【ライコウ彦根店ブログ】
みなさん、こんにちは!
ライコウの澤田です!!
三重県よりミニ クラブマン(F54)のお客様にご来店いただきました。
おクルマは、2015年のクーパーS(CooperS)になります。
今回は、フロントカメラ装着のアクティブクルーズコントロール(ACC)後付装着&純正ハイビームアシストスイッチ付コラム後付装着とコーディング施工を承りました。
まずは、フロントカメラ装着のアクティブクルーズコントロール(ACC)後付装着です。
アクティブクルーズコントロール(ACC)とは、レーダー・センサーがたえず道路を走査し、クルマの速度を調整して前車との距離を維持します。再び道路がすくと、システムが自動的に加速させます。
このアクティブクルーズコントロール(ACC)ですが、F系ミニ(F54/F55/F56/F57/F60)では、フロントカメラのみで制御しています。
そして、アクティブクルーズコントロール(ACC)が動作するためのECUは【SAS】と呼ばれるコンピューターが必要になります。
今回、アクティブクルーズコントロール(ACC)の後付装着をご依頼いただいたおクルマにはフロントカメラが装着されていませんでした。
なので、フロントカメラの装着からの作業になります。
純正のフロントカメラを装着するには、フロントカメラ対応のフロントガラスに交換しなければなりません。
フロントカメラ対応のフロントガラスを用意し、専門業者さんにフロントガラスを交換していただき、純正フロントカメラの装着です。
フロントカメラを動作させるための【KaFAS】と言われるECUも追加する必要があります。
そして、アクティブクルーズコントロールなどを制御してくれるECUの【SAS】の装着です。
加えて、アクティブクルーズコントロール(ACC)用スイッチの装着です。
そして、コーディング施工を行ないますとアクティブクルーズコントロールの設定は完了です。
前方の走行車両に近づいていきますと、メーター内に車両を認識したと知らせるアイコンが点灯します。
そして、設定している車間距離を保つために自動ブレーキが作動しました。
信号待ちなどで3秒以上停止した際は、発進時にRESボタンを押すことによって、追従が再始動することができます。
装備品に違いによりアクティブクルーズコントロール(ACC)後付の価格は異なります。
部品単価の変更や為替レートによって金額は変動しますので予めご了承くださいませ。
F54初期モデルの場合、アクティブクルーズコントロールは時速30km/h以上で動作する仕様になっていますが、ECU追加のアクティブクルーズコントロール後付装着をライコウで作業させていただいたお客様には、アクティブクルーズコントロールのストップアンドゴー有効化のコーディングも併せて施工させていただいております。
ライコウで所有しているF45で2017年8月にアクティブクルーズコントロール(ACC)後付してから約26,000km走行して思ったことですが、F系ミニ(F54/F55/F56/F57/F60)では、フロントカメラのみで制御していますので、BMWの他車種のアクティブクルーズコントロール(ACC)と比較しますと弱点があります。
F系ミニ(F54/F55/F56/F57/F60)では、ミリ波レーダーでの制御は無く、フロントカメラのみで制御しているため、カメラで認識できない状況の場合はアクティブクルーズコントロール(ACC)が動作してくれません。
例えば、西日などの逆光や降雪などの視界不良時、メッキパーツをまとったトラックの後ろを走行しているときにはアクティブクルーズコントロール(ACC)が突然解除されてしまいます。
この現象は、F系ミニ(F54/F55/F56/F57/F60)ではアクティブクルーズコントロール(ACC)の標準装着、後付装着に限らず起こりえる症状ですので、あらかじめご留意いただければと思います。
【SAS】追加によるアクティブクルーズコントロール後付け装着ですが、ディーラー作業でプログラムのバージョンアップが実施されてしまった際、ライコウでの再設定作業が必要になる場合がございます。その際の再設定費用は無償対応させていただく予定です。
