エンジンマウントの役割とBMW特有の劣化症状

エンジンマウントとは、エンジンを車体に固定しつつ振動を吸収するゴム製のパーツです。
BMWやMINIのディーゼル車は特にエンジントルクが大きく、マウントにかかる負担がガソリン車より大きいため、
走行距離が増えてくると内部のゴムがひび割れたり、ちぎれたりすることがあります。

実際に今回のお車も、点検時にエンジンマウントのゴム部分に明確な亀裂が確認できました。
放置しておくと、以下のような症状が発生します。

• エンジンの振動が車内にダイレクトに伝わり不快
• アイドリング時に振動音が増加
• エンジンの揺れが大きくなり、他部品に負担がかかる

BMWの振動が気になる方は、マウント類の点検がおすすめです！

📸 亀裂が入った劣化したエンジンマウント

📸 BMW純正の新品エンジンマウント

ペンドラムサポート交換で振動抑制効果を強化

エンジンマウントと併せて、振動対策で重要なのがペンドラムサポート（トルクロッド）です。
これはエンジンの前後方向の揺れを抑制する補助パーツで、劣化すると加速時にカタカタ音が出たり、
エンジンが振れて加速フィーリングが低下したりします。

今回はBMW純正ペンドラムサポートを同時交換することで、エンジンの振動と揺れをしっかり抑制。
新品交換後は、振動が激減し静粛性と走行安定性が大幅に向上しました。

📸 BMW純正の新品ペンドラムサポート

交換作業のポイントと注意点

作業前の診断が重要

エンジンマウント・ペンドラムサポート交換作業は、簡単に見えて実は重要なポイントがあります。

• ゴム部以外にブラケットやボルトの状態も確認
• 専用トルクレンチを使って規定トルクで締め付け
• エンジンの位置をズレなく合わせる

これらを怠ると、新品を付けても振動が改善されない、最悪の場合、他部位の破損につながることがあります。
ライコウではBMW専用の治具と熟練スタッフの手で、正確かつ安全に施工しています。