MINIクラブマン(F54)のウインカー異常とパドル不良を徹底修理!RAIKO流トラブル解決術

2016年式MINIクラブマン(F54)クーパーSにRAIKO ALCANPAD Red Editionを装着し、リアウインカー点灯異常とパドルシフト不良を修理。
原因は接触不良と過去のコーディング設定にあり。
診断機による詳細チェックと中古純正パーツ活用で、コストを抑えた対応を実現しました。

MINIクラブマン(F54)のウインカー異常とパドル不良を徹底修理!RAIKO流トラブル解決術

車両情報

車種ミニ クラブマン ( F54 ) クーパーS ( COOPERS )
初年度登録2016年
都道府県神奈川県

RAIKO ALCANPAD Red Edition装着

📷 RAIKO ALCANPAD Red Edition

RAIKO ALCANPAD Red Edition
RAIKO ALCANPAD Red Edition
RAIKO ALCANPAD Red Edition
RAIKO ALCANPAD Red Edition
RAIKO ALCANPAD Red Edition
RAIKO ALCANPAD Red Edition
RAIKO ALCANPAD Red Edition

RAIKOオリジナルアクセサリーパーツである「ALCANPAD Red Edition」をシートベルトに装着しました。こちらはイタリア製アルカンターラ素材を贅沢に使用したシートベルト用ショルダーパッドです。

高級感あふれる深みのあるレッドカラーが特徴で、型押しされた「Raikopower」のロゴがスポーティーな印象を与えつつ、車内のドレスアップに貢献します。触り心地も滑らかで、シートベルトの圧迫感が気になる方には特におすすめです。

他のインテリアパーツとの色合いや素材感の相性も良く、ちょっとしたアクセントを加えたい方には最適なカスタムアイテムです。

リアウインカー点灯異常の原因調査と修理

今回のご入庫の主目的の一つが、「左リアターンインジケータ異常」という警告メッセージとハイフラ(高速点滅)現象の診断でした。

以前、当店にてLCIモデル用のユニオンジャックテールライト(ブラックライン)を後付装着させていただいたお車です。

【症状の再現が困難...SAWADA MAGIC再び?】

ご来店時には症状が出ておらず、ウインカーは正常に作動していました。しかし、専用診断機で車両の故障履歴をチェックすると、2025年5月24日からエラーが記録されていたことが判明。

📷 2025年5月24日からエラーが記録されていた

2025年5月24日からエラーが記録されていた

このように、オーナー様が気になる症状がご来店時に出ない現象を、私たちは冗談交じりに「SAWADA MAGIC」と呼んでおります(笑)

📷 「SAWADA MAGIC」発動で不具合の症状が出ない・・・

「SAWADA MAGIC」発動で不具合の症状が出ない・・・

それでも諦めず、様々なシチュエーションで動作テストを繰り返したところ、ようやく症状が再現されました!

【原因はリアバンパー内ウインカーの接触不良】

症状の再現に成功したのは、スプリットドアを開けた状態でキーレスリモコンにてアンロック操作をしたとき。ウェルカムライト時にリアバンパー内左側ウインカーが、不点灯になっていたのです。

この状態を車両が"球切れ"と誤認した結果、「左リアターンインジケータ異常」のエラーメッセージを表示し、実走行時にはハイフラ現象が起こっていたと考えられます。

📷 リアバンパー内左側ウインカーが不点灯で警告メッセージ

リアバンパー内左側ウインカーが不点灯で警告メッセージ
リアバンパー内左側ウインカーが不点灯で警告メッセージ

なお、昨年後付したLCIモデル用ユニオンジャックテールライトは正常で、今回の不具合の原因ではありませんでした。

📷 後付したLCIモデル用ユニオンジャックテールライトは正常

後付したLCIモデル用ユニオンジャックテールライトは正常

【修理内容】

・バルブホルダーを点検し、接触不良箇所を調整
・コーディングでウェルカムライトの点灯パターンを正規状態に復元

📷 バルブホルダーを点検し、接触不良箇所を調整

バルブホルダーを点検し、接触不良箇所を調整

📷 ウェルカムライトの点灯パターンを正規状態に復元

ウェルカムライトの点灯パターンを正規状態に復元
ウェルカムライトの点灯パターンを正規状態に復元

今後も再発の可能性がゼロとは言い切れませんが、バルブホルダーの調整で現在の症状は改善しています。

※再発時はリアバンパー内の左テールライトの交換をご提案させていただく可能性がございます。

パドルシフトの動作不良修理

もう一つの不具合として、パドルシフトが反応しないことがあるという症状が発生していました。こちらもご来店時には正常に動作していたため、再現性が低く、診断が難しいケースでした。

【診断結果と修理方法】

診断機によるエラーチェックの結果、2025年2月23日から不具合が多発していたログが残っていました。

📷 2025年2月23日からエラーが多発していた

2025年2月23日からエラーが多発していた

しかしながら専用診断機では原因を追究しきれません。

専用診断機は「不具合原因が確認できません。」と音を上げています。

📷 専用診断機は音を上げる

専用診断機は音を上げる

パドルシフト自体は後付ではなく、新車製造時から装着されていた純正品。構造上、摩耗や接点不良が起こる可能性は否めません。

新品のパドルシフトアッセンブリーでの交換となると約7万円と高額になるため、在庫していた中古純正パーツを活用し、スイッチユニットの一部を交換しました。これによりコストを抑えつつ不具合解消を図りました。

📷 スイッチユニットの一部を交換

スイッチユニットの一部を交換
スイッチユニットの一部を交換
スイッチユニットの一部を交換
スイッチユニットの一部を交換
スイッチユニットの一部を交換
スイッチユニットの一部を交換
スイッチユニットの一部を交換

※パドルシフトの接点摩耗による不具合は再発する可能性もあるため、今後の様子を見ていただく必要があります。

【今回の作業のポイントとメリット】

  • RAIKO ALCANPADでインテリアの質感アップ
    高級素材を使ったアクセサリーで、乗るたびに気分が上がる車内空間を演出。
  • 電装トラブルの根本原因を突き止めた高度な診断技術
    表面的な部品交換に頼らず、論理的かつ実証的な方法で問題の本質を追求。
  • 中古部品の有効活用によるコスト削減
    修理内容に応じて柔軟に対応することで、お客様のご負担を最小限に抑えます。

【作業に関する注意点】

  • コーディングによるウェルカムライトの点灯パターン変更は、正しく施工しないと誤作動の原因となることがあります。
  • 電装系パーツの接点不良は再発のリスクがあるため、症状が出た場合は早めの再点検を推奨します。
  • 中古パーツの使用に関しては、信頼性の高いものを厳選していますが、寿命に個体差があります。

今回のような不具合診断とカスタム作業は、MINI専門の知識と経験が求められる内容です。 ライコウでは、BMW & MINIに特化した設備と技術を駆使し、ディーラーに負けない正確な作業と柔軟な対応を心がけています。

同様のお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください!