【ライコウ横浜店ブログ】


みなさん、こんにちは!

ライコウの澤田です!!



埼玉県よりBMW 3シリーズセダン(F30)のお客様にご来店いただきました。



おクルマは、2013年のアクティブハイブリッド3になります。



今回は、ヘッドユニット(NBT ID3)修理作業を承りました。



iDrive画面に地図や設定情報などを表示させる役割を担っているヘッドユニット。

現在、BMWでは第8世代のヘッドユニットが登場しています。

F系のBMWでは第2世代から第6世代のヘッドユニットが存在しています。

今回ヘッドユニットを修理させていただいたのは第3世代のNBTモデル。

2012年から2015年の車両に搭載されているナビユニットです。


お客様が定期的にBMWのサーバから最新ファームウェアをダウンロードしてUSBメモリに保存し、車両へインストールされていましたが、今回は運悪くインストール中に中断が発生して、ヘッドユニットが自動的に再起動後、iDrive画面に【NO SIGNAL】が出てしまったようです。



iDrive画面の【NO SIGNAL】は、ホント見たくない画面ですね。


【NO SIGNAL】になってしまったとのことで、先日ご来店いただき原因を調査してみますと、ヒューズが飛んでるわけで無い状態で、ヘッドユニットの内部故障と推測されました。





どうやらヘッドユニットを交換する必要がありそうです。


ただ、ヘッドユニットをディーラーさんへ発注すると、部品代金が2022年3月現在で326,700円っ!!(-_-;)

それに交換工賃やプログラミング費用などなどを考慮すると、約40万円の見積もりだったそうです。


ってことで中古のヘッドユニットを取り付けられないかという流れになりました。


あともう一つ制約条件がありまして・・・。

このおクルマはF80M3仕様にカスタマイズされているため、プログラミングをしようとなると膨大に大変な作業が待ち受けています。
そのため、プログラミングを行なわずに中古ヘッドユニットを正常化させる必要がありました。


事前に検討を行ない、必要な物を揃えて、準備万全となり、ご来店いただきました。

ご来店当日は天気が良く、道路も空いていて、通常ライコウ横浜店まで2時間弱のところが1時間強の快調なドライブだったそうで、幸先良いスタートです。


早速、ISTA診断機で現状チェックを行なってから、修理作業へ入ります。



通信不能なヘッドユニットを車両から取り出します。





今回用意した中古のヘッドユニットを車両へ取り付けます。


そして、エンジンを始動させますとiDrive画面にヘッドユニットが立ち上がりました。







久々に見る画面でお客様も嬉しそう(^^♪


しかし、本格的な作業はこれからです。


ヘッドユニットにはクルマの車台番号やオプション装備に適した認証コードがインストールされています。

ってことで、中古のヘッドユニットにも以前に装着していた際の車両の車台番号やオプション装備に適した認証コードが入っています。

違う車両へヘッドユニットを移植することになりますので、車台番号などの不整合が発生します。その不整合を正さないと移植先の車両で正常な動作をしてくれません。


取り付けた中古ヘッドユニットの車台番号を今回の車台番号へ変更します。
そして、認証コードをインストールしていきます。
認証コードは、もちろん純正の認証コードになります。



そして、ISTA診断機で車両をチェックします。



ヘッドユニットの通信が無事に復活しています。



認証コードも受け入れられました。


実際に車両にて動作チェックです。



GPS衛星の受信が完了し、自車位置がライコウ横浜店になりました。






ヘッドユニット交換時にハーネス類をすべて取り外してますので、こちらも動作チェックしています。



















無事に様々な機能が復活してくれました。

もちろんISTA診断機でのプログラミングは行なわずの作業でしたので、膨大な作業を行なう必要もありませんでした。


お客様も大喜びです!!


作業も交換から設定まで行なって3時間程度でしたので、それほどお待たせすることなくすべての作業が完了できました。


ディーラー修理作業だと約40万円の費用が必要だったのですが、中古ヘッドユニットを移植することで、費用を大幅に低減できました。

付け加えてお話ししますと、ディーラー修理で使用するヘッドユニットですが、NBTモデルの場合はもう新品が存在していません。交換などで引き取ったヘッドユニットをメーカー工場へ送り返してリフレッシュして再利用という再生品になっています。それに在庫が少ない状態と聞いていますので、交換までに日数がかかってしまうようです。

そう考えると中古ヘッドユニットを移植するものアリかなって考えています。


NBTモデルのヘッドユニットは、ご存じの方も多いと思われますが、ホント壊れやすい部品です。
【NO SIGNAL】って表示されたり、再起動を繰り返したり、今までに様々な症状をお客様からお聞きしてました。


以前からヘッドユニット修理に興味がありながらも手を付けてませんでした。

今回を機にライコウでヘッドユニット修理も行なっていこうと思っております。


ヘッドユニット修理に必要なアイテムが続々と入荷中。


詳細は準備が整い次第、ブログなどでご紹介できればと思っております。


それまで待てない!って方はぜひお問い合わせいただければと思います。