本来ですと、【SAS】追加の他に、コンピューター交換やセンサー交換が必要で、部品代だけで45万円程度必要になります。その部品は交換せずにアクティブクルーズコントロール(ACC)の後付け装着を実現させ、装着費用を極力抑えさせていただいております。
最後に当然のことと思いますが、ご注意事項を説明させていただきます。
・運転者には通常の安全運転の義務があります。運転時は常に先行車との車間距離や、周囲の状況、運転環境に注意して必要に応じてブレーキペダルを踏むなど、安全運転に努めてください。
・アクティブクルーズコントロール(ACC)に頼った運転は、絶対に行なわないでください。
・わき見運転やぼんやり運転など運転者の不注意を防止したり、悪天候時の視界不良下での運転を支援するものではありません。
・アクティブクルーズコントロール(ACC)は、あらゆる状況下で衝突を軽減したり、作動したりするものではありません。
・アクティブクルーズコントロール(ACC)の認識性能・制御性能には限界があります。各機能の警告を必ず参照の上、正しくご使用ください。誤った使用をすると、適切に制御が行なわれず、思わぬ事故につながる恐れがあります。
お次は、純正ハイビームアシストスイッチ付コラム後付装着です。
ハイビームアシストとは、先行車または対向車や周囲の明るさなどに応じ、自動的に上向きと下向きを切り替えます。
F54/F55/F56/F57/F60でハイビームアシスト機能の封印を解くためには、コラムスイッチ交換作業とコーディング施工が必要になります。
ウインカーレバー横にハイビームアシストスイッチが追加されます。
ライトポジションが【AUTO】でヘッドライト点灯時に、ウインカーレバー横のハイビームアシストスイッチを押すことにより、ハイビームアシスト機能が有効になります。
1シリーズ(F20)、2シリーズ(F22/F45/F46/F87)、3シリーズ(F30/F31/F34/F80)、4シリーズ(F32/F36/F82)、X1(F48)、X5(F15)、X6(F16)、MINI(F54/F55/F56/F57/F60)のおクルマでフロントカメラ装着車であれば装着可能です。
最後にコーディング施工です。
10項目のコーディング施工を承りました。
・リーガルディスクレーマー解除
エンジン始動時にiDrive画面に表示される警告表示を非表示に変更します。
・リングライトのデイライト化
ライトONで点灯するリングライトをデイライト発光させることができます。
・3ターンシグナルの回数変更
5回に変更させていただきました。
・バック時の助手席ドアミラー下降角度変更
標準仕様より、浅めの下降角度に変更させていただきました。
・ドアロックボタン長押しドアミラー格納の時間短縮
通常、ドアロックボタンを1.5秒長押しすることによりドアミラーが格納されます。
その長押し時間を0秒に短縮させていただきました。
・シートベルトアラーム音消去
メーター内のシートベルト警告灯は点灯したままで、アラーム音だけ鳴らないようになります。
・フォグライトのコーナーリング機能の追加
フォグライトをコーナーリングライトとして機能することができます。
ライトスイッチがAUTOのポジションで、ライト点灯時にハンドルを切った時、ウインカーを点滅させたときに、その方向のフォグライトが点灯します。
・イージーエントリー機能の追加
エンジン停止後にドアを開けると運転席シートが後ろへ下がり、乗り降りがしやすくなります。
エンジン始動時には、最後のシート位置に自動的に動きます。
・アクティブクルーズコントロールの動作初期速度変更
アクティブクルーズコントロールは30km/hから動作する設定となっています。
その動作速度を変更することができます。
今回は、5km/hから動作するように変更させていただきました。
・スピードリミットインフォ(SLI)機能追加 (対応車種:F54/F55/F56/F57/F60/F45/F46/F48)
スピードリミットインフォ(SLI)機能を追加しました。
フロントカメラが装着されている車両であればカメラおよびナビの地図情報を元に制限速度表示がメーター内およびヘッドアップディスプレイ内に表示されるようになります。
また、追い越し禁止の表示も可能になります。
2018年1月よりコーディング施工の価格やルールを改定させていただいております。
詳細は、2017年10月29日のブログ をご覧ください。