BMW 5シリーズツーリング(F11)の助手席側ヘッドライト点灯不良の点検作業

BMW 5シリーズ(F10/F11)では定番トラブルの【アダプティブヘッドライト異常】【ヘッドライト光軸調節異常】【左フロント ライト装置異常】という警告メッセージ。
ヘッドライト内部への水分混入によって発生してしまう不具合です。
不具合パーツを特定し、パーツ交換と水分混入対策を後日行ないます。
不具合の原因を確実に特定させるためのパーツ所持や手法はライコウならではのコダワリがあります。

BMW 5シリーズツーリング(F11)の助手席側ヘッドライト点灯不良の点検作業

車両情報

車種BMW 5シリーズツーリング ( F11 ) 523i
初年度登録2016年
都道府県神奈川県

助手席側ヘッドライト点灯不良の点検作業

リングライトが不点灯で警告灯点灯のトラブル

助手席側ヘッドライトでリングライトが点灯せず警告灯が出てしまっている不具合でご相談いただきました。

助手席側ヘッドライトでリングライトが点灯せず警告灯が出てしまっている不具合

リングライトが不点灯になってしまう原因は複数考えられます。

  • リングライト用LEDモジュールの故障
  • ヘッドライトドライバーモジュールの故障
  • ヘッドライト本体の故障

不点灯の原因を特定しないと問題解決できませんので、不具合の原因を調査します。

リングライト不点灯の原因調査

車両のメーターパネルやディスプレイには警告メッセージが出ています。

アダプティブヘッドライト異常】【ヘッドライト光軸調節異常】【左フロント ライト装置異常】の警告メッセージが確認できます。

【アダプティブヘッドライト異常】【ヘッドライト光軸調節異常】【左フロント ライト装置異常】の警告メッセージ
【アダプティブヘッドライト異常】【ヘッドライト光軸調節異常】【左フロント ライト装置異常】の警告メッセージ
【アダプティブヘッドライト異常】【ヘッドライト光軸調節異常】【左フロント ライト装置異常】の警告メッセージ

BMW 5シリーズ ( F10 / F11 )では定番故障のエラーです。

ヘッドライトの動作チェックをするとウインカーやロービームは点灯しています。

ウインカーやロービームは点灯
ウインカーやロービームは点灯

ヘッドライト内側のコーナーリングライトは点灯しません。

ヘッドライト内部には水分が混入しています。

ヘッドライト内部には水分が混入
ヘッドライト内部には水分が混入

BMW専用診断機に車両を繋いで診断します。

BMW専用診断機に車両を繋いで診断
BMW専用診断機に車両を繋いで診断

ヘッドライトドライバーモジュールと通信できていません。

以上の状況から判断しますと、不具合の原因は【ヘッドライトドライバーモジュールの故障】と【ヘッドライト本体の故障】の2つに絞られました。

ヘッドライトドライバーモジュールの故障】は故障確実で、【ヘッドライト本体の故障】はより深く確認してみないと判断できません。

BMW純正パーツでは、ヘッドライトドライバーモジュールが91,500円(税別)、ヘッドライト本体が314,000円(税別)と高価なので、キッチリと不具合の原因を特定しなければなりません。

正常に動作するパーツを使って不具合の原因を特定

BMW専門店のライコウでは正常に動作するパーツを持っています。

まずは5シリーズ ( F10 / F11 ) LCIモデルのキセノンヘッドライト。

5シリーズ ( F10 / F11 ) LCIモデルのキセノンヘッドライト

これBMW純正の新品パーツです。

5シリーズ ( F10 / F11 ) LCIモデルのキセノンヘッドライト

それからBMW純正のキセノンヘッドライト用のヘッドライトドライバーモジュール。

キセノンヘッドライト用のヘッドライトドライバーモジュール

こちらは中古ではありますが2個所有しています。

キセノンヘッドライト用のヘッドライトドライバーモジュール

これらの正常動作するパーツに付け替えるなどして動作チェックを行ない、不具合の原因を特定します。

動作チェックするためだけにヘッドライトやヘッドライトドライバーモジュールを持っているショップは日本国内で存在しているのかな・・・?

正常に動作するパーツを用いてのチェックとして、まずは既存のヘッドライトに正常動作するヘッドライトドライバーモジュールを取り付けてみます。

取り外したヘッドライトドライバーモジュールはこちら。

取り外したヘッドライトドライバーモジュール

ヘッドライト内部への水分混入で、ヘッドライトドライバーモジュール基盤が腐食しまくってます(-_-;)

ヘッドライトドライバーモジュール基盤が腐食
ヘッドライトドライバーモジュール基盤が腐食

これだけ腐食しているとヘッドライトドライバーモジュールは確実にアウト!

それと同時に嫌な予感が・・・。

案の定、ヘッドライト内部も腐食していて、ヘッドライトドライバーモジュールを交換しても通信しません。

これはヘッドライトも交換となってしまう状態です。

ヘッドライト内部をゴニョゴニョしてみます。

すると、ヘッドライトドライバーモジュールとの通信ができるようになりました(^^)/

ヘッドライトドライバーモジュールとの通信ができる

それからヘッドライトドライバーモジュールの初期化などを行なうことで、助手席側ヘッドライトが復活しました。

助手席側ヘッドライトが復活

実際にライトを点灯させて動作チェックを行ないます。

ライトを点灯させて動作チェック

リングライトがバッチリ発光しています。

リングライトがバッチリ発光

コーナーリングライトも点灯します。

コーナーリングライトも点灯

本来ですとヘッドライトドライバーモジュールに加えてヘッドライト本体も交換しなければならないトラブルでしたが、ヘッドライト本体は交換せずの修理で対応できそうです。

後日、ヘッドライトドライバーモジュール交換修理

ヘッドライトドライバーモジュールのみの不具合と特定できましたので、後日、新品のヘッドライトドライバーモジュールへ交換修理させていただくことになりました。

それと同時にヘッドライトの水分混入対策もご依頼いただきました。

ヘッドライトドライバーモジュール交換修理およびヘッドライトの水分混入対策の模様は後日ブログで紹介いたします。