右側ヘッドライトのデイライトが暗くなり点検でご来店です。
LEDモジュールが焼損してしまったのが原因で、MINI純正の新品へ交換しました。
またトランスミッションオイル点検の警告が出てしまってるのは専用診断機でリセット作業を行ないました。
LCIモデルで起こりうる2件のトラブルを修理いたしました。
最近のライコウは車両トラブルの修理作業が大変多くなっています。
車両情報
車種 | ミニ ハッチバック ( F56 ) LCI クーパーS ( COOPERS ) |
初年度登録 | 2018年 |
都道府県 | 千葉県 |
右側ヘッドライトのLEDモジュール焼損を交換修理
右側ヘッドライトのデイライトが暗くなってる!?
LCIモデルのLEDヘッドライトはデイライトやウインカーがリング発光します。
そのリング発光がとても暗くなってしまいました。
画像では右側ヘッドライトのリングが発光しているように見えますが、実際はほとんど見えないくらいの発光輝度です。
ホワイト発光では無くオレンジ掛かった色合いで暗く発光しています。
ハザード点滅してみると左右のウインカー輝度の違いを確認できます。
今年初めからこの現象となってしまいヘッドライトを点検してほしいとご来店いただきました。
初見ではLEDヘッドライトに取り付けられているLEDモジュールに不具合があると推測されました。
専用診断機でエラーチェックしてみましたが、特にエラーは記録されていません。
LEDモジュールが切れてしまうもしくは断線していないとエラーは出ないようです。
まずは、右側LEDヘッドライトのLEDモジュールを取り外して状況を確認してみます。
LEDモジュールを取り外してLED部分を確認すると悲惨な状況でした。
デイライトとして発光するホワイトLEDが焼損しています。
ホワイトLEDが一部無くなっているのと周囲の基板が黒く焦げています。
デイライトでリング発光していないのも頷けるくらいにホワイトLEDにダメージが出ています。
MINI専門店ライコウは新品でMINI純正のLEDモジュールを在庫していますので交換することとなりました。
LCIモデル&LCI2モデルのLEDヘッドライト用LEDモジュールを製造しているのはフランス・パリに本拠を置く自動車部品メーカーの【Valeo ( ヴァレオ )】。
BMWやMINIの純正LEDモジュールを製造しているメーカーは車種によって異なりますが、F系のMINIではValeo ( ヴァレオ )社がOEM製造しています。
【Valeo】のロゴがLEDモジュールの基板に印字されています。
MINI専門店のライコウでは中国製の模造品は一切使用せずMINI純正のValeo ( ヴァレオ )製LEDモジュールを使用します。
LEDモジュールをLEDヘッドライトへ取り付けようと思ったのですが、ヘッドライト内のデイライト部分のアクリルが茶色く変色して溶けてしまっています(;'∀')
茶色くなったアクリル部分を削り落とします。
はじめはペーパーやすりで削りましたが、まったく埒が明かきません。
ルーターを使って削ることになりました。
しかも茶色くなった部分の根が深く、かなり削り込まないと取り切れませんでした。
歯医者で虫歯を削っていくような感じでした(笑)
茶色い部分が無くなったのでLEDモジュールをLEDヘッドライトに取り付けます。
そして、エンジンを始動させてデイライト発光の動作チェックを行ないます。
デイライトとして明るくリング発光するようになりました。
しかしっ!
左右のデイライトを見比べると運転席側の照度が暗くて黄色っぽい・・・。
デイライトのアクリル部分がLED焼損の熱などで変色してしまってるのと、茶色い部分をかなり削ったので隙間が空いてしまったので原因だと思われます。
そこで、左側のデイライト発光輝度を調整して左右の照度バランスをとることにしました。
異常を感じてから半年以上経過してしまってたので、もっと早めに対処していればLEDヘッドライトへのダメージを抑えられたのではと思っています。
LEDモジュールの焼損トラブルを見かける機会が増えてきました。
しかも右側のヘッドライトで焼損トラブルばかりです。
右側ヘッドライトに何か問題でもあるのかな?と感じてます。
何かおかしいな?と感じた場合、早めに点検したほうが良さそうです。
MINI専門店のライコウでは厳選中古パーツコーナーでLCIモデル用LEDヘッドライトを販売しています。
LCIモデルのLEDヘッドライトを在庫していますので、こちらへ交換するのもアリかもしれません。
トランスミッションオイル点検警告メッセージの修理作業
ドライブトレーンの警告が出ている
ドライブトレーンの警告は様々な状態で出てきます。
今回は、【 トランスミッションオイル点検 】という警告メッセージからドライブトレーンの警告が出ています。
【 ドライブトレーン、早急に点検 】という表示がメーターパネルやディスプレイに警告表示されています。
2018年3月製造のLCIモデルから採用されているDCT ( デュアル・クラッチ・トランスミッション )で出始めているトラブルです。
専用診断機でエラーチェックしてみると【 EGS 】にエラーが記録されています。
トランスミッションオイルの使用期限が過ぎていると出ています。
BMW&MINIのトランスミッションはオイル交換不要って言ってなかったっけ???
走行距離は関係なく6年を経過すると警告メッセージを発するようで、【 6年タイマー 】なんて言われているようです。
メーカーはオイル交換不要と謳ってますが、ご自身で6年経過するまでにミッションオイルを交換してリセット作業してもらってる方もおられますが、それもお構いなしに【 6年タイマー 】が発動しているようです。
1泊2日のディーラーリセット作業らしいのですが、ついでにライコウでリセット作業を実施。
トランスミッションオイルの温度が40-58℃の間でしかリセット作業が出来ないので、油温が下がってくれるのを待ちます。
およそ1時間半程度待って油温が53℃になってくれたのでリセット作業を行ないます。
この作業は専用診断機でしかできませんので、汎用診断機ではできない作業です。
エンジン掛けたり専用診断機の指示に従って車を操作し、リセット作業が無事完了。
専用診断機からエラー表示は無くなり、車両にも警告メッセージは無くなりました。
【 6年タイマー 】が発動してしまい、警告メッセージが出てしまった場合、MINI専門店のライコウでリセット作業が可能です。