
MINI クラブマン(F54)に純正アクティブクルーズコントロール(ACC)を後付装着。フロントカメラ追加とガラス交換まで行なう大掛かりな作業を経て快適ドライブを実現。


車両情報
車種 | ミニ クラブマン(F54) クーパーD(COOPERD) |
初年度登録 | 2016年 |
都道府県 | 千葉県 |
MINIクラブマン(F54)へ純正ACC後付装着
今回ご紹介するのは、2016年式ミニ クラブマン(F54) クーパーD前期モデルへの純正アクティブクルーズコントロール(ACC)後付装着です。
千葉県からご来店いただいたお客様は、安全で快適なドライブを楽しむためにACCの装備をご希望されました。
純正ACCは、一定の速度維持だけでなく前走車との車間距離を自動調整してくれるため、渋滞時や長距離ドライブで大きな効果を発揮します。
📸 アクティブクルーズコントロール(ACC)

ただし今回の車両はフロントカメラ非装着の仕様であったため、通常のACC後付よりも多くの部品が必要でした。
フロントカメラに加えて、その制御を行うECU「KAFAS」、さらにフロントガラス交換作業も必要となり、標準的なACC施工よりも大掛かりな内容となっています。
それでも「純正機能でACCを楽しみたい」という強いご要望から施工に至りました。
フロントガラス交換とフロントカメラ・KAFAS追加装着
最初の工程はフロントガラスの交換です。MINIのフロントカメラはガラスに専用ブラケットを備えた仕様が必要なため、カメラレス車両ではガラスごと交換する必要があります。
この作業はBMW・MINIディーラーからも依頼を受ける信頼あるガラス専門業者様に依頼し、確実な施工を実施しました。
📸 フロントガラスの交換


新しいガラスに交換後、フロントカメラを取り付け、そこから専用ハーネスを車内へ引き込みます。配線はグローブボックス奥まで丁寧に通し、フロントカメラ用ECUであるKAFASと接続。これにより車両は前方監視機能を備え、ACCだけでなくドライビングアシストの作動条件も満たすことができます。純正部品を組み合わせているため、将来的なメンテナンス性も維持できる点が大きなメリットです。
📸 フロントカメラを取り付け


ミニ ACC専用スイッチとSASの追加・コーディング施工
続いて行うのは、ACC制御に不可欠なSAS(ステアリングアシストシステムECU)の追加と、ステアリングスイッチの交換です。
ステアリングを取り外し、従来のスイッチをACC対応の純正新品に交換。
これによりドライバーはステアリング上のスイッチでACCを操作できるようになります。
📸 ステアリングスイッチの交換


ハードウェアの装着が完了したら、最後に必要なのがコーディング施工です。
専用ツールを使用して車両にACC機能を認識させ、すべての新規ユニットを正しく連携させます。
ディーラー診断機では対応できない工程であり、ライコウではBMW/MINI専用診断機ISTAを併用してエラーチェックを行いながら施工を進めています。
プログラミングやアップデートの影響で設定が元に戻る場合もありますが、その際は初回に限り無償で再施工対応いたします。
走行テストとドライビングアシスト機能の確認
施工完了後は必ず試走を行い、各機能が正しく動作するかチェックします。
フロントカメラを新規に装着した場合、数キロ走行して学習を行うことでACCが初めて機能するようになります。
お客様の車両でも同様に学習走行を経て、ACCがしっかりと作動しました。
📸 施工完了後の試走チェック

















さらにフロントカメラの追加によって、歩行者警告や前方衝突警告などのドライビングアシスト機能も有効化されます。
ACCと併せてこれらの安全支援システムが作動することで、長距離移動や高速道路走行における安心感が格段に高まりました。
📸 ドライビングアシスト機能も有効化



最後に全体動作を確認し、お客様へご納車。
安全かつ快適なドライブを楽しめる仕様に生まれ変わったMINIクラブマンの完成です。