ミニ クーパーS(F55) 車両動き出し注意の警告が出てしまったトラブルを部品交換して修理

【車両動き出し注意】や【車両を固定する】や【トランスミッション】といった警告メッセージがメーターパネルやディスプレイに表示される症状でご来店です。
ギアセレクター内部の部品を交換する修理で不具合を直します。
今回は1時間弱の作業時間で完了できました。
ちょっとお待ちいただいている間に修理できています。

ミニ クーパーS(F55) 車両動き出し注意の警告が出てしまったトラブルを部品交換して修理

車両情報

車種ミニ ハッチバック ( F55 ) クーパーS ( COOPERS )
初年度登録2016年
都道府県神奈川県

ギアセレクタースイッチボックス修理作業

ステップトロニック式のギアセレクターで定番の故障

ステップトロニック式のギアセレクターでは定番の故障となっています。

ステップトロニック式のギアセレクターで定番の故障

メーターパネルには【車両動き出し注意】の警告が表示されています。

ステップトロニック式のギアセレクターで定番の故障
ステップトロニック式のギアセレクターで定番の故障

ディスプレイにも【車両動き出し注意】の警告が表示されています。

ISTA診断機でエラーチェックしても同様にエラーがメモリーされています。

ステップトロニック式のギアセレクターで定番の故障

【EGS】にエラーが記録されています。

ステップトロニック式のギアセレクターで定番の故障

シフトはPレンジに入っているものの、車両としてはPレンジに入っていないと認識してしまっているため警告を発します。

MINI正規ディーラー曰くこのエラーが出ていると車検が通らないようです。
エラーが出ていても運転には支障が無く放置している方もおられると思いますが、車検に通らなくなってしまうのでいずれは修理が必要です。

MINI正規ディーラーだとギアセレクター本体交換による修理作業のみとなり15万円程度の修理代だと聞いています。
実際はギアセレクター内部の部品を交換するだけで直すことができます。
MINI専門店のライコウでは、ギアセレクター本体を交換せずギアセレクター内部の部品を交換する修理です。

ギアセレクター本体を交換しませんので、環境に優しい修理とも言えます。
ディーラーはISTA診断機に頼りきった修理手法で、ギアセレクター本体をアッセンブリー交換しかやらないので産業廃棄物が出まくりです。

ギアセレクタースイッチボックス修理作業

それではギアセレクター内部の部品を交換します。

といってもギアセレクター本体にアクセスするために、車内のシートなどの装備を取り外してからの交換作業となりますので作業自体は大掛かりです。

ギアセレクタースイッチボックス修理作業
ギアセレクタースイッチボックス修理作業

ミニ ハッチバック ( F55 ) の内装パーツを取り外していき、ようやくギアセレクター本体まで辿り着きました。

ギアセレクタースイッチボックス修理作業
ギアセレクタースイッチボックス修理作業

ギアセレクター本体を分解して、不具合のある部品を交換します。

故障の原因は小さなバネ

故障の原因は小さなバネ。バネから伸びているワイヤーが金属疲労で折れ曲がっています。

ワイヤーが金属疲労で折れ曲がっています

疲労骨折したバネから新品のバネへ交換します。

新品のバネへ交換

ギアセレクター本体に部品を組み込んで、内装パーツも車両へ取り付けて作業は完了です。

車両からもISTA診断機からもエラー表示が消えました。

車両からもISTA診断機からもエラー表示が消えました
車両からもISTA診断機からもエラー表示が消えました

車内のシートなどの装備を取り外しての作業となりますので作業時間を要しますが、ギアセレクター本体交換の修理費用と比べるとはるかにお安く不具合を直すことができます。

ギアセレクタースイッチボックス修理作業
ギアセレクタースイッチボックス修理作業

ミニ ハッチバック ( F55 ) の場合、ギアセレクタースイッチボックス修理費用は40,000円(税別)になります。
為替の影響や部品価格の変動などによって価格が変動することがありますので、ライコウブログでは基本的には価格を表示していません。

ただ、【車両動き出し注意】や【車両を固定する】といった警告メッセージを発するギアセレクタースイッチボックス内部故障へのお問い合わせが最近増えていますので修理費用を明示いたしました。

取り付けられているパーツが多い場合は、脱着工賃を加算する場合がありますので予めご了承ください。

作業時間は最大4時間程度を予想しています。

今回の作業時間は1時間弱で完了できました。

コーディング施工

コーディングとは・・・

愛車を自分仕様へと変身させることができるのがコーディングです。
コーディングによって、使い勝手の悪さを改善したり、製造年月での仕様の違いやグレード&装備の違いなどによって封印されている機能を呼び起こすことができます。

デイライト発光機能有効化

昼間でもライトを点灯させて自車の接近を知らせるためのデイライト。2017年より日本仕様のBMW&MINIも標準装備となりました。それ以前の車両でデイライト発光します。

デイライト発光機能有効化

ワンタッチターンシグナルの回数変更

ワンタッチターンシグナルの回数は1回と3回のみですが、3回を5回に変更します。

エンジン始動時にアイドリングストップのオフ設定

アイドリングストップがオフの状態でエンジン始動します。
標準仕様はアイドリングストップがオンの状態でエンジン始動します。
アイドリングストップのスイッチを押すことでオンにできます。

エンジン始動時にアイドリングストップのオフ設定

コーディングでのご留意事項

車両のコンピューターには、プログラムファイルや設定ファイルなどがインストールされており、コーディングは設定ファイルの中身を変更します。
したがいまして、設定ファイルに存在している項目のみが変更できるため、存在しない項目については変更できません。コーディングではプログラムファイルは変更できない為、コーディングによって何でも機能が実現できるわけではありません。