【ライコウ彦根店ブログ】


みなさん、こんにちは!

ライコウの澤田です!!



京都府よりミニ ハッチバック(F56)のお客様にご来店いただきました。



おクルマは、2014年のクーパーS(CooperS)になります。



今回は、ヘッドユニット(NBT ID3)修理作業を承りました。



iDrive画面に地図や設定情報などを表示させる役割を担っているヘッドユニット。

現在、BMWでは第8世代のヘッドユニットが登場しています。

F系のBMWでは第2世代から第6世代のヘッドユニットが存在しています。

今回ヘッドユニットを修理させていただいたのは第3世代のNBTモデル。

2012年から2015年の車両に搭載されているナビユニットです。


オークションで仕入れた車両が、届いてみるとヘッドユニットが起動せず、画面が真っ黒な状態でした。

オークション会場にクレームを入れても聞き入れてもらえず・・・。

仕入れた車両を販売することができない・・・。

という状態で、中古のヘッドユニットを入手され、車両に取り付けてみますと、ヘッドユニットは起動するものの、ナビが表示されす大変お困りな状態でした。



iDrive画面でナビのアイコンが若干色薄目で表示され、クリックできないのです。


ヘッドユニットをディーラーさんへ発注すると、2022年3月現在で部品代だけで326,700円っ!!


最寄りのディーラーさんへ相談されたようですが、中古ヘッドユニットの修理は行なっておらず、ヘッドユニット交換しか対応できないとの返答で、中古ヘッドユニットの修理ならライコウで可能なのではないかとご紹介いただきました。


既に装着されてた中古ヘッドユニットの復活作業に入ります。


ヘッドユニットにはクルマの車台番号やオプション装備に適した認証コードがインストールされています。

ってことで、中古のヘッドユニットにも以前に装着していた際の車両の車台番号やオプション装備に適した認証コードが入っています。

違う車両へヘッドユニットを移植することになりますので、車台番号などの不整合が発生します。その不整合を正さないと移植先の車両で正常な動作をしてくれません。


取り付けた中古ヘッドユニットの車台番号を今回の車台番号へ変更します。
そして、認証コードをインストールしていきます。
認証コードは、もちろん純正の認証コードになります。



iDrive画面でナビのアイコンが明るく表示され、クリックできるようになりました。







そして、ナビが無事に表示されるようになりました。



GPS衛星の受信が完了し、自車位置もバッチリOKです。



実際にテスト走行を行ない、ナビが問題無く動作してくれることも確認できました。





ヘッドユニット交換時にハーネス類をすべて取り外してますので、こちらも動作チェックしています。



















無事に様々な機能が復活してくれました。


ディーラー修理作業だと約40万円の費用が必要だったのですが、中古ヘッドユニットを移植することで、費用を大幅に低減できました。

付け加えてお話ししますと、ディーラー修理で使用するヘッドユニットですが、NBTモデルの場合はもう新品が存在していません。交換などで引き取ったヘッドユニットをメーカー工場へ送り返してリフレッシュして再利用という再生品になっています。それに在庫が少ない状態と聞いていますので、交換までに日数がかかってしまうようです。

そう考えると中古ヘッドユニットを移植するものアリかなって考えています。


NBTモデルのヘッドユニットは、ご存じの方も多いと思われますが、ホント壊れやすい部品です。
【NO SIGNAL】って表示されたり、再起動を繰り返したり、今までに様々な症状をお客様からお聞きしてました。


以前からヘッドユニット修理に興味がありながらも手を付けてませんでした。

今回を機にライコウでヘッドユニット修理も行なっていこうと思っております。


中古ヘッドユニットをリユース活用した修理や、HDDデータのクローン作成はご用意できるようになりました。
また、装着しているヘッドユニット自体の修理は、テスト段階に入っております。

ヘッドユニット修理作業の本格稼働までもうしばらくお待ちいただければと思います。


3月7日のブログ、【BMW 3シリーズセダン(F30) ヘッドユニット(NBT ID3)修理作業 】以降、多くのお客様よりお問い合わせをいただいております。

やはり、ヘッドユニットが壊れやすい状況なんだと改めて認識させられております。