
奈良県よりご来店いただいた、ミニ コンバーチブル(F57)LCI クーパーSにコーディング2項目を施工しました。今回のメインとなるのがF57 ACC STOP&GOの有効化です。F57のアクティブクルーズコントロールは低速域で動作が止まってしまう仕様ですが、設定を変更することで停止状態まで追従できるようになります。あわせてアイドリングストップOFF状態のデフォルト化も行ないました。


| 車種 | ミニ コンバーチブル(F57)LCI クーパーS |
|---|---|
| 年式(初年度登録) | 2019年 |
| 来店エリア | 奈良県 |
F57 ACC STOP&GO有効化を含むコーディング2項目を施工
コーディングは、車両コンピューターのプログラムそのものを書き換えるのではなく、設定されている領域の値を調整することで、眠っている機能を呼び起こしたり、既存の機能の動きを変更したりする作業です。今回のミニ コンバーチブル(F57)では、アクティブクルーズコントロールの動作範囲を広げる項目と、アイドリングストップの初期状態を変更する項目の2つを施工しました。
ACC STOP&GO機能追加

F55・F56・F57、そしてF54の初期モデルに搭載されているアクティブクルーズコントロール(ACC)は、時速30km/hを下回ると動作がキャンセルされて解除されてしまう仕様になっています。前のクルマに合わせて速度が落ちていくと、渋滞に差しかかったところでACCが外れてしまうため、そこから先は自分でブレーキとアクセルを操作することになります。
そこで今回のコーディングでは、F54やF60と同じように時速30km/h以下でもACCが動作を続け、時速0km/hの停止状態から再スタートまでを制御するSTOP&GO(ストップアンドゴー)を有効化しました。低速域に入っても解除されず、そのまま前車への追従を継続してくれるようになります。
実際の動きとしては、前のクルマを追従したまま速度が落ち、信号待ちでは前車に続いて停車します。停止している間は車両が停止状態を保持し、ブレーキライトが点灯した状態になります。信号が青に変わって前のクルマが発進したら、ステアリングの【RES】ボタンを押すことで再び前車を追従して走り出します。停止後の再発進はドライバーの【RES】ボタン操作が起点となる点は、施工前に押さえておいていただきたいところです。
時速30km/h未満でノロノロと進むような場面や、混雑した道路での渋滞時にこそ効いてくる機能で、アクセルとブレーキの踏み替えが減るぶん、長距離ドライブでの疲労軽減につながります。なお、この施工はアクティブクルーズコントロールが装備されている車両が対象となり、ACCが付いていない車両には適用できません。
アイドリングストップOFF状態のデフォルト化

通常、エンジンを始動した時点ではアイドリングストップ機能が有効(ON)の状態になっています。この項目は、その初期状態を反転させ、エンジン始動時にアイドリングストップ機能がOFFの状態になるように変更するコーディングです。
アイドリングストップ機能そのものを常時使えなくするものではなく、あくまでエンジン始動時の初期状態を変えるものになります。施工後もスイッチを操作すればアイドリングストップをON側へ戻せますので、使いたい場面では従来どおり使っていただけます。乗り込むたびに毎回スイッチを押してOFFにしていた操作が不要になるという点が、実用面での一番のメリットです。
なお、エンジン停止時のアイドリングストップ状態を記憶して次回のエンジン始動時に同じ状態を再現する項目は、これとは別のコーディングメニューになります。今回施工したのは、始動時に必ずOFFの状態になるという設定です。
コーディングを施工するECUによっては、メーターのトリップメーターの数値や、iDriveのプログラマブルボタンに登録したメモリがリセットされる場合があります。また、施工内容によってはそれまでに設定されていた他のコーディング項目が初期値へ戻ってしまうことがあり、ライコウで施工した内容については復活させますが、他店やご自身で施工された内容は再設定が必要になります。施工後は設定が正しく反映されているかを確認したうえでお引き渡ししています。
まとめ
- F55/F56/F57のACCは時速30km/hを下回ると解除されるが、コーディングで停止状態まで追従するSTOP&GOを有効化した
- 停止中は車両が停止状態を保持し、前車の発進後は【RES】ボタン操作で追従を再開する
- ACCが装備されている車両が施工の対象となる
- エンジン始動時にアイドリングストップがOFFになるようデフォルト設定を変更した
- アイドリングストップ機能自体を使えなくするものではなく、スイッチ操作でON側へ戻せる
ミニ コンバーチブルのコーディングは、渋滞での全車速追従やアイドリングストップOFFの初期設定など、毎日の運転で気になっていた部分を車両側の設定から見直せる作業です。ライコウでは車種・型式ごとの対応可否を確認したうえで施工しておりますので、お気軽にご相談ください。
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