【ライコウ彦根店ブログ】
みなさん、こんにちは!
ライコウの澤田です!!
奈良県よりミニ ハッチバック(F55)のお客様にご来店いただきました。
おクルマは、2015年のクーパーS(CooperS)になります。
今回は、純正ドライビングモードスイッチ後付装着&ナビ地図データバージョンアップ&リアウインカー用シーケンシャルユニット装着とコーディング施工を承りました。
まずは、純正ドライビングモードスイッチ後付装着です。
ドライビングモードは、新車購入時にのみ取り付けることができるMINIの操作を楽しくするためのメーカーオプションになります。そのため、通常は後付できない装備になります。
2017年7月製造以降の車両ではドライビングモードスイッチが変更されています。
2017年7月製造以前のドライビングモードスイッチはシフトレバー周りの回転リングタイプだったのですが、2017年7月製造以降のドライビングモードスイッチはセンターコンソールスイッチタイプに変更になっています。
どちらのスイッチが装着できるかは、スピードメーターの右横にある残燃料計の形状で判断できます。
今回のおクルマは2017年6月製造以前の車両になるためシフト周りの回転リングタイプを装着させていただきました。
リングスイッチを左右スライドさせることにより【SPORT】【MID】【GREEN】にモードが変わります。
スポーツ表示やGREEN設定のメニューが追加されるようになります。
ドライビングモードスイッチの装着ですが、回転リングタイプのドライビングモードスイッチとセンターコンソールスイッチユニット交換タイプのドライビングモードスイッチが存在します。
※部品単価や為替レートによって価格は予告なく変更させていただく場合がございますので予めご了承くださいませ。
ONE/Cooper/CooperDの場合は、ディーラー修理作業でプログラムのバージョンアップが実施されてしまってもドライビングモードの機能は基本的には消えることなくそのままお使いいただけます。
CooperS/CooperSDの場合は、ディーラー修理作業でプログラムのバージョンアップが実施された際には、ドライビングモードの機能が無くなってしまうように設定させていただいております。
もちろん、CooperS/CooperSDの場合でもディーラー修理作業でプログラムのバージョンアップでドライビングモードの機能を維持できるようにすることは可能です。その場合は、アクティブサウンドデザイン(ASD)というECUも同時装着する必要があります。
アクティブサウンドデザイン(ASD)は、疑似的にエンジン音を作りだしてスピーカーから音を鳴らすコンピューターです。
普段、ライコウで純正ドライビングモードスイッチの後付装着では、コストが増大してしまうという観点からアクティブサウンドデザイン(ASD)は装着せずに走りの機能のみを後付させていただいておりました。
そのため、クーパーSとクーパーSDでは、ディーラー修理作業のプログラミングでは、わざとドライビングモードの機能が無くなってしまうように設定させていただいております。
アクティブサウンドデザイン(ASD)で作り出された音をスピーカーで鳴らすためには、ヘッドユニットとスピーカーの間にアクティブサウンドデザイン(ASD)を割り込ます必要があるため、大幅な配線作業が伴ってきます。
その作業を経て車両のコントロールユニットツリーにアクティブサウンドデザイン(ASD)が出現。
コーディングソフト上でもアクティブサウンドデザイン(ASD)がしっかりと認識してくれています。
アクセルを踏み込むとアクティブサウンドデザイン(ASD)で作られたエンジン音がスピーカーから鳴ってくれました。
クーパーS&クーパーSDで完全な形でのドライビングモード後付装着です。
そのため、ディーラー修理作業のプログラミングが実施されても機能が損なわれることなくお使いいただけます。
アクティブサウンドデザイン(ASD)を装着しないドライビングモードスイッチの後付装着でクーパーSとクーパーSDでディーラー修理作業のプログラミング時にドライビングモードの機能が無くなってしまうように設定しているには理由があります。
そうしないと、診断機上でアクティブサウンドデザイン(ASD)との通信が不能とのエラー表示になってしまうからです。
車両側にはエラー表示されないので気づかない内容ではありますが、診断機上ではしっかりとエラーを検知しています。
この状態でディーラー修理作業でプログラミングが実施されると、アクティブサウンドデザイン(ASD)が無いってことで作業が中断しプログラミングができない状態になります。
その後の流れとしては、ドライビングモードの設定を消さないとプログラミングができないので、ドライビングモードスイッチを装着した所で一旦戻さなければならずお客様とディーラーさんがそれぞれ2度手間となり、お客様とディーラーさんの間でトラブルが発生してしまいます。
見た目は同じ、動作などが同じだと現時点で問題がなさそうに見えますが、肝心な中身が違うと後々面倒なことになってしまいます。
ドライビングモードスイッチの後付装着にはじまり、LCIテールライト後付装着などなど、ライコウではディーラー修理作業時などで想定されるトラブルが後々に発生しないよう極力対策させていただいております。
お次は、ナビ地図データバージョンアップです。
2021年の地図データが入っているUSBメモリを挿しますとNANIの更新画面になります。
車両ごとに用意されているコードを入力します。
地図データの更新作業が始まります。
地図データのバージョンアップには約60分程度かかります。
地図データのバージョンは2021年に上がりました。
2020年3月に開通した首都高速道路 横浜北西線も掲載。
NBTモデルとEVO(ID4)モデルのナビゲーションに対応させていただいております。
続いては、リアウインカー用シーケンシャルユニット装着です。
LCIテールライトのリアウインカーは横一文字に発光するようになっています。
その横一文字に発光するリアウインカーをシーケンシャル化です。
CREE製のパワーLEDを使用し、LED発光の電流制御は定電流ドライバを使用しています。
また、LED照射を点発光から面発光に近づけるためにメッキリフレクターを使用しています。
CREE製のパワーLEDは片側に6個ずつ組み込み、6連のシーケンシャルウインカーになっています。
装着されているテールライトを分解して、シーケンシャルウインカーユニットを組み込みます。
リアウインカー発光時にツブツブ感を抑えて、車両の品位を下げてしまうことがないようにシーケンシャルウインカーユニットを製作させていただいております。
元々装備されているリアウインカーと遜色ないLED発光による流れるウインカーです。
LCIテールライトのシーケンシャルウインカーにご興味のある方は、下記事項をご確認いただき、ぜひご連絡いただければと思います。
レーザー加工機を使用してのユニット製作などにより、同じ仕様の製品を製作することは可能にしていますが、ほぼワンオフ製作になります。
シーケンシャルウインカーユニットをLCIテールライトへ組み込むため、LCIテールライトのウインカー部分の殻割作業が必要になります。
標準採用のウインカーLEDは取り外すことになるので再使用はできません。
最後にコーディング施工です。
4項目のコーディング施工を承りました。
・リングライトのデイライト化
ライトONで点灯するリングライトをデイライト発光させることができます。
・デイライトメニュー表示
デイライトのメニューを表示させON/OFFの切り替えができるようになります。
・3ターンシグナルの回数変更
5回に変更させていただきました。
・ドアロックボタン長押しドアミラー格納の時間短縮
通常、ドアロックボタンを1.5秒長押しすることによりドアミラーが格納されます。
その長押し時間を0秒に短縮させていただきました。