ディーラーでプログラミングが行なわれても機能が損なわれないようASDを取り付けて完全な形でドライビングモードを後付装着しました。
ASDとはアクティブサウンドデザインの略でスピーカーから疑似的にエンジン音を鳴らしてくれます。
クーパーSとクーパーSDとJCWの新車製造時のドライビングモードにはASDが装備されていますので、それと同様の取り付けを行なっています。
車両情報
車種 | ミニ ハッチバック ( F56 ) LCI クーパーSD ( COOPERSD ) |
初年度登録 | 2018年 |
都道府県 | 山梨県 |
ASD追加のトグルスイッチ仕様ドライビングモード後付装着
純正ドライビングモード
ドライビングモードは、新車購入時にのみ取り付けることができるMINIの操作を楽しくするためのメーカーオプションになります。そのため、通常は後付できない装備になります。
2017年7月製造以降の車両ではドライビングモードスイッチが変更されています。
2017年7月製造以前のドライビングモードスイッチはシフトレバー周りの回転リングタイプだったのですが、2017年7月製造以降のドライビングモードスイッチはセンターコンソールスイッチタイプに変更になっています。
どちらのスイッチが装着できるかは、スピードメーターの右横にある残燃料計の形状で判断できます。
今回のおクルマは2017年7月製造以降の車両になるためセンターコンソールスイッチタイプを装着させていただきました。
今回は、アクティブサウンドデザイン ( ASD ) というECUも追加装着しています。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) は、疑似的にエンジン音を作りだしてスピーカーから音を鳴らすコンピューターです。
クーパーS ( COOPERS ) / クーパーSD ( COOPERSD )のドライビングモードはアクティブサウンドデザイン ( ASD ) を装着することで完全なドライビングモードになります。
センターコンソールスイッチのトグルスイッチ仕様純正ドライビングモード取り付け
センターコンソールスイッチを取り外してトグルスイッチ付きの純正部品に交換します。
センターコンソールスイッチの右端のトグルスイッチがドライビングモードを切り替えるスイッチです。
次にアクティブサウンドデザイン ( ASD ) を装着します。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) を装着する前はコントロールユニットツリーに【ASD】は存在していません。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) を装着して設定することでコントロールユニットツリーに【ASD】が出現します。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) を追加装着していますのでオプションリストにも【MINI ドライビングモード】を登録しています。
【ASD】を取り付けてオプションリストに【MINI ドライビングモード】を登録しておくことで、プログラミング作業が実施されてもドライビングモードの機能は無くならず、そのままお使いいただけます。
トグルスイッチ仕様純正ドライビングモードの動作チェック
ドライビングモード用のトグルスイッチを上下させることで【 SPORT 】【 MID 】【 GREEN 】の3種類のドライビングモードが変わります。
ドライビングモードが切り替わるとメーターとディスプレイに【 SPORT 】【 MID 】【 GREEN 】に切り替わったことを表示してくれます。
SPORT Mode ( スポーツモード )
最高のゴーカートフィーリングをお楽しみいただけます。
MID Mode ( ミッドモード )
標準状態の設定です。
GREEN Mode ( グリーンモード )
燃料消費を抑えてのドライビングを実現します。
スポーツ表示やGREEN設定のメニューが追加されるようになります。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) が動作してスピーカーからは疑似的に作り出したエンジン音が鳴ってくれます。
ドライビングモードスイッチの装着ですが、回転リングタイプのドライビングモードスイッチとセンターコンソールスイッチユニット交換タイプのドライビングモードスイッチが存在します。
※部品単価や為替レートによって価格は予告なく変更させていただく場合がございますので予めご了承くださいませ。
純正ドライビングモード後付装着のご留意事項
ワン ( ONE ) / クーパー ( COOPER ) / クーパーD ( COOPERD )の場合は、ディーラー修理作業でプログラムのバージョンアップが実施されてしまってもドライビングモードの機能は基本的には消えることなくそのままお使いいただけます。
