ナビゲーションシステム起動中 】になってしまい、地図が表示されなくなりました。
認証コードのステータスを確認してみると、認証コード方式のAppleCarPlay ( アップルカープレイ )がインストールされている痕跡が見えました。
その後、プログラミング作業が実施されており、【 ナビゲーションシステム起動中 】となってしまったようです。
この場合は、いったん認証コードを全てクリアにしてから、リペア認証コードをインストールし直す必要があります。
ナビゲーションが起動しない不具合の修理作業
いつもの流れで認証コードを全てクリアして、リペア認証コードをインストールします。
しかし、リペア認証コードがヘッドユニットに入らない・・・(;'∀')
やり方を誤ったかな?って再度同じ作業を繰り返すも結果は同じです。
楽勝の作業かと思いきやドハマりしてしまう予感です。
ここはいったん頭を冷やしてじっくりとヘッドユニットと向き合うことにしました。
すると、エラーメッセージの中に隠されていたヒントを発見っ!!
ヘッドユニットが深刻な状態でプロテクションが掛かってしまっているようです。
専用診断機には繋いでないのですが、ヘッドユニットに【 盗難防止モード 】が入ってしまっているのだと思われます。
なので、最寄りのBMW正規ディーラーさんはヘッドユニットが交換されていると判断されたのでしょう。
私の推測では、ヘッドユニットは交換されておらず、プログラミング時に何か不具合が起こって盗難防止モードになっているのだと思います。
ヘッドユニットを【 盗難防止モード 】から解放します。
そして、リペア認証コードをインストールしますとナビゲーションシステムは復活し、地図が表示されるようになりました。
地図データのバージョンは2021年だったので、ついでに最新版の2025年へ更新。
AppleCarPlay ( アップルカープレイ )は不要とのことでしたので、オリジナル状態のヘッドユニットとして復活を成し遂げました!
しかも地図データは最新バージョンのオマケつきです(笑)
ヘッドユニットの状態を把握してから修理作業を行ない、お客様のニーズに合わせてヘッドユニットを設定いたしました。
その後、車両へ取り付けて問題が無いことを確認できたとのご報告をいただきました。
通常はご来店いただいて修理していますが、遠方の場合などではイレギュラーなケースですがヘッドユニットを送っていただけたら対応することも可能です。
ただ、車両へ装着しての動作保証は出来かねますのでご了承ください。