
多発しているトラブル MINI 車両動き出し注意 警告を部品交換で修理。費用はディーラーの1/3、作業時間40分で完了。


車両情報
車種 | ミニ ハッチバック(F56) クーパーS(COOPERS) |
初年度登録 | 2015年 |
都道府県 | 神奈川県 |
「車両動き出し注意」警告の症状と原因
今回ご入庫いただいたのは2015年式 MINI ハッチバック(F56) クーパーS 前期モデル。
神奈川県からお越しいただきました。
お客様のお悩みはメーターパネルに突然表示された「車両動き出し注意」という警告メッセージ。
専用診断機で確認すると「セレクターレバーに異常があり、Pでロックされていない」とエラーが記録されていました。
📸 「車両動き出し注意」という警告メッセージ



📸 専用診断機(ISTA)で車両診断

実際にはPレンジに入っているにもかかわらず、車両側がPに入っていないと誤認識してしまっているのです。
このエラーが表示されると車検にも通らないため、放置できないトラブルです。
原因はギアセレクタースイッチボックス内部のバネが金属疲労で折損し、正常に作動しなくなっていることでした。
ディーラー修理とライコウ修理の違い
ディーラーでの対応はギアセレクタースイッチボックスのアッセンブリー交換。
部品代と工賃を合わせると15〜18万円、さらに一泊二日の預かり修理となるのが一般的です。
しかしライコウでは不具合のあるバネのみを新品に交換する方法を採用。
修理費用はディーラーの約1/3に抑えられ、作業時間もF56なら40分程度で完了します。
単純なメカニカル不良なのでバネ交換のみで完全復旧可能。
余計な部品交換を避け、コストを最小限に抑えた修理が可能です。
📸 不具合のあるバネのみを新品に交換する方法


修理手順と作業時間
ギアセレクタースイッチボックスにアクセスするためには、内装パーツを多数取り外す必要があります。
シフト周りのパネルやセンターコンソールを分解し、スイッチボックスを取り出して内部のバネを交換。
バネは常時在庫しているため、即日対応が可能です。
📸 内装パーツを多数取り外す


交換後はBMW/MINI専用診断機ISTAでエラーチェックとエラー消去を実施。
再発防止のための確認も徹底して行います。
作業自体は約40分で完了し、その日のうちにお引き渡しが可能です。
📸 作業自体は約40分で完了


修理後の効果と注意点
バネ交換後は「車両動き出し注意」の警告も消え、Pレンジの認識も正常に復旧しました。
これで車検にも問題なく合格できます。
今回のような症状はF56前期に多発しており、車検が近づいたタイミングでの修理依頼が増加しています。
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