
BMW 3シリーズ F31 ライト装置異常 警告。現車確認と診断機ISTAでFLE2故障を特定し、純正中古FLE2交換とコーディングで短時間修理。


車両情報
| 車種 | BMW 3シリーズツーリング(F31) LCI 318i |
| 初年度登録 | 2017年 |
| 都道府県 | 愛知県 |
運転席側ヘッドライト不点灯トラブルの原因究明
愛知県からお越しいただいたBMW 3シリーズセダン(F31・LCI・318i)。
運転席側のヘッドライトが点灯せず、メーターパネルには「ライト装置異常」や「ヘッドライト 光軸調節異常」といった警告メッセージが表示されている状態でした。


このような症状は、単なるバルブ切れではなく、ヘッドライト内部または制御コンピューター(FLE2)の不具合である可能性が高いケースです。
今回のオーナー様は、普段お世話になっているショップ様から「ライコウなら修理できる」とご紹介いただき、ご来店くださいました。
現車を確認すると、運転席側のヘッドライトが完全に不点灯。
まずはBMW/MINI専用診断機「ISTA」を使用してエラーを読み取ります。
ところが、診断結果では明確な原因が表示されず、部品単体の故障かどうかを判断できませんでした。

そこで、診断機の指示に従い「左右のヘッドライトコンピューター(FLE2)」を入れ替えてテストを実施。
結果は明確で、運転席側で起きていた不点灯が助手席側に移動し、運転席側のヘッドライトは正常に点灯しました。

つまり、原因はヘッドライト本体ではなく「FLE2(Front Light Electronics)」の不具合によるものであることが判明しました。
このように、ライコウでは診断データだけに頼らず、実際にパーツを入れ替えて動作を検証する“実践的診断”を行なっています。
ヘッドライト不点灯の修理とFLE2交換作業
原因がFLE2であることが特定できたため、早速交換作業に入ります。
BMW純正新品のFLE2はメーカー価格で97,300円(税別)と高価ですが、ライコウではBMW純正中古のFLE2を常時在庫しています。
その理由は、ミニ向けにLCIモデル用LEDヘッドライトを多数取り扱っており、取り外したFLE2を再利用できるからです。
実はこのFLE2、BMWとMINIで共通パーツとして使用されているため、在庫を共有化することでコストを大幅に削減できるのです。
お客様にも「純正品であれば中古でも構わない」とご了承いただき、BMW純正中古のFLE2へ交換しました。
なお、単純に交換しただけではFLE2は動作しません。
専用コーディングツールで初期化を行ない、その後ISTAを使用してLED学習(ライト制御の再設定)を実施する必要があります。



この一連の作業を正しく行なうことで、ヘッドライトは正常に点灯を再開しました。
作業時間は短時間で完了し、警告メッセージもすべて消去されました。
新品交換に比べて大幅に費用を抑えつつ、純正品質を維持した修理となりました。

ライコウでは、BMWやMINIのヘッドライト修理において、診断から復旧までを自社で一貫して行なっています。
同様の「ライト装置異常」警告や不点灯トラブルでお困りの方は、下記カテゴリもぜひご覧ください。
【強調ポイント】
- BMW純正中古FLE2を使用し、純正品質を維持しつつ低コスト修理を実現
- ISTAによる正確な診断と実際の左右入れ替え検証で原因を特定
- コーディング初期化とLED学習で正しいライト制御を再構築
【注意点・留意事項】
- コーディング作業は専用ツールを使用(ディーラー診断機では不可)
- 診断・エラー確認はBMW/MINI専用診断機(ISTA)を使用
- 使用するFLE2はすべてBMW純正パーツを使用し、動作確認済みの良品を採用
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