BMW 3シリーズ(F31) ディスプレイがブラックアウトした原因を追究してヘッドユニット交換せず修理

画面がブラックアウトしてしまいヘッドユニットの交換と思われましたが、別に原因があることを突き止めヘッドユニットの交換を行なわずに修理いたしました。
現車を見て肌で感じて培った経験を活かして原因を追究し短時間でヘッドユニットが復活しています。
BMW専用診断機だけに頼っていては見つけることができなかったトラブル事例です。

BMW 3シリーズ(F31) ディスプレイがブラックアウトした原因を追究してヘッドユニット交換せず修理

車両情報

車種BMW 3シリーズツーリング ( F31 ) LCI 320d
初年度登録2015年
都道府県神奈川県

ディスプレイがブラックアウトした原因を追究してヘッドユニット交換せず修理

BMW&MINIのヘッドユニットは突然故障します

iDrive画面に地図や設定情報などを表示させる役割を担っているヘッドユニット。
現在、BMW & MINIでは第9世代のヘッドユニットが登場しています。

  • 第1世代ヘッドユニット ・・・ CCC
  • 第2世代ヘッドユニット ・・・ CIC
  • 第3世代ヘッドユニット ・・・ NBT
  • 第4世代ヘッドユニット ・・・ EVO ID4
  • 第5世代ヘッドユニット ・・・ EVO2 ID5
  • 第6世代ヘッドユニット ・・・ EVO2 ID6
  • 第7世代ヘッドユニット ・・・ MGU
  • 第8世代ヘッドユニット ・・・ MGU21
  • 第8.5世代ヘッドユニット ・・・ MGU22
  • 第9世代ヘッドユニット

F系のBMWでは第2世代から第6世代のヘッドユニットが、F系のMINIでは第3世代から第6世代のヘッドユニットが搭載されています。

ヘッドユニットは、コーディング施工やTVキャンセラーなど社外パーツを装着しているとか関係なくある日突然故障します。ヘッドユニットが不動になる前兆動作を行なうことも稀にありますが、ほとんどが突然故障してしまうんです・・・。

ヘッドユニット不具合の症状事例

  • モニターに【NO SIGNAL】と表示される
  • モニターがブラックアウトして何も表示されない
  • ナビゲーションシステム起動中と表示されたままナビが起動しない
  • ヘッドユニットが再起動を繰り返す
  • ヘッドユニットが一定時間経過後、熱暴走などで再起動や【NO SIGNAL】となってしまう

などなど、ヘッドユニット不具合の症状は様々です。

ヘッドユニットに不具合が生じるとナビが使えない、音楽が鳴らない、バックカメラの後方映像が確認できないなど不便だらけなクルマとなり、ドライブでストレス溜まりまくりで精神不安定状態に陥ってしまいます。

ヘッドユニット不具合の症状確認

ヘッドユニットが故障して修理作業をご依頼いただいたのは第4世代のEVOモデル。
2015年から2017年の車両に搭載されているナビユニットです。

ディスプレイがブラックアウトしています。

ディスプレイがブラックアウト

これではナビゲーションもバックカメラも使えません。
しかもオーディオやゴング音も鳴ってくれません。

ディスプレイがブラックアウト

BMW専用診断機でエラーチェックしてみるとヘッドユニットの通信障害が記録されています。

ヘッドユニットの通信障害が記録
ヘッドユニットの通信障害が記録
ヘッドユニットの通信障害が記録
ヘッドユニットの通信障害が記録

ヒューズは切れておらず、ヘッドユニット内のトラブルだと推測されます。

タイヤ空気圧低下の警告メッセージがメーターパネルに出ていますが、ヘッドユニットが起動していないとリセット作業もできません。

別でヘッドユニット( EVO ID4 )を用意して交換修理を行なうことにします。
用意するヘッドユニット( EVO ID4 )は別車両から取り外された中古のヘッドユニット( EVO ID4 )を活用します。

中古ヘッドユニット( EVO ID4 )を活用してご来店までに修理

ご来店までに中古のヘッドユニット( EVO ID4 )を車両につながず机上で諸々の設定を行ないます。

ヘッドユニットにはクルマの車台番号やオプション装備に適した認証コードがインストールされています。

ご用意した中古のヘッドユニットにも以前の車両の車台番号やオプション装備に適した認証コードが入っています。この状態でヘッドユニットを移植しても不整合が発生して中古のヘッドユニットは正常な動作を行なってくれません。

したがいまして、ヘッドユニット( EVO ID4 )の修理手順としましては、

  1. 中古ヘッドユニットに入っている車台番号や認証コードなどを一旦初期化
  2. 修理作業で取り付ける車両の車台番号や認証コードをインストール
  3. ヘッドユニットのプログラムを最新バージョンへバージョンアップ
  4. ナビ地図データを最新バージョンへバージョンアップ
  5. ヘッドユニットを2時間程度稼働させる

