
MINI クラブマン F54 ギアセレクター 故障をバネ交換で修理。前期モデルで多い「車両動き出し注意」警告を約1時間で改善します。


車両情報
| 車種 | ミニ クラブマン(F54) クーパーS(COOPERS) |
| 初年度登録 | 2017年 |
| 都道府県 | 神奈川県 |
MINI F54 ギアセレクター 故障をバネ交換で修理
MINIクラブマン(F54) クーパーS(2017年・前期モデル)において、「車両動き出し注意」や「車両を固定する」警告が表示されるギアセレクター内部故障 の修理を行ないました。



前期モデルのF系MINIで比較的よく見かけるトラブルで、ディーラーではアッセンブリー交換となるケースが多い内容ですが、ライコウでは 内部バネ単体の交換によって短時間・低コストでの修理 が可能です。
内部構造・トラブル原因については、特集ページで詳しく解説しています。
👉 ギアセレクタースイッチボックス修理の特集ページはこちら
症状:「車両動き出し注意」警告/Pレンジが認識されない
メーターに 「車両動き出し注意」 の警告が表示され、安全上も不安な状態とのことでご相談いただきました。
専用診断機 ISTA で診断すると、
- セレクターレバーに異常あり
- Pにロックされていない
といった内容のエラーが記録されていました。

F54を含む MINI F系ステップトロニック車 で発生しやすい内容で、ディーラーではギアセレクタースイッチボックスの アッセンブリー交換 が一般的です。
故障原因:内部の金属バネが金属疲労で折れ曲がる構造的トラブル
ギアセレクター内部にある金属バネが、経年劣化による金属疲労で折れたり曲がったりする ことで、Pレンジの位置情報が正しく認識できなくなります。

この誤認識が「車両動き出し注意」や「車両を固定する」警告として現れます。

当店には バネを常時在庫 していますので、
ギアセレクターの分解 → バネ交換 → 組み付け → 診断機によるエラー消去
までを 約1時間前後 で完了できます。
修理内容:ギアセレクター内部バネ交換で改善
作業の流れは次の通りです。
- センターコンソールを取り外し、ギアセレクターユニットへアクセス
- 内部の金属バネの破損・変形を確認
- 新品バネへ交換
- ユニットを組み直して動作チェック
- ISTAでエラー消去および再診断


再度エラーが出ないことを確認し、シフト操作の感触とPレンジ認識が正常に戻っていることを確認してお渡しとなりました。
ライコウがアッセンブリー交換ではなくバネ交換で対応している理由
ディーラー方式のアッセンブリー交換は、
- 部品代が高額
- 作業時間が長い
- 場合によっては代車が必要
というデメリットがあります。
一方、ライコウでは 故障原因がバネであることを構造から把握 しており、
金属バネのみを交換することで確実な改善ができるケースがほとんど。
そのため、
- 低コスト
- 短時間
- 即日完了
- 余計な部品交換を避けられる
というメリットがあります。
作業後:エラー消去し、正常に改善
バネ交換後に再度ISTAでチェックし、エラーが発生していないこと、Pレンジ認識が正常であることを確認。

問題なくお返しとなりました。
備考・特記事項
※バネ以外の原因(コネクタ断線や内部基板の故障など)の場合、 アッセンブリー交換が必要となるケースもあります。
現車確認とISTA診断を行ったうえで最適な方法をご提案しています。
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