シフトレバーがPレンジに入っていないと車両が誤認識して警告メッセージを発するトラブル。
【車両動き出し注意】とメーターパネルやディスプレイに表示されて、非常に鬱陶しいです。
ディーラーではアッセンブリー交換しか修理できませんが、トラブルの根本原因である小さなバネを交換するだけで直せます。
こんな小さなバネひとつ!?って思われる方がほとんどですが、ホントこれだけで直ってくれます。
今回は90分程度の作業時間で修理が完了できましたので、短時間での修理完了でお客様にも喜んでいただけました。
車両情報
車種 | ミニ ハッチバック ( F55 ) クーパーS ( COOPERS ) |
初年度登録 | 2015年 |
都道府県 | 神奈川県 |
作業内容
ギアセレクタースイッチボックス修理作業
ステップトロニック式のギアセレクターで定番の故障
ステップトロニック式のギアセレクターでは定番の故障となっています。
【車両動き出し注意】や【車両を固定する】といった警告メッセージがメーターパネルやディスプレイに表示されます。
メーターパネルには【車両動き出し注意】の警告が表示されています。
ディスプレイにも【車両動き出し注意】の警告が表示されています。
ISTA診断機でエラーチェックしても同様にエラーがメモリーされています。
【EGS】にエラーが記録されています。
シフトはPレンジに入っているものの、車両としてはPレンジに入っていないと認識してしまっているため警告を発します。
BMW正規ディーラー曰くこのエラーが出ていると車検が通らないようです。
エラーが出ていても運転には支障が無く放置している方もおられると思いますが、車検に通らなくなってしまうのでいずれは修理が必要です。
BMW正規ディーラーだとギアセレクター本体交換による修理作業のみとなり15万円程度の修理代だと聞いています。
実際はギアセレクター内部の部品を交換するだけで直すことができます。
BMW専門店のライコウでは、ギアセレクター本体を交換せずギアセレクター内部の部品を交換する修理です。
ギアセレクター本体を交換しませんので、環境に優しい修理とも言えます。
ディーラーはISTA診断機に頼りきった修理手法で、ギアセレクター本体をアッセンブリー交換しかやらないので産業廃棄物が出まくりです。
ギアセレクター本体のアッセンブリー交換という修理方法は果たして環境に優しいのか?
ギアセレクタースイッチボックス修理作業
それではギアセレクター内部の部品を交換します。
といってもギアセレクター本体にアクセスするために、車内のシートなどの装備を取り外してからの交換作業となりますので作業自体は大掛かりです。
ミニ ハッチバック ( F55 )の内装パーツを取り外していき、ようやくギアセレクター本体まで辿り着きました。
ギアセレクター本体を分解して、不具合のある部品を交換します。
故障の原因は小さなバネ。バネから伸びているワイヤーが金属疲労で折れ曲がっています。
疲労骨折したバネから新品のバネへ交換します。
ギアセレクター本体に部品を組み込んで、内装パーツも車両へ取り付けて作業は完了です。
車両からもISTA診断機からもエラー表示が消えました。
車内のシートなどの装備を取り外しての作業となりますので作業時間を要しますが、ギアセレクター本体交換の修理費用と比べるとはるかにお安く不具合を直すことができます。
ミニ ハッチバック ( F55 )の場合、ギアセレクタースイッチボックス修理費用は40,000円(税別)になります。
為替の影響や部品価格の変動などによって価格が変動することがありますので、ライコウブログでは基本的には価格を表示していません。
ただ、【車両動き出し注意】や【車両を固定する】といった警告メッセージを発するギアセレクタースイッチボックス内部故障へのお問い合わせが最近増えていますので修理費用を明示いたしました。
ミニ ハッチバック ( F55 )
ギアセレクタースイッチボックス修理費用
40,000円(税別)
取り付けられているパーツが多い場合は、脱着工賃を加算する場合がありますので予めご了承ください。
ギアセレクター本体を交換しませんので、環境に優しい修理とも言えます。
ディーラーはISTA診断機に頼りきった修理手法で、ギアセレクター本体をアッセンブリー交換しかやらないので産業廃棄物が出まくりです。
ギアセレクター本体のアッセンブリー交換という修理方法は果たして環境に優しいのか?