などを行なっており、実際にお客様がご来店いただくまでに行なっています。

なお、認証コードはBMW & MINI正規のデータをBMW AGより調達してますのでご安心ください。

そのため、ご来店いただいてから最短1時間程度で修理作業を完了させることができます。
ただ、ヘッドユニットの不具合がイレギュラーな症状の場合もございますので、基本的には4時間程度の修理時間でご案内しています。

ご来店いただき設定済みヘッドユニット( EVO ID4 )へ交換作業

BMW & MINI専門店のライコウへご来店いただき、車両へ事前にご用意している設定済みヘッドユニット( EVO ID4 )へ交換していきます。

装着されているヘッドユニットを取り外す作業を行なっていたところ違和感を抱きました。

そこで取り外したヘッドユニットを机上で動作チェックしてみると起動して動作しました。

ヘッドユニットを机上で動作チェックしてみると起動して動作

ってことはディスプレイがブラックアウトしてしまったのはヘッドユニットでは無く、他に原因がありそうです。

既存の配線を見直し、違和感を抱いたところをゴニョゴニョしてみると車両に戻してあげたヘッドユニットは起動してくれました。

違和感として感じたところをゴニョゴニョしてみると車両に戻してあげたヘッドユニットは起動

ディスプレイには情報が表示されて無事に復活です(^^)/

ディスプレイには情報が表示されて無事に復活

念のため様々なヘッドユニットの機能を動作チェックします。

ヘッドユニットの機能を動作チェック
ヘッドユニットの機能を動作チェック
ヘッドユニットの機能を動作チェック
ヘッドユニットの機能を動作チェック

動作チェックしてヘッドユニットに問題が無いことを確認できました。

ISTA診断機でコントロールユニットツリーを確認するとヘッドユニットに問題が無いことも確認できました。

ヘッドユニットに問題が無いことも確認

ディスプレイがブラックアウトした原因を探し出し、ヘッドユニットが復活するまでに要した時間は1時間程度。

今まで取り組んできた経験によって築き上げたノウハウなのでゴニョゴニョという表現にさせていただいてます。
100台以上のヘッドユニットを修理してきた経験によって、短時間での原因追究から修理完了までをBMW&MINI専門店のライコウで実現させています。

ヘッドユニット不具合の原因は、ヘッドユニットだとは限らない!?

ある日突然不動となってしまうヘッドユニット。
ヘッドユニットが不動になってしまう原因は大きく挙げて3点です。

  • ヘッドユニットのプログラム不良
  • ヘッドユニット内部のショート
  • ヘッドユニット内のハードディスク不良

しかし、ヘッドユニットが不動になってしまう原因として、ヘッドユニット以外に起因する事例があります。

  • TVキャンセラーなどの社外部品不良
  • 社外部品の配線不良
  • ヘッドユニットに接続している配線不良
  • ヘッドユニット以外のECU(コンピューター)の不具合

など、BMW & MINI専門店のライコウではヘッドユニットが不動になった数々の原因を経験してきました。

ヘッドユニット不具合はヘッドユニットだとは限らないんです。

BMW & MINI専門店のライコウでは、事前に中古のヘッドユニットをご用意してご来店までに設定など修理作業を完了させていますが、ご来店いただいた際は、まず現車を拝見してヘッドユニットの症状確認から作業をはじめます。

ヘッドユニットの不具合の原因がヘッドユニットとは違う部分だった場合、ヘッドユニット交換という見当違いの修理を行なわない為です。
ヘッドユニット以外に原因があった場合は、ヘッドユニット交換は行なわず、不具合個所の修理作業でヘッドユニットが復活してくれた事例をBMW & MINI専門店のライコウでは経験しています。

ISTA診断機だけでは見えないところを、実際に症状を見て、今までの経験による知識を活かして、適切な修理作業を行なうよう心掛けています。

中古ヘッドユニットを活用したヘッドユニット ( EVO ID4 )修理作業について

BMW&MINIディーラーでヘッドユニットを修理すると約40万円の費用が必要です。
しかも、BMW&MINIディーラー修理で使用するヘッドユニットは、NBTモデルの場合、新品がもう存在していません。交換などで引き取ったヘッドユニットをメーカー工場へ送り返してリフレッシュして再利用という再生品になっています。

BMW & MINI専門店のライコウでは中古ヘッドユニットを移植することで、ヘッドユニット修理費用を半額以下へと大幅に低減できます。
もちろん、認証コードはBMW & MINI正規のデータをインストールし、プログラムとナビ地図データを最新バージョンへバージョンアップ。

そして、BMW & MINI専門店のライコウでは中古品のヘッドユニットにもかかわらず保証期間を6か月に設定して安心をお届けします。
保証期間の6か月を経過後に、再びヘッドユニットが不動になってもヘッドユニット調達費用のみで対応します。

BMW & MINI専門店のライコウでは2022年3月よりヘッドユニットの修理作業を始めていますが、修理実績は100台を超え、故障トラブルは今のところ1台です。

また、ご相談多数のため、中古ヘッドユニット(NBT ID3&EVO ID4&EVO2 ID5/ID6)を常時在庫しています。

ヘッドユニット不動でお困りの方は、修理経験が豊富なBMW & MINI専門店のライコウへお任せください。