【ライコウ横浜店ブログ】
みなさん、こんにちは!
ライコウの澤田です!!
神奈川県内よりBMW 5シリーズセダン(F10)のお客様にご来店いただきました。
おクルマは、2014年の523dになります。
今回は、左側キセノンヘッドライト点灯不良の修理作業を承りました。
BMW 5シリーズのセダン(F10)とツーリング(F11)でよく見かけるヘッドライトの故障。
しかも、左側のヘッドライトのみ故障するといったケースがほとんどです。
今回は症状改善のため3回ご来店いただきました。
まず1回目は、中古ヘッドライトへ交換されてのご来店でしたが、左側ヘッドライトのドライバーモジュール(TMS)とは通信できず・・・。
2回目は、中古ヘッドライトに付いてきたドライバーモジュール(TMS)を別のものと交換してからご来店でしたが、それでも左側ヘッドライトのドライバーモジュール(TMS)とは通信できず・・・。
3回目は、ヘッドライトのドライバーモジュール(TMS)を純正新品へ交換してからご来店でしたが、それでも左側ヘッドライトのドライバーモジュール(TMS)とは通信できず・・・。
ってことで、そのままライコウでお預かりすることになりました。
ドライバーモジュール(TMS)と通信しない理由がハッキリとしないので、とりあえずヘッドライトを取り外して、1つずつ状況確認作業からはじめます。
純正新品のドライバーモジュール(TMS)を調達されているにもかかわらず通信できない状態ですので
車両のハーネスに断線などがあるかも?
ヘッドライト内に不具合があるかも?
など不具合についての仮説を立てて調べていきます。
そして左側ヘッドライトのドライバーモジュール(TMS)と通信しない原因を発見(^^)/
何と左右のヘッドライトが右側ヘッドライトとして車両が認識していました。
右側のヘッドライトを取り外したまま、左側のヘッドライトだけにしてみます。
車両左側に左側ヘッドライトが取り付けられている状態で、診断機では右側のヘッドライトが付いていると判断しています。
左側のヘッドライトだけの状態では、ヘッドライトもドライバーモジュール(TMS)も右側ヘッドライトとして動作しています。
左右のヘッドライトを取り付けると、右側ヘッドライトが2個あると車両が判断しており、それが問題だと気が付きました。
左右のドライバーモジュール(TMS)は同一CAN&同一LINで制御されているため、右側と左側をどのように車両が判別しているかを調べてみることに。
すると、車両が判別しているのは左右でのヘッドライトの内部構造の違いでした。
ってことはヘッドライトを新品に交換する必要があります。
ただ、5シリーズのセダン(F10)とツーリング(F11)のヘッドライトは本体だけで303,000円(税別)とキセノンヘッドライトとしては非常に高価(;'∀')
よく見かけるヘッドライト内への水分混入は見受けられないため、ちょっとしたことが原因なのでは?とダメもとでヘッドライト内をゴニョニョしてみると・・・。
左側ヘッドライトとしてドライバーモジュール(TMS)が認識してくれました(^^♪
右側ヘッドライトを取り付けても問題無く動作してくれてます。
診断機上でも左右のドライバーモジュール(TMS)と通信出来ています。
ドライバーモジュール(TMS)と通信できるようになったので、診断機で学習作業を行ない無事完了(^_-)-☆
ヘッドライトのすべての機能が復活してくれました。
車両からもエラー表示が無くなり一件落着。
今回の案件によって、5シリーズのセダン(F10)とツーリング(F11)のアダプティブヘッドライト異常には、ヘッドライト内に水分が混入してのドライバーモジュール(TMS)故障、ヘッドライト内部の故障など複数の原因があると判明しました。
それによって修理方法が異なってくることもわかりました