
ミニ F55 LCIスタイル 社外ヘッドライトが装着され、FLE2通信不能が発生。点灯していても診断不可となるリスクと注意点を解説。
車両情報
| 車種 | ミニ ハッチバック(F55) LCI クーパーS(COOPERS) |
| 初年度登録 | 2018年 |
ミニ F55 LCIスタイル 社外ヘッドライト装着によるヘッドライトコンピューター(FLE2)通信不能トラブル
最近、中古車として購入されたミニ ハッチバック(F55)。
購入後の点検でディーラーへ入庫されたところ、約90万円の修理見積が提示されました。
見積内容の理由は
「ヘッドライトコンピューター(FLE2)と通信できず、正確な車両診断が行えないため、ヘッドライト交換が必要」
というものでした。
ここで多くの方が疑問に思われるのが、
ヘッドライトは点灯しているのに、交換が必要なの?
という点です。
問題の原因は「社外ヘッドライト」
調査の結果、装着されていたのはミニ純正ヘッドライトではなく社外ヘッドライトでした。

いわゆる
「LCIルック」「LCIスタイル」
と呼ばれる商品で、見た目はLCIモデルの純正LEDヘッドライトと非常によく似ています。
なぜ気づきにくいのか?
- MINIがデザインした純正形状と酷似
- 中古車購入時に純正と思い込んでしまいやすい
- MINI専門店以外では判別が難しい
中古車として購入されたオーナー様が、
社外品と気づかずに購入してしまうのは自然な流れだと思われます。
見分けるポイントは「刻印」
純正と社外の大きな違いは1点のみ。
- ミニ純正ヘッドライト:レンズや本体に「MINI」の刻印あり
- 社外ヘッドライト:刻印なし
この刻印の有無が、最も確実な判断材料です。
★ミニ純正ヘッドライト:レンズや本体に「MINI」の刻印あり

★社外ヘッドライト:刻印なし

専用診断機(ISTA)での確認結果
ライコウで専用診断機(ISTA)を使用し車両診断を行いました。
- ヘッドライトコンピューター(FLE2):通信不能
- ISTA上では該当コンピューターが赤色表示
- コーディングツールでもFLE2自体が存在しない状態


この状態では、
- 修理作業
- コーディング施工
- プログラミング作業
いずれも正常に行うことができません。
通信不能が引き起こすリスク
最近のBMW / MINIは、各コンピューターがCAN通信で連携しながら車両全体を制御しています。
そのため、
1つのコンピューターが通信不能になると
- 他ユニットへの影響
- 予期せぬエラー発生
- 診断・修理が進められない
といったリスクが生じます。
ライコウとしても、コンピューターが赤色表示のまま作業を行うことは非常に危険と判断しています。
過去に経験した通信不能トラブル事例
これまでの作業経験から、通信不能が発生した例として以下があります。
- 助手席前装飾パネルへ情報表示する社外パーツ装着
→ DME通信不能
→ 社外パーツ電源OFFで復旧 - クーパーS / クーパーSDへドライビングモード後付
→ ASD未装着時にASD通信不能
→ ライコウ施工では対策済み - 社外TMSへの交換
→ 粗悪品の場合、TMSが認識されない
今回のケースも、社外ヘッドライトが原因でFLE2が車両側に存在しない状態となっています。

なぜ90万円の見積になるのか?
ディーラーや診断機を用いて修理を行う店舗では、
- 通信不能の不具合を解消
- 正常通信を確認
- その後に修理・点検を実施
という流れが基本です。
そのため、
通信不能=まず純正ヘッドライトへの交換が必須
となり、高額な修理見積が提示されるのは理解できます。
解決策は「純正ヘッドライトへの戻し」
現状、通信不能な状態ではライコウでも手立てはありません。
安心して乗り続けるためには、ミニ純正LEDヘッドライトへの交換が現実的な解決策となります。
ライコウでの純正ヘッドライト換装について
ちなみにライコウでは、ミニ純正LEDヘッドライトを使用した換装実績があります。
- ISTAでFLE2が正常通信
- コーディングツールでもFLE2を認識
- デイライト輝度変更など各種設定が可能
※車両製造年月とヘッドライト仕様の組み合わせにより、プログラミング作業が進まないケースはありますが、点検・診断に支障が出ることはありません。

純正LCIヘッドライトへの換装事例は多数。過去のブログもご覧ください。
https://raikopower.com/category/blog/maker_option/headlights/
社外ヘッドライトに潜むリスクとしての問題提起
車両のカスタムは、もちろん個人の自由です。
ただし、手放す際には次のオーナーへ配慮することも大切だと考えています。
今回のように
- 見た目は純正そっくり
- しかし内部制御が純正と異なる
社外ヘッドライトには、後から大きなトラブルへ発展するリスクが潜んでいます。
中古車選び、そしてカスタムの際のひとつの注意喚起事例としてご紹介させていただきました。
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