MINI R60 JCWへ純正LEDフォグライトユニットを後付装着しました。
LEDフォグライトユニットのリング状のデイライト発光を実現させるためにはプログラミングや配線作業などが必要となり、トラブルなどもありましたが、何とか作業が完了できました。
一筋縄ではいかない作業でしたので苦労の連続でしたが、新たなことにチャレンジできた内容が多く、スキルアップに繋がりました。

車両情報

車種ミニ クロスオーバー ( R60 ) LCI ジョンクーパーワークス ( John Cooper Works )
初年度登録2013年
都道府県千葉県

ミニ純正LEDフォグライトユニット後付装着

フォグライトやポジションライトそしてリングデイライト搭載のユニット

2014年7月製造からクロスオーバー(R60)で採用されているLEDフォグライトユニットは、フォグライトとポジションライトがLED化され、しかもデイライトとしてリング発光するのが大きな特徴です。

フォグライトおよびポジションライトが電球仕様の車両へミニ純正のLEDフォグライトユニットを装着しました。

📷【フォグライトおよびポジションライトが電球仕様の車両】

フォグライトおよびポジションライトが電球仕様の車両

単に部品を交換するだけではデイライト発光は機能しません。
そしてコネクター形状が全く異なります。

といったこともあり、車両の製造年月やバージョンの状態によっては大工事となってしまいます。

今回は、その大工事が必要な車両です。

リング状でデイライト発光させるためには、コンピューターのバージョンが肝で、必要なバージョンに達していないので、プログラミングしてコンピューターのバージョンアップが必要でした。

📷【プログラミングしてコンピューターのバージョンアップが必要】

プログラミングしてコンピューターのバージョンアップが必要

R系MINIやE系BMWでプログラミングするため、久しぶりにISTA-Pを起動させてプログラミングを実施しました。

悪夢の始まり

R系MINIのプログラミングを行なうためにISTA-Pを起動させて、準備を進めます。

📷【ISTA-PでR系MINIのプログラミング】

ISTA-PでR系MINIのプログラミング
ISTA-PでR系MINIのプログラミング
ISTA-PでR系MINIのプログラミング

ISTA-Pでのプログラミングがスタートしたのですが、ビジュアルブースト(CHAMP)のあたりで全く進まなくなってしまいました。約4時間程度待ってみてもほとんど進まず・・・。

ビジュアルブースト(CHAMP)の画面がブラックアウトとなってしまいました。

📷【ビジュアルブースト(CHAMP)の画面がブラックアウト】

ビジュアルブースト(CHAMP)の画面がブラックアウト

それから幾度となくISTA-Pでプログラミングをチャレンジするものの、できなくなってしまいました。

作業が深夜まで続いていたので、今から発注することができないため、翌日の朝に発注することに。

なら、それまでは悪あがきしてみてみようと、今まで使ったことのないツールを試してみました。

今まで使ったことが無いってことで、操作方法もわからず、使い方から勉強です。

なかなか理解できず、苦悩の連続ですが、時間はまだある。

しかも翌日はライコウの定休日のため来店作業はありませんので、なおさら時間には余裕があります。

ゴニョゴニョと触り続けて、徐々に感覚をつかみ始めて、ようやくプログラミングができるようになりました。

📷【別のツールでプログラミング】

BMW&MINI専用のプログラミングツール(ISTA-P)ではなく、別のツールでビジュアルブースト(CHAMP)のプログラミングができました。

📷【ビジュアルブースト(CHAMP)の画面が復活】

ビジュアルブースト(CHAMP)の画面が復活

MINI専用診断機でもビジュアルブースト(CHAMP)がグリーンで表示されエラーはありません。

📷【ビジュアルブースト(CHAMP)がグリーンで表示】

ビジュアルブースト(CHAMP)がグリーンで表示

ISTA-Pだと該当するすべてのコンピューターをプログラミングしてしまう仕組みで、動作が遅く、やたらと時間が掛かってしまうのですが、このツールではコンピューターを個別にプログラミングできるのと、動作が速い。

