BMW 5シリーズデイライト変色をリペア修理｜アクリル焼けを再生して輝度復活！

BMW 5シリーズデイライト変色トラブルが両方のヘッドライトで発生。ライコウ独自のアクリルリペアで白い輝きを再生し、高額なヘッドライト交換を回避します。

車両情報

両側デイライトが茶色く変色したG30型5シリーズ

滋賀県内からご来店いただいたBMW 5シリーズセダン(G30) 530i。
両側ヘッドライトで内側デイライトの変色が発生しており、ホワイト発光だったはずのデイライトが暗く茶色く見える状態になっていました。

この症状は、5シリーズ(G30/G31/F90)で特に多く見られるトラブルです。
原因はデイライト発光を担うアクリル部分が高熱で溶けてしまうこと。
LEDモジュールの発熱が想定を超え、酷暑の外気温やエンジン熱、長時間発光が重なることで、アクリルが焼けて茶色く変色します。

一度溶解したアクリルは光を遮ってしまうため、LEDモジュールを新品交換しても白く明るく発光しません。
ディーラーではヘッドライトASSY交換となり、修理費用が高額になるうえ、廃棄物も発生します。
そこでライコウでは、アクリルを削り落として再生するリペア修理を行っています。

ヘッドライトを取り外して状態を確認すると、想定通りアクリル内部にLEDの形で焼け跡があり、茶色く変色していました。
この溶けた部分を慎重に削り落とし、光路を再生します。

削り落としただけでは光沢がなく、発光しても輝度が十分に復活しないため、研磨を繰り返して滑らかな面へと整形。
最終的には鏡面仕上げによりLED光をロスなく発光できるようにします。
仕上げ後は新品同様の明るいホワイト発光が復活しました。

外側デイライト部分は無加工で比較しても、内側デイライトの輝度復活がはっきり確認できます。

同様の作業は【BMW 5シリーズ(G30/G31) デイライト修理事例】でもご紹介しています。
👉 デイライト修理・モジュール交換ブログ一覧はこちら

アクリルを削る際に重要なのが切削量のコントロールです。
今回の車両では5mm未満の削り量だったため、LEDとの距離変化が少なく輝度への影響もありませんでした。
しかし、溶解が進行している車両では削り量が多くなり、アクリルとLEDの距離が離れることで輝度が低下してしまうこともあります。

そのため、日常的に車両運行前点検を行い、デイライトの発光状態を早期にチェックすることが重要です。
茶色い変色が軽度のうちに修理することで、最小限の切削量でリペアでき、輝度低下も防げます。

また、今回は内側デイライトの修理のみでしたが、外側デイライトも同様の溶解リスクがあります。
LEDとアクリルの接触による溶けを防ぐため、今後は予防的に外側部分を数ミリ削る施工もご提案していきます。

デイライト変色を防ぐもう一つの有効な方法が、発光輝度をコーディングで下げることです。
標準設定の100%発光を70〜80%へ調整することでLEDの発熱を抑制し、アクリル焼けの再発防止につながります。

ライコウではBMW専用診断機ISTAを使用し、車両診断やエラーチェックを実施。
ディーラー診断機では対応できないコーディングも専用ツールで安全に施工します。

ディーラーでヘッドライト交換になるような症状でも、ライコウではアクリル部分のみを再生修理することで低コスト・短納期での修復を実現しています。
また、BMW純正新品のLEDモジュールを使用し、信頼性の高い修理を行っています。

デイライトの変色や暗化でお悩みの方は、ぜひ早期にご相談ください。
施工後は新品同様のホワイト発光が蘇り、安心して走行をお楽しみいただけます。