
BMW 3シリーズツーリング(F31)のモニターがブラックアウトする不具合を修理。
ヘッドユニットは正常と診断し、社外AVインターフェースの不具合と判断して撤去。
配線を純正状態へ戻し、ドライブレコーダーの電源も再配線して復旧。
経験に基づく診断と確実な原因究明でスムーズにトラブルを解消しました。

車両情報
車種 | BMW 3シリーズツーリング ( F31 ) LCI 320i |
初年度登録 | 2016年 |
都道府県 | 神奈川県 |
画面ブラックアウトの不具合を原因究明してから修理
■ 症状の内容とヒアリング情報
オーナー様からは、事前に以下のような症状をお聞きしていました。
- 画面が突然ブラックアウトする
- ブラックアウトしていてもラジオなどは正常に鳴っている
- 社外地デジチューナーが装着されている
この情報から、ヘッドユニット自体ではなく社外機器に原因がある可能性を視野に入れて、実車でのチェックを行ないました。
■ 現車確認と診断内容
ご来店時には症状は再現していなかったものの、
BMW専用診断機にてシステムエラーチェックを実施。
📷 専用診断機にてシステムエラーチェック


結果、ヘッドユニットには特に異常は見受けられませんでした。
このことから、以前から懸念していた社外AVインターフェースの不具合がブラックアウトの原因と考えられます。
■ 社外AVインターフェースを撤去し標準状態へ
AVインターフェースは社外地デジチューナーなどを映像出力させるための中継機器ですが、
長年の使用や品質によっては、システムに不具合を及ぼすことがあります。
今回は、AVインターフェースを完全に撤去し、
車両の純正状態の配線に戻す作業を行ないました。
📷 配線復元後のモニター画像




■ ドライブレコーダーの電源配線も対処
撤去作業中に、ドライブレコーダーの電源がAVインターフェースから取得されていたことが判明。
AVインターフェースを外したことでドラレコが起動しなくなってしまう状況に対し、別ルートで新たに電源を取り直して再配線し、無事に動作復旧いたしました。
📷 ドライブレコーダー正常動作確認


■ ブラックアウト修理のポイントと注意点
● 原因は複数存在する
ブラックアウトの原因は単一ではなく、
- ヘッドユニット自体の不良
- 社外AVインターフェースの不具合
- 接触不良や断線 など
複数の要因が考えられます。
だからこそ、「症状の再現性の有無を含めた総合的な診断」が必要です。
● ライコウの強みは「経験値による判断力」
今回も「ラジオは鳴っている」というヒントから
ヘッドユニットは正常稼働していると判断できたのは、
過去に数多くの似たトラブルを扱ってきた経験あってこそ。
不具合の根本的な解決には、確かな原因究明能力と現車確認の重要性が欠かせません。
■ まとめ
BMW F31の画面ブラックアウト症状は、社外AVインターフェースの不具合が原因でした。
AVインターフェース撤去と、配線の復旧により、元通り快適に純正モニターをご使用いただけるようになりました。
ライコウでは、BMWやMINIで発生するオーディオ・映像トラブルにも対応可能です。
トラブル原因がわからない場合でも、お気軽にご相談ください!