
再起動を繰り返す症状のヘッドユニットではナビやバックカメラなどが使えずドライブに支障をきたします。
中古ヘッドユニットを活用して交換修理しました。
ご用意するヘッドユニットは事前に最新プログラムへバージョンアップさせ、地図データは最新版に更新し、数時間稼働させてきっちりと動作チェックを行なってます。

車両情報
車種 | BMW 4シリーズクーペ ( F32 ) 435i |
初年度登録 | 2015年 |
都道府県 | 神奈川県 |
中古ヘッドユニット ( NBT ID3 ) を活用した交換修理作業
中古ヘッドユニットを活用したBMW・MINIのヘッドユニット修理方法
BMWとMINIに搭載されているiDriveシステムのヘッドユニット。地図や設定情報をディスプレイに表示する重要な役割を担っています。ある日突然故障してしまうことがあるため、迅速かつ的確な対応が求められます。
現在、BMWとMINIのヘッドユニットは第9世代まで進化しています。
- 第1世代:CCC
- 第2世代:CIC
- 第3世代:NBT
- 第4世代:EVO ID4
- 第5世代:EVO2 ID5
- 第6世代:EVO2 ID6
- 第7世代:MGU
- 第8世代:MGU21
- 第8.5世代:MGU22
- 第9世代
F系BMWでは第2〜第6世代が、F系MINIでは第3〜第6世代が搭載されています。
ヘッドユニット故障の症状と対処
ヘッドユニットが故障すると、次のような症状が現れることがあります:
- 画面に「NO SIGNAL」と表示される
- ディスプレイが真っ黒で何も映らない
- ナビ起動中の画面が止まり、起動しない
- 繰り返し再起動を繰り返す
- 使用中に突然再起動やエラーが発生
これらの症状により、ナビ、オーディオ、バックカメラが使えなくなり、不便でストレスフルな状況になります。
今回の場合、再起動を繰り返す症状でナビやバックカメラが使えない状態とのことです。
ご来店時のヘッドユニットは起動しているもののナビゲーションシステム起動中で止まったままでCD/DVDはチェック中、MUSICコレクションは何も表示されない、Bluetoothはロード中といった状況で使い物になりません。





かろうじてテレビは映り、バックカメラは使えています。


専用診断機でエラーチェックするとヘッドユニットの不具合が記録されていました。


別でヘッドユニット( NBT ID3 )を用意して交換修理を行なうことにします。
用意するヘッドユニット( NBT ID3 )は別車両から取り外された中古のヘッドユニット( NBT ID3 )を活用します。
中古ヘッドユニットを活用した修理手順
今回修理を行ったのは、2012〜2015年式車両に搭載された第3世代ヘッドユニット「NBT」です。中古部品を利用することで、修理コストを大幅に削減しました。
作業手順は以下の通りです:
- 中古ヘッドユニットの初期化
- 車両の車台番号や認証コードを再登録
- プログラムと地図データを最新バージョンに更新
- テスト稼働を実施(2時間以上)
これにより、作業時間を短縮し、最短1時間程度で修理が完了します。
修理後の動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認も徹底しています:
- FM/AMラジオやCD/DVDプレーヤーの動作確認
- USB、Bluetooth接続のテスト
- ナビゲーションシステムの起動と現在地の確認
- バックカメラ映像の表示確認
最終的に専用診断機でエラーがないことを確認して作業完了です。




















交換したヘッドユニットは最新バージョンへプログラミングを行ない、地図データも最新版へ更新しています。


修理費用とアフターサポート
ディーラー修理では約40万円の費用がかかりますが、ライコウでは中古品を活用し、コストを半額以下に抑えています。さらに、修理後の保証期間も6か月設定しており、安心してご利用いただけます。
また、ヘッドユニット不具合はヘッドユニットだとは限らないんです。
ヘッドユニット以外に起因する事例は下記のとおりです。
- TVキャンセラーなどの社外部品不良
- 社外部品の配線不良
- ヘッドユニットに接続している配線不良
- ヘッドユニット以外のECU(コンピューター)の不具合
ヘッドユニットが不動になった数々の症状を経験してきました。
事前に中古のヘッドユニットをご用意してご来店までに設定など修理作業を完了させていますが、ご来店いただいた際は、まず現車を拝見してヘッドユニットの症状確認から作業をはじめます。
ヘッドユニットの不具合の原因がヘッドユニットとは違う部分だった場合、ヘッドユニット交換という見当違いの修理を行なわない為です。
ヘッドユニット以外に原因があった場合は、ヘッドユニット交換は行なわず、不具合個所の修理を行なうことで数多く復活させてきました。
専用診断機だけでは見えないところを、実際に症状を見て、今までの経験による知識を活かして、適切な修理作業を行なっています。