ミニ クラブマン(F54)の無塗装樹脂フェンダーをドライアイス洗浄してコーティング

無塗装樹脂パーツをドライアイス洗浄してからコーティングしました。
ドライアイス洗浄機を導入した一番の目的である無塗装樹脂パーツの洗浄です。
ドライアイスによる剥離の原理を活用してブラストせずに汚れを剥がし取ります。
スッピン状態になったところでコーティング。
汚れの付着や紫外線による退色や褐変を防いでくれます。

ミニ クラブマン(F54)の無塗装樹脂フェンダーをドライアイス洗浄してコーティング

車両情報

車種ミニ クラブマン ( F54 ) LCI クーパーSD ( COOPERSD )
初年度登録2020年
都道府県三重県

無塗装樹脂フェンダーなどをドライアイス洗浄してコーティング

ドイツ製のドライアイス洗浄機

ドイツ発祥のグリーンテック社が製造しているドライアイス洗浄機。
今までのドライアイス洗浄機は大型の機械で、主に工場などで使われてきました。

それからドライアイス洗浄機の小型化が進み、持ち運びが可能なサイズへと進化したことによりカーディテーリング業界や商業施設の清掃などで使えるようになりました。

ライコウが導入したドライアイス洗浄機も持ち運びが可能なサイズです。

冷やして剥がす!ドライアイス洗浄機

冷やして剥がす!ドライアイス洗浄機

ドライアイス洗浄機の大きな特徴は、ドライアイスの特徴を活かした洗浄方法です。

-79℃のドライアイスを汚れている箇所へ吹き付けて、固体から気体へと昇華する力で汚れを剥がします。

サンドブラストのような研磨するといった仕組みではないので洗浄対象物に傷を付けません。

2つの剥離の原理

ドライアイス洗浄の大きな特徴である2つの剥離の原理をご紹介します。

まずは、熱収縮力です。

ドライアイス洗浄機のノズルからエアーと少量のドライアイスが高速噴射されます。
-79℃のドライアイスが汚れに付着して瞬間冷却、洗浄物は常温を保とうとするので、温度差で汚れにクラックが発生しもろくなります。

次に体積膨張力です。

もろくなったクラックの隙間にドライアイスが次から次へと入り込んできます。
ドライアイスは固体から気体へと白い煙になり無くなります。
この昇華時に約750倍の体積膨張が発生して、汚れなどの付着物を剥がしとります。

汚れなどの付着物が一瞬で剥がれます

熱収縮力と体積膨張力が発生するのは約3秒以内のため、汚れなどの付着物は一瞬で剥がれてしまいます。

そして、水分や洗剤などは一切残らないのが最大の特徴です。

ただ、高圧水洗浄やサンドブラストのような圧力やブラスト力はありませんので、染み込んだ汚れや張り付いてしまっている汚れは取り切れません。

しかし、オイルやグリスなどへの脱脂力は強力なのと、手が入りづらいところの洗浄には効果を発揮します。

ミニ クラブマン ( F54 ) 無塗装樹脂フェンダーなどをドライアイス洗浄

ミニ クラブマン ( F54 )の無塗装樹脂となっているフェンダーやフロントスポイラーなどをドライアイス洗浄します。

ドライアイス洗浄前の無塗装樹脂パーツの状態です。
無塗装樹脂パーツはシボ処理が行われており僅かに凹凸があります。
シボ処理の凹んだ部分に汚れなどが入り込んで若干白くなっています。

ドライアイス洗浄前の無塗装樹脂パーツの状態
シボ処理の凹んだ部分に汚れなどが入り込んで若干白く

ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます。
3mmペレットタイプとは、米粒大の大きさに成型されたドライアイスです。

ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます
ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます
ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます

そして、ドライアイス洗浄機のノズルからパウダー状になったドライアイスを汚れ部分に吹き付けて洗浄を行ないます。

パウダー状になったドライアイスを無塗装樹脂パーツに吹き付けて洗浄
パウダー状になったドライアイスを無塗装樹脂パーツに吹き付けて洗浄

ドライアイス洗浄が得意としているオイルやグリスなどへの脱脂および手が入りづらいところの洗浄を行ないます。

パウダー状になったドライアイスを無塗装樹脂パーツに吹き付けて洗浄
パウダー状になったドライアイスを無塗装樹脂パーツに吹き付けて洗浄

無塗装樹脂のサイドステップにもドライアイスを吹き付けて洗浄していきます。

脱脂され汚れも吹き飛んでいるのをご覧いただけます。

パウダー状になったドライアイスを無塗装樹脂パーツに吹き付けて洗浄

こんな感じで全周の無塗装樹脂パーツをドライアイス洗浄しました。

パウダー状のドライアイスが高速噴射され-79℃で瞬間冷却して汚れに吸着。
ドライアイスは一瞬で固体から気体に昇華します。
その際に約750倍の体積膨張が発生して汚れを剥がし取ります。

ブラシなどで手洗いしても届かない部分がありますが、ドライアイス洗浄だと手の届かない部分もバッチリキレイにしてくれます。

ドライアイス洗浄は水分や洗剤を一切使わず汚れを除去してキレイにしてくれます。

ブレーキキャリパーもブレーキディスクローターも輝きを取り戻しました。

ドライアイス洗浄はブラシなどで清掃するような隙間もお構いなくパウダー状となったドライアイスが入り込んで油脂汚れなどを剥がしてくれます。

ドライアイス洗浄のメリットとしては、

サンドブラストや重曹ブラストとは洗浄の仕組みが異なりドライアイス洗浄の大きな特徴である2つの剥離の原理を使った洗浄ですので素材を傷つけません。

素材を傷つけないが故に水垢や浸透してしまっている汚れなど取れない汚れもございます。
そういった水垢や汚れは酸性もしくはアルカリ性の洗剤を使用して除去する必要があります。

CCUSを活用したカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組み

ドライアイス洗浄で使用しているドライアイスは、工場で排出されたCO2を回収して再利用されています。
CO2を再利用してリユース品(再使用品)を洗浄することで製品寿命を延ばし、カーボンニュートラル社会と循環型社会の実現に取り組んでます。

FIRE BALL ( ファイヤーボール ) TIRE ( SiO2 SATIN )でコーティング

無塗装樹脂パーツはドライアイス洗浄で脱脂および汚れを落としてスッピンの状態になりました。

次は汚れを付着させないためにコーティングします。

無塗装樹脂パーツのコーティングとしてFIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )を使用しました。

無塗装樹脂パーツのコーティングとしてFIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE(SiO2 SATIN)を使用
無塗装樹脂パーツのコーティングとしてFIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE(SiO2 SATIN)を使用

TIRE ( SiO2 SATIN )は、SiO2の含有量が高いためタイヤの水はじきや輝きを長く持続。
そして、強力な撥水性によって紫外線による退色や褐変を防ぎながら高い耐久性を発揮します。

商品名にはTIRE (タイヤ)の表記になっていますが、未塗装のプラスチックや外装ゴムやトリムにも使用できます。

FIRE BALL ( ファイヤーボール ) TIRE ( SiO2 SATIN )でコーティング
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) TIRE ( SiO2 SATIN )でコーティング
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) TIRE ( SiO2 SATIN )でコーティング

FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げになってくれます。

FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ
FIRE BALL ( ファイヤーボール ) 製のTIRE ( SiO2 SATIN )で無塗装樹脂パーツをコーティングしますと黒く艶感仕上げ

無塗装樹脂パーツが美しくなってくれるとクルマはシャキッとした印象になってくれます。