ちなみにISTA-Pでプログラミングが進まなかったのはコイツが原因でした。

ISTA-Pでのプログラミングが進まなかったのはノートンが原因

セキュリティソフトのノートンがバックグラウンドで通信を止めていたようです。

F系以降はBMW&MINI専用診断機のISTAで診断やプログラミングをできており、ノートンが邪魔することもなかったのですが、ISTA-Pではノートンが邪魔してるまさかの展開でした。

リング状のデイライト発光に必要なコンピューターのみをプログラミングが完了したので、あとは配線作業のみです。

ふたたび悪夢

2013年モデルのクロスオーバー(R60)でリング状のデイライト発光を実現させるためには配線作業とコーディング施工が必要です。

LEDフォグライトユニットのコネクターに変換するのは当然ですが、フットライトモジュール(FRM)の配線組み換え作業が一番のポイントです。

専用診断機(ISTA)で配線図を表示させ、電球仕様とLED仕様の違いを整理し、LED仕様へと配線作業を行ないます。

今まで何台ものR系MINIでLEDフォグライトユニットを後付装着しているので、いつものようにコーディング施工と配線作業を行ないます。

そして、フットライトモジュール(FRM)にコネクターを挿せば、あとは動作確認のみです。

慌ててコネクターを抜いたのですが、時すでに遅し。

原因は、フォグライトの配線処理を誤っていました。

それ以外は問題が無かったようで、動作チェックしてもフォグライト以外は動作しています。
リング状のデイライト発光もできています。

しかしフォグライトが点灯しなくなってしまったのでフットライトモジュール(FRM)をディーラーへ発注。

国内在庫があったので翌日に新品のフットライトモジュール(FRM)が届きました。

ミニ純正LEDフォグライトユニット後付装着完了!

フォグライトの配線を修正して新品のフットライトモジュール(FRM)を取り付けて、別のツールでプログラミング。

ようやくミニ純正LEDフォグライトユニットの後付装着が完了しました。

📷【リング状のデイライト発光】

リング状のデイライト発光
リング状のデイライト発光
リング状のデイライト発光

📷【ポジションライト発光】

ポジションライト発光
ポジションライト発光
ポジションライト発光

📷【フォグライト発光】

フォグライト発光
フォグライト発光
フォグライト発光

点灯チェックはバッチリOK!

2日間の定休日を費やしてようやく完了できました(^^)/

そのほかにご依頼いただいた作業

アディショナルヘッドライト撤去作業

クロスオーバー(R60)のフロントグリルに装着されているアディショナルヘッドライトが不要だとのことで撤去しました。

📷【フロントグリルに装着されているアディショナルヘッドライト】

フロントグリルに装着されているアディショナルヘッドライト
フロントグリルに装着されているアディショナルヘッドライト

📷【アディショナルヘッドライト撤去後のフロントフェイス】

アディショナルヘッドライト撤去後のフロントフェイス

加工されていたフロントグリルも撤去して純正のフロントグリルへ交換しています。
アディショナルヘッドライトの配線はエンジンルームも室内もすべてキレイに撤去いたしました。

レーダー探知機撤去

画像はありませんが、運転席側のダッシュボード上にレーダー探知機が取り付けられていました。

機種が古いこともあったのでレーダー探知機を撤去。
配線類もすべてキレイに取り除きました。

MINI F系仕様パドルシフト操作化

MINI R系仕様パドルシフト操作は左右ともパドルシフトを手前に引いてシフトアップ。押すことでシフトダウンします。

MINI F系では左のパドルシフトを手前に引いてシフトダウン。右のパドルシフトを手前に引いてシフトアップという操作方法。

MINI F系のように左のパドルシフトを手前に引いてシフトダウン、右のパドルシフトを手前に引いてシフトアップで操作できるようにしました。