クーパーS ( COOPERS ) / クーパーSD ( COOPERSD )の場合は、ディーラー修理作業でプログラムのバージョンアップが実施された際には、ドライビングモードの機能が無くなってしまうように設定させていただいております。
もちろん、クーパーS ( COOPERS ) / クーパーSD ( COOPERSD )の場合でもディーラー修理作業でプログラムのバージョンアップでドライビングモードの機能を維持できるようにすることは可能です。その場合は、アクティブサウンドデザイン ( ASD ) というECUも同時装着する必要があります。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) は、疑似的にエンジン音を作りだしてスピーカーから音を鳴らすコンピューターです。
普段、ライコウで純正ドライビングモードスイッチの後付装着では、コストが増大してしまうという観点からアクティブサウンドデザイン ( ASD ) は装着せずに走りの機能のみを後付させていただいておりました。
そのため、クーパーS ( COOPERS ) / クーパーSD ( COOPERSD )では、ディーラー修理作業のプログラミングでは、わざとドライビングモードの機能が無くなってしまうように設定させていただいております。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) で作り出された音をスピーカーで鳴らすためには、ヘッドユニットとスピーカーの間にアクティブサウンドデザイン ( ASD ) を割り込ます必要があるため、大幅な配線作業が伴ってきます。
その作業を経て車両のコントロールユニットツリーにアクティブサウンドデザイン ( ASD ) が出現。
コーディングソフト上でもアクティブサウンドデザイン ( ASD ) がしっかりと認識してくれています。
アクセルを踏み込むとアクティブサウンドデザイン ( ASD ) で作られたエンジン音がスピーカーから鳴ってくれました。
クーパーS ( COOPERS ) / クーパーSD ( COOPERSD )で完全な形でのドライビングモード後付装着です。
そのため、ディーラー修理作業のプログラミングが実施されても機能が損なわれることなくお使いいただけます。
アクティブサウンドデザイン ( ASD ) を装着しないドライビングモードスイッチの後付装着でクーパーS ( COOPERS ) / クーパーSD ( COOPERSD )でディーラー修理作業のプログラミング時にドライビングモードの機能が無くなってしまうように設定しているには理由があります。
そうしないと、BMW専用診断機でアクティブサウンドデザイン ( ASD ) との通信が不能とエラー表示になってしまうからです。
車両側にはエラー表示されないので気づかない内容ではありますが、診断機上ではしっかりとエラーを検知しています。
この状態でディーラー修理作業でプログラミングが実施されると、アクティブサウンドデザイン ( ASD ) が無いってことで作業が中断しプログラミングができない状態になります。
その後の流れとしては、ドライビングモードの設定を消さないとプログラミングができないので、ドライビングモードスイッチを装着した所で一旦戻さなければならずお客様とディーラーさんがそれぞれ2度手間となり、お客様とディーラーさんの間でトラブルが発生してしまいます。
見た目は同じ、動作などが同じだと現時点で問題がなさそうに見えますが、肝心な中身が違うと後々面倒なことになってしまいます。
ドライビングモードスイッチの後付装着にはじまり、LCIテールライト後付装着などなど、ライコウではディーラー修理作業時などで想定されるトラブルが後々に発生しないよう極力対策させていただいております。
コーディング施工
コーディングとは・・・
愛車を自分仕様へと変身させることができるのがコーディングです。
コーディングによって、使い勝手の悪さを改善したり、製造年月での仕様の違いやグレード&装備の違いなどによって封印されている機能を呼び起こすことができます。
ナビゲーションシステムのスピードロック解除
走行中にナビゲーションシステムの目的地設定が可能になります。純正機能のテレビやDVDビデオやUSBビデオの視聴も可能になります。
コーディングでのご留意事項
車両のコンピューターには、プログラムファイルや設定ファイルなどがインストールされており、コーディングは設定ファイルの中身を変更します。
したがいまして、設定ファイルに存在している項目のみが変更できるため、存在しない項目については変更できません。コーディングではプログラムファイルは変更できない為、コーディングによって何でも機能が実現できるわけではありません。