
神奈川県からご来店のMINI クラブマン(R55)に、後付け装着されたマルチファンクションスイッチとクルーズコントロールスイッチの有効化コーディングを実施しました。
また、LED化されたフォグライトで発生していた点滅トラブルについても、球切れチェックキャンセルと電圧安定化コーディングにより完全に解消。
R系MINI特有の注意点も含め、作業詳細をご紹介します。

車両情報
車種 | ミニ クラブマン ( R55 ) LCI クーパーS ( COOPERS ) |
初年度登録 | 2011年 |
都道府県 | 神奈川県 |
マルチファンクション&クルーズコントロール機能の有効化
■ご依頼内容と作業の背景
お客様ご自身でマルチファンクションスイッチとクルーズコントロールスイッチを装着されたとのこと。
それらが正常に機能するようコーディング施工をご希望いただきました。
また、LED化されたフォグライトが点滅する不具合についてもご相談いただきました。
⚠ ライコウでは基本的にご予約優先ですが、空き時間があれば当日の作業も可能です。お気軽にご相談ください。
▼事前に装着されていたパーツ
- マルチファンクションスイッチ
- クルーズコントロールスイッチ
これらは本来メーカーオプション扱いの装備ですが、正しいコーディングを行なうことで後付けでも機能可能です。




▼R系MINIの注意点
R系MINIではスイッチを取り付けても車両個体によってはコーディングだけでは動作しないことがあります。
原因:
- 車両側のハーネス未対応
- ステアリングコラムスイッチユニットの仕様差異
今回の車両では、コーディングのみで両機能が完全動作しました。
コーディング施工
■LEDフォグライトの点滅対策
LEDバルブに交換済みのフォグライトに、以下の2つの症状が発生していました。
- エンジン始動直後に一瞬点滅する
- フォグライト点灯中にチラつきが発生する
▼対処① 球切れチェックキャンセルのコーディング
まずはBMW・MINI車両で定番の球切れチェック(冷間診断)をキャンセル。
この処理により、エンジン始動時の点滅は解消されました。
▼対処② 電圧安定化コーディング
しかしフォグライト点灯時のチラつきは残存。
これは「点灯時の電圧不安定」が原因と判断し、電圧安定化のコーディングを追加施工。
結果、点灯時の点滅も完全に解消しました。

コーディングでのご留意事項
車両のコンピューターには、プログラムファイルや設定ファイルなどがインストールされており、コーディングは設定ファイルの中身を変更します。
したがいまして、設定ファイルに存在している項目のみが変更できるため、存在しない項目については変更できません。コーディングではプログラムファイルは変更できない為、コーディングによって何でも機能が実現できるわけではありません。
■動作チェックとアフターフォロー
すべての作業完了後、各機能の動作確認を徹底的に実施しました。
- マルチファンクションスイッチの音量操作・電話機能など → OK
- クルーズコントロールの加減速設定 → OK
- フォグライト点灯状態 → 点滅なしを確認
✅不具合の原因が複数にまたがっているケースでも、ライコウではその場で対応策を検討・実施しています。
■R系MINIでの後付けカスタムの注意点
R系のMINIはF系と異なり、カスタムや機能追加に予期せぬ制約が発生する場合があります。
▼たとえば…
- スイッチ取り付けだけでは動作しない
- 使用できるパーツに適合制限がある
- 制御モジュールのバージョン違いによる非対応
ライコウでは、実績とノウハウに基づいた現車確認での対応を行なっています。
■今回の作業まとめ
作業内容 | 状態 |
---|---|
マルチファンクション有効化 | 完了・動作確認OK |
クルーズコントロール有効化 | 完了・動作確認OK |
LEDフォグライト点滅対策 | 完了・点滅解消済 |