
MINIクロスオーバー F60 NO SIGNAL表示。ヘッドユニット故障も疑ってしまいますが、原因はAVインターフェース故障と判明。在庫していた中古品AVインターフェースへ交換し修理しました。


車両情報
車種 | ミニ クロスオーバー(F60) ワン(ONE) |
初年度登録 | 2018年 |
都道府県 | 愛知県 |
NO SIGNAL表示となったモニターの原因調査
愛知県からご来店いただいた2018年式 MINIクロスオーバー(F60) ONE 前期モデル。
オーナー様より「モニターにNO SIGNALと赤文字で表示されてしまい、映像が一切映らない」とのご相談をいただきました。
お話を伺うと、ラジオの音声や警告音(ゴング音)は鳴っており、映像のみが出ない状況です。
この場合まず疑われるのはヘッドユニットの不具合です。
ナビやオーディオを司る心臓部に不具合があると、ディーラーではヘッドユニット丸ごとの高額交換を案内されることも少なくありません。
しかし当店ではBMW/MINI専用診断機ISTAを使用し、入念にチェックを行いました。
その結果、ヘッドユニット自体は正常に動作しており、信号をきちんと出力していることを確認。
さらに点検を進めると、社外バックカメラを接続するために装着されていたAVインターフェースが故障していることが判明しました。
つまり今回の不具合はヘッドユニットが原因ではなく、信号を中継しているAVインターフェースの不具合だったのです。
高額修理になりがちなヘッドユニット交換ではなく、追加ユニットの交換だけで済むことを突き止めたことは、オーナー様にとって大きな安心につながりました。
AVインターフェース取り外しと中古AVインターフェースへの交換
原因がAVインターフェースの故障であることを特定できたため、まず既存のインターフェースを取り外して動作確認を行いました。
その結果、やはり映像信号が出力されていないことを確認。
そこで在庫していたa/tack製の中古AVインターフェースを用意し、代替として装着しました。
交換後はすぐにモニターが復旧し、ヘッドユニットからの情報が純正画面に表示されるようになりました。
さらにリバースギアに入れると、社外バックカメラの映像もしっかりと表示され、後退時の視認性も問題なし。

オーナー様にもその場で実際にご確認いただき、無事に修理完了となりました。
中古パーツを活用することで修理コストを大幅に抑えつつ、必要な機能を回復できたのは大きなメリットです。
修理における注意点と今後の安心対策
今回のNO SIGNALトラブルはAVインターフェースの故障によるものでしたが、同様の症状は配線不良や社外機器のトラブル、さらにはヘッドユニット自体の故障が原因となるケースもあります。
そのため、誤診による不必要な高額修理を避けるためにも、正確な原因調査が欠かせません。
ライコウではBMW/MINI専用診断機ISTAによる入念な点検を行い、ヘッドユニットやモニターの動作をひとつずつ切り分けながら原因を特定します。
今回のように「ヘッドユニットが壊れたのでは?」と思われる症状でも、実際には周辺機器が原因というケースは少なくありません。
当店ならではの経験とノウハウに基づき、適切な修理方法をご提案できることが強みです。