
BMW 5シリーズツーリング(G31)にて助手席側ヘッドライトのデイライトが点灯不良の症状でご入庫。原因はLEDモジュールの焼損と内部アクリルの溶解。純正ヘッドライト交換は高額なため、ライコウ独自のリペア作業で対応。LEDモジュール交換とアクリルの研磨・再生を行ない、無事に再点灯を確認しました。

車両情報
車種 | BMW 5シリーズツーリング(G31) 530i |
初年度登録 | 2019年 |
都道府県 | 神奈川県 |
助手席側デイライト点灯不良をLEDモジュール交換とリペア作業
デイライト点灯不良の症状と診断
神奈川県よりご来店いただいたお客様のG31 530i。助手席側ヘッドライトのデイライトが暗く、ほとんど点灯していない状態でした。
📸 デイライト不点灯状態の助手席側ヘッドライト


専用診断機ISTAにてエラーチェックを行ないましたが、エラーコードは記録されていませんでした。つまり、車両側ではこの不具合を検知していないケースです。
ヘッドライトを分解して内部状態を確認
ヘッドライトユニットを車両から取り外し、内部の状態を確認します。
📸 ヘッドライト取り外し

すると、デイライト発光用LEDモジュールのチップLEDが茶色く焼損していました。加えて、LEDの光を導光するアクリル部分が焦げて溶解しているという深刻な状態でした。
📸 LEDモジュール焼損部


📸 アクリル溶解部分


LEDモジュールの交換とアクリル部分のリペア作業
本来であれば、ヘッドライトユニット自体の交換が推奨される状況です。
しかしG31の純正LEDヘッドライトは1基約40万円と非常に高額です。
そこで、ライコウではLEDモジュールを新品へ交換しつつ、溶解したアクリル部分をリペアする方法を選択しました。
📸 交換用純正LEDモジュール

アクリル部分のリペア作業では、まず溶解部を慎重に削り落とし、導光性を損なわないよう切削面を滑らかに研磨。粗い仕上がりでは光が乱反射して輝度や点灯パターンに影響を及ぼすため、精密な仕上げが必要です。
📸 アクリル切削作業



車両へ再装着&点灯確認
LEDモジュールを取り付けたヘッドライトを車両へ戻し、点灯チェックを行ないます。
📸 車両装着後の点灯チェック







助手席側デイライトは明るく正常に点灯し、不具合は解消されました。
高額修理を回避する選択肢
BMWのLEDヘッドライト不良において、内部アクリルの焼損を伴う症例は少なくありません。今回のようにモジュール交換だけでなくアクリルリペアを併用することで、新品交換を避けつつ正常な点灯を復元できました。
ご注意点と今後のアドバイス
今回のようにリペアで対応できるケースもありますが、アクリルの焦げや変形が広範囲に及ぶ場合はヘッドライト交換が必要となります。早期の点検・修理をおすすめします。
ライコウではBMW・MINIのヘッドライト修理も承ります
ライコウではBMWやMINIのLEDヘッドライト不具合に対応した修理メニューを多数ご用意しています。部品交換だけに頼らず、リペア技術でコストを抑えた修理をご提案できますので、お困りの際はぜひご相談ください。