
埼玉県よりBMW 5シリーズ セダン(F10)LCI 523dのお客様にご来店いただきました。今回はF10 ヘッドライト交換の作業です。数日前の雨でヘッドライト内部が水没し、それが原因で内部にショートが発生してヘッドライト自体が壊れてしまっていました。8月末に車検を控えているということで、急ぎで純正中古ヘッドライトへの交換作業をさせていただきました。


| 車種 | BMW 5シリーズ セダン(F10)LCI 523d |
|---|---|
| 年式(初年度登録) | 2015年 |
| 来店エリア | 埼玉県 |
F10 ヘッドライト交換|水没した純正品を中古ヘッドライトへ載せ替え

8月9日にヘッドライトの点検でご来店いただき、その結果を踏まえて今回ヘッドライト本体の交換を行なうことになりました。あらためて現車を確認すると、数日前の雨でヘッドライトは思いっきり水没しています。この水分が原因でヘッドライト内部にショートが発生し、ヘッドライト自身が壊れてしまっていました。




BMW 5シリーズのF10・F11世代では、ヘッドライト内部への水分混入をきっかけに、アダプティブヘッドライト異常やヘッドライト光軸調節異常といった警告メッセージが出るトラブルが定番的に発生しています。水分が入ったまま乗り続けると、ヘッドライト内部のコンピューター側まで巻き込んで損傷が進んでしまう箇所です。今回もまさにその流れで、ヘッドライト本体の交換が必要な状態になっていました。

ヘッドライト本体を新品で用意すると高額になってしまうため、今回は純正中古のヘッドライトを調達し、そちらへ交換させていただきました。



取り付ける前には、水没しやすい部分をあらかじめコーキング処理し、水分の混入を防止しています。同じ原因で再発させないための事前処置です。
社外TMS交換とヘッドライトコンピューターの初期化・LED学習

ヘッドライトを交換したあと、ヘッドライトコンピューターの初期化を行なおうとしましたが、通信してくれません。

そこで通信経路を順に調べていくと、以前に水没してショートしたことによってヒューズが飛んでいることが判明しました。通信が取れないからといって、やみくもにパーツを交換していく進め方はしません。どこで信号が止まっているのかを切り分けてから、原因にたどり着くようにしています。
ヒューズを交換し、ヘッドライトコンピューターとの通信ができていることを確認できましたので、あらためて初期化を行ないます。ヘッドライト側のドライバーモジュールにあたるTMSは社外品へ交換していますが、TMSを載せ替えただけではヘッドライトの機能は戻りません。初期化と学習まで行なって、はじめて車両側と正しくやり取りできる状態になります。

初期化のあとは、専用診断機ISTAでLEDの学習を行ないました。

そうすることによりヘッドライトが無事に動作するようになり、車両側に出ていた多くのエラーが一斉に消えてくれました。



点灯状態も確認したうえで作業完了です。これで来週に控える車検にも無事に間に合うことができ、お客様には大変喜んでいただきました。
まとめ
- 数日前の雨でヘッドライト内部が水没し、ショートによってヘッドライト本体が故障していた
- 新品は高額になるため純正中古ヘッドライトを調達し、水没しやすい部分にコーキング処理を施してから交換
- 交換後に初期化ができなかった原因は、水没時のショートで飛んでいたヒューズだった
- ヒューズ交換で通信を確認したうえで初期化を行ない、社外TMSに合わせて専用診断機でLEDの学習を実施
- 多くのエラーが一斉に消え、8月末の車検にも間に合わせることができた
BMW 5シリーズ 523dのように、雨のあとにヘッドライトの不点灯や警告が出てしまった車両でも、中古ヘッドライトへの載せ替えと社外TMSの交換、そのあとの初期化・学習まで行なうことで復旧できるケースがあります。ヘッドライトまわりの不具合や水没が気になる方は、ライコウ横浜店までお気軽にご相談ください。
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