【ライコウ彦根店ブログ】

岐阜県よりミニ ハッチバック(F55)のお客様にご来店いただきました。
おクルマは、2017年のクーパーS(COOPERS)になります。

今回は、オーディオが鳴らない!?ヘッドユニットの不具合と思われたが実はASDが原因!?という内容でブログ書きます。

オーディオが鳴らない!?ヘッドユニットの不具合と思われたが実はASDが原因!?

iDrive画面にメニューや地図は表示されるもののオーディオが鳴らないとのことでヘッドユニット交換のご依頼をいただきました。
中古ヘッドユニットをご用意し、事前に認証コードをインストールしたり、プログラムデータおよび地図データを最新バージョンにして、既存のヘッドユニットとの交換作業を行ないましたが、それでもオーディオが鳴らない状態でした。

そこで、仮説を立てて一つずつ確認作業を行ないながら原因を探っていきます。

仮説の中でアクティブサウンドデザイン(ASD)が機能しているかを確認してみました。

ISTA診断機ではASDにはエラーは無く問題ナシとなっています。

しかし、ヘッドユニットとASDの間ではオーディオが鳴っていることが確認でき、診断機では問題ナシをなっていたASDに不具合が出ていることを突き止めました。

通常はアクティブサウンドデザイン(ASD)の交換修理となりますが、ASDから発するサウンドは特に必要ないとのことでしたので、オーディオ配線はASDを介さず、ヘッドユニットからスピーカーへ直接配線を行なう修理作業を行ないました。

すると、スピーカーからサウンドが聞こえるようになりました。

アクティブサウンドデザイン(ASD)は電源やCANはそのまま配線を繋いで活かしていますので、診断機上でもエラーが出ることは無いように対処しています。

ヘッドユニットの不具合かと思われた内容でしたが、ヘッドユニットとは別のところで不具合が出ていた事例になります。仮説を立てて一つずつ確認作業を行ないながら原因を探っていくという地道な作業になりますが、無事に問題解決できて良かったです。

ISTA診断機では原因を見つけることができない症状でしたので、ISTA診断機に頼り切ったディーラー修理では、原因を見つけるまでにかなりの時間を要していたか、原因不明で作業を投げ出していただろうと推測できます。
ちなみに今回の修理は約4時間程度で作業完了できました。