【サワダコラム】


みなさん、こんにちは!

ライコウの澤田です!!



ライコウのみんカラブログに新コーナー設置っ!!

その名は 【サワダコラム】


私サワダが普段から感じていることなどなどを個人的主観も交えながら書かせていただくコーナーです。

主にコーディング施工やメーカーオプション後付装着など、ライコウが携わっている業務に関する内容で書かせていただきます。


今回は、

【再コーディング施工後 iDriveが動作不良!?(前編)】

です。



先日に対応させていただいた事例を紹介させていただきます。


2020年にコーディング施工でご来店。
一般的なコーディング施工を10項目程度。

その後、コーディング施工内容とは全く別の内容でナビ(CIC)が故障してしまい、ディーラーでナビ(CIC)交換、そしてプログラミング作業が実施。
そのため、以前に施工したコーディング内容がリセットされてしまい、再コーディング施工でご来店。

再コーディング施工以降、
・iDriveメニューの一つがグレーアウトして選択できない。
・iDriveメニューで設定値を変更しようとiDriveダイヤルを回しても動作しない項目が2つ存在する。
といった現象が発生。




事例の詳細を紹介する前に・・・



おクルマをコーディングさせていただいた後に、

「コーディング後から機能がおかしくなった」

「コーディング後にクルマが故障してしまった」

などのお問い合わせを稀にいただくことがあります。



「コーディング後から機能がおかしくなった」というお問い合わせについては、コーディングを行なうことによって各機能の設定値が初期値に戻ってしまうことがあります。そのため、コーディング後に設置値が初期に戻ってしまい、今までと変わってしまったってことは考えられます。

その場合、iDriveメニューなどの項目の設定値をご自身のお好みに値へ変更していただく必要がございます。



しかし、



「コーディング後にクルマが故障してしまった」というお問い合わせについてですが、コーディングを行なうことによってクルマが故障してしまうことは、ほぼ考えられません。



なぜ、クルマの故障の原因がコーディングでは無いと言い切れるのか?



そのワケについて【サワダコラム】で今後お伝えしていこうと思っております。



クルマの故障の原因がコーディングでは無いと言い切れるのか?の前提条件は、ライコウでコーディング施工を行なっている場合に限定してのお話になります。


というのは、コーディング施工をしている作業環境が、人それぞれ異なります。
コーディングを行なうための環境が整っていないにもかかわらずコーディングを施工してしまうなどのやり方だと、さすがにクルマが故障してしまう可能性が出てきます。



それでは、ライコウで日常的に行なっているコーディング施工の流れからみてみましょう!!
※すべての情報を掲載していません。独自のノウハウまでは掲載しませんので予めご了承ください。



まずは、コーディング前の準備作業です。

車両へ安定化電源を接続します。

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車両の電源は常に不安定です。
不安定な電源状態で、車両のコンピューター(ECU)の読み込みや書き込みは、ECU破損のリスクを伴ないます。
したがって、安定化電源を車両へ接続して、ECUへ安定した電源を供給し、ECUの破損リスク対策を行なっています。
常に13.2V以上の安定した電源供給を実現しています。


車両へ電圧チェッカーを接続します。

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安定化電源を接続していても、安定した電源を供給できていない場合があります。
例えば、
車両への安定化電源の接続が確実にできていない
安定化電源のスイッチがONになっていない
安定化電源が故障などで車両へ安定した電源が供給できていない
などです。
過去に安定化電源が故障していて、車両へ安定した電源が供給できていなかった事例があり、電圧チェッカーの目視チェックでトラブルを事前回避できました。
安定化電源の急な故障に対応できるよう、彦根店&横浜店ともに2台ずつ常備しています。


コーディング前の準備作業は、まだ続きます。

BMW&MINIの専用診断機(ISTA)で事前診断を行ないます。







車両との接続には、BMW純正のI-COMを使用。



BMW&MINIの専用診断機(ISTA)はオフライン版とオンライン版の両方をインストール。



クルマに乗っていると常に車両はセンサーを張り巡らせて、車両に異常が無いかをチェックしています。クルマの見えるところのiDriveやメーターにエラーなどの警告表示が無くても、車両のECUには、異常が見受けられた時点での走行距離で以上の履歴を記録しています。
コーディングを施工する前にエラーが記録されていないかなどのコンディションチェックを行なっています。

コンディションチェックの際に、今回、コーディングを施工して問題無いかの判断を行ないます。ライコウでコンディション不良のためコーディング不可と判断した場合は、せっかくご来店いただいてもコーディング施工をお断りさせていただくことがあります。



ようやく、コーディング施工をはじめます。

ライコウでは、お客様のクルマ1台毎にフォルダを作ってデータ管理しています。
コーディング施工前のデータ、コーディング施工後のデータ、コーディング施工内容などをフォルダ内に格納。



データはライコウ彦根本店で一括管理。
ライコウ彦根本店とライコウ横浜店をVPN接続し、外部アクセス侵入などを防止するためのUTMを導入。そして、RAID搭載のWindowsファイルサーバ内にお客様のデータを保管。また、バックアップサーバも設置して大切なデータを守っています。もちろん、UPSも設置して万全な体制でデータ管理を行なってます。


ちなみに2021年10月01日時点で、Windowsサーバ内に保管しているお客様のデータ数は6,500台を超えていました!!



従いまして、ライコウでのコーディング施工実績は、6,500台超ということになります。
この数値はBMW&MINIのF系車両とG系車両のみの合計値です。
再コーディング時には、以前に作成済みにお客様のクルマ1台毎のフォルダ内にデータをバックアップしていますので、同一車両が重複してフォルダは作成していません。
E系やR系の車両のデータは同じサーバ内の別フォルダに保管しています。


話は戻りまして、お客様のクルマ用にフォルダを作成し、コーディング施工内容をデータ作成し、コーディング施工前のデータをバックアップしてからコーディング施工を行ないます。

そして、コーディング内容の動作チェックを行ない、動作などに問題なければコーディング施工後のデータをバックアップします。


それから、コーディング施工後に再度BMW&MINIの専用診断機(ISTA)で事後診断を実施します。



コーディング施工後に車両に異常が出ていないかの最終チェックになります。

最終チェックで問題が無ければ、お客様と一緒にコーディング内容の動作チェックを説明を行ないます。



ライコウで日常的に行なっているコーディング施工の流れだけで長文になってしまいました。


みんカラブログは、文字制限がありますので、膨大な内容は一気に書くことができないんです。


先日対応した事例は、【再コーディング施工後 iDriveが動作不良!?(中編)】で紹介いたします。


今後、不定期な情報発信にはなりますが 【サワダコラム】 にて様々な事例をお届けいたします。