ナビゲーションシステム起動中でフリーズし再起動を繰り返すBMW 3シリーズ(F31)の不具合をヘッドユニット交換して修理

ライコウでは、BMW 3シリーズツーリング(F31)のヘッドユニットにおいて、再起動を繰り返すトラブルに対処しました。この問題により、ナビゲーションやバックカメラの使用が妨げられ、日常のドライブに支障をきたしていました。今回は、中古のヘッドユニット(NBT ID3)を利用した交換作業を実施しました。

車両情報

車種BMW 3シリーズツーリング ( F31 ) 320d
初年度登録2013年
都道府県岐阜県

再起動が止まらない!BMW 3シリーズツーリング ( F31 )のヘッドユニット交換修理

トラブルの症状

お客様の車両では、ナビゲーションシステム起動中のまま進まず地図が表示されない状態なのとヘッドユニットが起動と再起動を繰り返す状態でした。
この症状により、ナビやオーディオ機能が正常に使えず、車両全体の快適性が損なわれていました。

BMW 3シリーズツーリング ( F31 )に搭載されているヘッドユニットは第3世代 ( NBT ID3 )になります。
2012年から2015年の車両に搭載されているナビユニットです。

中古ヘッドユニットを活用して交換修理になります。

修理手順

ご来店までに中古ヘッドユニットの設定作業

ご来店いただくまでに中古ヘッドユニットに各種設定を行ないます。
まだご来店いただいてませんので車両には装着できません。
そのため専用ツールを使用して机上で設定作業を行ないます。

  1. 中古ヘッドユニットに入っている車台番号や認証コードなどを一旦初期化
  2. 修理作業で取り付ける車両の車台番号や認証コードをインストール
  3. ヘッドユニットのプログラムを最新バージョンへバージョンアップ
  4. ナビ地図データを最新バージョンへバージョンアップ
  5. ヘッドユニットを2時間程度稼働させる

中古ヘッドユニットには装着されていた時の車両情報がメモリされています。
車台番号やオプション装備に適した認証コードが入っています。
その状態でヘッドユニットを移植しても不整合が発生して中古ヘッドユニットは正常な動作を行なってくれません。
修理させていただくBMW 3シリーズセダン ( F30 )向けに設定作業をする必要があります。

ヘッドユニットの交換作業

文鎮化してしまったヘッドユニットを取り外して、設定済みの中古ヘッドユニットへ交換します。

そして、エンジンを始動させて交換したヘッドユニット( NBT ID3 )が起動するかのチェックを行ないます。

ヘッドユニット( NBT ID3 )が起動するかのチェック

修理後の動作確認

交換した中古ヘッドユニットが起動したので様々な機能を動作確認します。

修理後の動作確認

交換したヘッドユニットの動作確認も徹底しています:

  • FM/AMラジオやCD/DVDプレーヤーの動作確認
  • USB、Bluetooth接続のテスト
  • ナビゲーションシステムの起動と現在地の確認
  • バックカメラ映像の表示確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認

交換したヘッドユニットは最新バージョンへプログラミングを行ない、地図データも最新版へ更新しています。

最終的に専用診断機でエラーがないことを確認して作業完了です。

専用診断機でエラーがないことを確認して作業完了

修理費用とアフターサポート

ディーラー修理では約40万円の費用がかかりますが、ライコウでは中古品を活用し、コストを半額以下に抑えています。さらに、修理後の保証期間も6か月設定しており、安心してご利用いただけます。

また、ヘッドユニット不具合はヘッドユニットだとは限らないんです。

ヘッドユニット以外に起因する事例は下記のとおりです。

  • TVキャンセラーなどの社外部品不良
  • 社外部品の配線不良
  • ヘッドユニットに接続している配線不良
  • ヘッドユニット以外のECU(コンピューター)の不具合

ヘッドユニットが不動になった数々の症状を経験してきました。

事前に中古のヘッドユニットをご用意してご来店までに設定など修理作業を完了させていますが、ご来店いただいた際は、まず現車を拝見してヘッドユニットの症状確認から作業をはじめます。

ヘッドユニットの不具合の原因がヘッドユニットとは違う部分だった場合、ヘッドユニット交換という見当違いの修理を行なわない為です。
ヘッドユニット以外に原因があった場合は、ヘッドユニット交換は行なわず、不具合個所の修理を行なうことで数多く復活させてきました。

専用診断機だけでは見えないところを、実際に症状を見て、今までの経験による知識を活かして、適切な修理作業を行なっています。