
BMW ALPINA 7シリーズセダン(F01)にお乗りのお客様から、ヘッドユニットの不具合でご相談をいただきました。
エンジン始動後、ディスプレイに「NO SIGNAL」と表示され、しばらく経つと起動するという症状が発生。
当初は約10分で起動していましたが、最近では50分以上かかる状態に。
今回は、中古の純正ヘッドユニットを活用し、事前にプログラム更新や車両情報の書き込みを行うことで、スムーズに交換修理を実施しました。
修理内容や作業の流れをご紹介します。

車両情報
車種 | ALPINA 7シリーズセダン ( F01 ) B7 |
初年度登録 | 2013年 |
都道府県 | 埼玉県 |
エンジン始動後NO SIGNAL?ALPINA 7シリーズ(F01)のヘッドユニット交換修理
不具合の症状
お客様の車両では、エンジン始動後、ディスプレイに「NO SIGNAL」と表示され、しばらくするとヘッドユニットが起動するという不具合が発生していました。
当初は約10分程度で起動していたものの、最近では起動までの時間が延び、ご来店当日には約50分間「NO SIGNAL」状態が続く状況でした。
ご来店時はヘッドユニットが起動して問題が無いように思われるくらい動作していました。
しかしながら専用診断機でエラーチェックするとヘッドユニットに関連するエラーが記録されていました。


修理のアプローチ
事前準備
ご来店前に、以下の作業を実施しました:
- 中古ヘッドユニットの調達と初期化:適合する中古ヘッドユニットを入手し、内部の車台番号や認証コードを初期化しました。
- 新しい車両情報のインストール:お客様の車両に合わせた車台番号や認証コードをインストールしました。
- プログラムと地図データの更新:ヘッドユニットのプログラムを最新バージョンにアップデートし、ナビゲーションの地図データも最新のものに更新しました。
- 動作確認:約5時間の稼働テストを行い、正常に動作することを確認しました。
ご来店時の作業
事前準備が完了していたため、ご来店時の作業は約1時間で完了しました。具体的な手順は以下の通りです:
- 不具合の再確認:現車の症状を確認し、ヘッドユニットの不具合を再度特定しました。
- ヘッドユニットの交換:不具合のあるヘッドユニットを取り外し、事前に準備した中古ヘッドユニットと交換しました。
- 動作確認:エンジンを始動し、ヘッドユニットが正常に起動することを確認しました。
- 各種機能のチェック:ナビゲーション、オーディオ、バックカメラなど、関連する全ての機能が正常に動作するかを確認しました。
- 試走:実際に試走を行い、走行中の動作に問題がないことを確認しました。
事前準備しているヘッドユニットへ交換します。
そして、エンジンを始動させて交換したヘッドユニット(NBT ID3)の動作チェックを行ないます。


修理後の動作確認
交換したヘッドユニットの動作確認も徹底しています:
- FM/AMラジオやCD/DVDプレーヤーの動作確認
- USB、Bluetooth接続のテスト
- ナビゲーションシステムの起動と現在地の確認
- バックカメラ映像の表示確認



















交換したヘッドユニットは最新バージョンへプログラミングを行ない、地図データも最新版へ更新しています。
最終的に専用診断機でエラーがないことを確認して作業完了です。


もちろん専用診断機でもエラーは記録されていません。


保証とアフターサポート
当店では、BMW純正の中古パーツを使用した修理においても、徹底した動作チェックを行っております。そのため、修理後は6か月の保証を設けており、お客様に安心してお車をご利用いただけるよう努めております。
ヘッドユニットの不具合は、必ずしもヘッドユニット自体に原因があるとは限りません。社外部品の不良や配線の問題、他のECUの不具合など、様々な要因が考えられます。当店では、専用診断機だけでなく、これまでの経験と知識を活かし、適切な修理作業を行っております。
今後もお客様の快適なカーライフをサポートするため、最善のサービスを提供してまいります。