
ミニ NO SIGNAL表示トラブルでご来店。不具合原因はヘッドユニットではなくAVインターフェース。純正配線復旧で即日修理完了。


車両情報
車種 | ミニ ハッチバック(F55) ワン(ONE) |
初年度登録 | 2016年 |
都道府県 | 神奈川県 |
NO SIGNAL モニターの原因調査から修理作業
今回ご紹介するのは、2016年式 ミニ ハッチバック (F55) ONE 前期モデルで発生した「NO SIGNAL」トラブルの修理事例です。神奈川県内からご来店いただきました。
お客様から「モニターにNO SIGNALと表示される」とのご相談を受け、ヘッドユニットの故障を疑って事前点検に入ります。
車両を駐車場から店内へ移動するわずか10m、時間にして1分も経たないうちに不具合の原因がほぼ特定できました。
📸 モニターにNO SIGNALと表示


フロントガラスやリア周りを確認した結果、原因は社外のAVインターフェースの故障であることが判明。
モニターがブラックアウトする場合、一般的には「ヘッドユニット交換が必要」と思われがちですが、実際は別の要因であるケースも多いのです。
今回もその典型例でした。
📸 社外バックカメラが装着


さらに専用診断機「ISTA」で車両診断を実施。結果、ヘッドユニットとモニター間の通信不良が検出されましたが、バック時にゴング音が正常に鳴っていたことからも、ヘッドユニット本体に問題がないと判断できます。
📸 専用診断機「ISTA」で車両診断

修理方針としては2択です。
- バックカメラを活かす → AVインターフェースを新品交換
- バックカメラを諦める → AVインターフェースを撤去し純正配線へ戻す
お客様とご相談の結果、後者の方法で進めることになりました。これにより、余計な追加費用をかけず、シンプルかつ確実に不具合を解消できるのです。
AVインターフェースを撤去し純正配線へ復旧
ここから実際の作業に入ります。まずモニターを取り外し、ヘッドユニット周りを確認すると、やはり問題のAVインターフェースが取り付けられていました。
📸 問題のAVインターフェース


近年、当店には「ヘッドユニットが壊れたかもしれない」と来店されるケースが増えていますが、点検を進めていくと原因はAVインターフェースであることが少なくありません。
特に某メーカー製のAVインターフェースは、壊れる事例が非常に多く、今回もその一つでした。
お客様の車両に装着されていたAVインターフェースは、以前ディーラーで取り付けられたものでしたが、信頼性が低くトラブルの原因になりやすい傾向があります。
このため、ヘッドユニット交換のような高額修理に踏み切る前に、まずはインターフェース周りを確認することが重要です。
故障したAVインターフェースを撤去し、純正の配線へ戻す作業を丁寧に進めていきます。
配線を正しく復旧した後に通電テストを行うと、モニターにナビ画面や各種情報が正常に表示され、不具合は無事解消。
📸 モニターにナビ画面や各種情報が正常に表示




修理時間はおおよそ1時間程度。お客様にも「思っていたより早く安価で直って助かった」と大変喜んでいただけました。
こうした短時間修理を実現できるのは、BMW/MINIに特化して数多くのトラブル事例を経験してきたライコウならではの強みです。
強調ポイント
- 「NO SIGNAL」表示の多くはヘッドユニットの故障ではなくAVインターフェースが原因
- BMW/MINI専用診断機「ISTA」で通信不良を特定
- 短時間修理で余計な費用を抑えられる
- ディーラーで装着されたAVインターフェースで故障事例多数