
BMW 4シリーズ(F32)でナビ画面が真っ黒&音が出ないトラブルを点検。F32 ブラックアウト不具合を現車確認とISTA診断で原因を特定し、純正中古ヘッドユニットで修理予定。
車両情報
車種 | BMW 4シリーズクーペ(F32) 428i |
初年度登録 | 2015年 |
都道府県 | 静岡県 |
BMW 4シリーズクーペ(F32)|ナビ画面ブラックアウト&音無しトラブルを点検診断
静岡県からご来店いただいたBMW 4シリーズクーペ(F32) 428i。
「突然ナビ画面が真っ黒になり、音も一切出なくなってしまった」とのことで、原因調査のご依頼をいただきました。

現車を確認すると、お客様のご申告通り、ナビ画面は完全にブラックアウト。
バックカメラの映像やラジオ・ゴング音など、すべてのオーディオ出力も機能していません。
このような症状は、F系BMWで近年増えているトラブルのひとつで、根本原因の特定には現車確認と専用診断が欠かせません。
ISTAによる診断結果は「ヘッドユニット通信不能」
BMW/MINI専用診断機「ISTA」を使用し、エラーログを解析。
結果は「ヘッドユニットとの通信不能」と表示されました。
つまり、ナビやオーディオ、カメラ機能を統括しているメインユニット自体が応答していない状態です。


この車両はリコール作業のために正規ディーラーへ入庫した直後、わずか1週間で今回のトラブルが発生したとのこと。
リコール作業の影響を疑い、車両のデータレベル(プログラムバージョン)を確認したところ、「F020-18-03-524」でプログラミング履歴は無し。
したがって、ディーラーでのリコール内容とは無関係で、偶発的にヘッドユニットが故障したと判断されました。
NBTヘッドユニットの交換が必要に|純正中古品を用いて修理予定
F32 428iに搭載されているのは、第3世代の「NBTヘッドユニット」。
残念ながら新品部品はすでに廃番で、メーカー再生品の価格は336,000円(税別)と非常に高額です。
ライコウでは純正中古のNBTヘッドユニットを在庫しており、今回はこちらを用いて交換修理を行う方針となりました。
中古ユニットであっても、正規認証コード(FSCコード)をライセンス取得し、車台番号(VIN)の書き換え、プログラム更新、地図データを最新版(2025)へ更新することで、新品同等の機能・品質を再現できます。
作業自体は2時間ほどで完了予定。
次回ご来店時には交換および最終動作チェックのみで納車できるよう、すべてのセットアップを事前に完了しておきます。
ライコウのBMWナビ修理は「原因追求+最適な修理提案」
今回のようなヘッドユニット関連のトラブルは、ディーラーでは高額見積もりになるケースがほとんどです。
しかしライコウでは、ISTA診断を駆使して通信経路やモジュールの状態を正確に把握し、複数の選択肢から最適な提案を行ないます。
突然のブラックアウトや音声途絶といった症状にお悩みの方は、まずは診断だけでもご相談ください。
滋賀・横浜の両店舗で、BMW・MINI専門の電子トラブル診断を常時受け付けております。

ヘッドユニット不動の修理実績はブログに多数掲載していますので、併せてご覧ください。
BMWヘッドユニット修理・交換事例一覧
最近は電気系トラブルの駆け込み寺として、一般ユーザー様はもちろん、販売業者様や修理業者様からの難題相談急増中です。
ライコウで解決できなかったら諦めるとまで仰っていただく方も多いので、ご期待に応えるように頑張ります。