
車両動き出し注意 MINI F57 クーパーSの警告を修理。ギアセレクター内部のバネ交換で復旧。ISTA診断にて原因を特定し短時間で解決。


車両情報
車種 | ミニ コンバーチブル(F57) クーパーS(COOPERS) |
初年度登録 | 2016年 |
都道府県 | 福井県 |
車両動き出し注意の警告を修理
福井県からご来店いただいたミニ コンバーチブル(F57) クーパーS(前期モデル)。
モニターに「車両動き出し注意」の警告が表示されているとのことで修理のご依頼をいただきました。

この警告は、F系ミニ(F54・F55・F56・F57・F60)やBMW F系(F45・F46・F48)などで発生することが多い不具合です。
原因はシフトポジション認識部の金属バネの金属疲労による破損。
ディーラーではアッセンブリー交換での対応となりますが、ライコウでは金属バネ単体の交換修理によって短時間・低コストで復旧可能です。

まずは専用診断機であるBMW/MINI純正診断機ISTAを使用してエラーチェックを行います。
診断の結果、シフトポジション認識部に関連する定番エラーが記録されており、バネの破損が確定しました。
ギアセレクター分解と不具合箇所の特定
続いて内装パネル類を丁寧に取り外し、ギアセレクター本体を露出させます。
この工程では周囲の樹脂パーツを傷つけないように慎重に作業します。

ギアセレクターを分解していくと、内部に折れ曲がった金属バネが見つかりました。
このバネはギアポジションを機械的に保持・検出する重要部品で、金属疲労によって変形や破断が起こると正確な位置認識ができなくなります。
その結果、車両が「ギア位置が不明」と判断し、「車両動き出し注意」という警告を表示します。

ライコウでは、リペア用金属バネを常時在庫しています。
交換用パーツを準備しておくことで、即日対応が可能です。
新品のバネを組み込み、可動部の動きを確認した上で、ギアセレクターを元通りに組み上げます。
修理完了と診断機によるエラー消去
バネ交換後に再度ISTAで診断を行い、エラーメモリーを消去。
モニターに表示されていた「車両動き出し注意」の警告は消え、「異常なし」の正常表示となりました。

修理後の試運転でもギアポジションの切り替え動作はスムーズで、警告が再発しないことを確認。
作業時間は約1時間程度で完了するため、遠方からのご来店でも日帰り対応が可能です。
同様の警告でお困りの方は、ぜひ過去の施工事例もご覧ください。
👉 「車両動き出し注意」修理の過去事例はこちら
注意点とライコウの特徴
- この修理はギアセレクター本体の分解作業を伴うため、専門知識と専用工具が必要です。
無理にバラすと内部パーツを破損するおそれがあります。 - ISTAによる診断とエラー消去を行わないと、警告が消えない場合があります。
- 再発を防ぐため、清掃・可動確認・診断の3工程を必ず実施しています。
ライコウでは、BMW/MINI専用診断機ISTAを使用し、エラー原因を正確に特定してから修理を行います。
不具合原因を推測ではなくデータで判断する点が大きな強みです。
🔧 今回の作業まとめ
- 対象車両:MINI コンバーチブル(F57) クーパーS 前期
- 症状:「車両動き出し注意」警告表示
- 作業内容:ギアセレクター分解・金属バネ交換
- 使用ツール:BMW/MINI専用診断機 ISTA
- 作業時間:約1時間
- 修理効果:警告消去・正常動作確認済み