BMW 5シリーズ F11 ヘッドライト 水没や結露を防ぐコーキングと点検

BMW F11 ヘッドライト 水没や結露など水分混入するとライト不点灯などトラブルが発生します。ヘッドライト点検とコーキングで水分混入を防止しました。

BMW 5シリーズツーリング(F11) 523d
BMW 5シリーズツーリング(F11) 523d

車両情報

車種BMW 5シリーズツーリング(F11) 523d
初年度登録2014年
都道府県栃木県

栃木県からご来店|ヘッドライト曇り・不点灯トラブルを点検

今回ご紹介するのは、BMW 5シリーズツーリング(F11・523d・前期モデル)のヘッドライト修理事例です。

お客様によると、昨年末に助手席側ヘッドライト内部に曇りが発生し、デイライト・コーナーリングライト・ウインカーが同時に不点灯になるトラブルが発生したとのこと。さらにその後、運転席側ヘッドライトにも一度だけ同様の症状が出たそうです。

入庫時点では曇りはなく、ライトもすべて正常に点灯している状態。しかしこのような症状は、内部に水分が混入して電装部品が一時的にショートした可能性が考えられます。

ライコウではまず、ヘッドライトを車両から取り外して内部の状況を徹底点検します。
特に注意して確認するのは、ヘッドライトのドライバーユニット(TMS)や端子部の腐食。
これらに腐食が見られると、ライト不点灯やエラー警告の原因となります。

ヘッドライトを車両から取り外して内部の状況を徹底点検
ヘッドライトを車両から取り外して内部の状況を徹底点検

点検の結果、TMSや端子に腐食や損傷は見られず、電子的なダメージは無しと判断。
そこで、接点復活スプレーを使用して端子部分の汚れやカーボンを除去し、電気接触を最適化しました。

ヘッドライト本体を取り外して水分混入箇所を特定

次に行ったのが、ヘッドライト本体のシーリング状態の確認です。
レンズとハウジングの間に劣化やわずかな隙間があると、洗車や雨天走行時に水分が侵入し、内部の曇りや電子ユニットの誤作動を引き起こします。

清掃をしながら確認していくと、予想していた通りの箇所から水分の混入跡を発見
お客様と事前に話していた「怪しい箇所」がまさにビンゴでした。

予想していた通りの箇所から水分の混入跡を発見

この隙間は経年劣化によって発生していたと考えられます。
特にF10/F11世代の5シリーズでは、ヘッドライト上部の接合部が紫外線や熱の影響で収縮・硬化しやすく、その結果、極小の亀裂から水分が侵入するケースが多い傾向にあります。

ライコウでは、こうした“見えにくい微小なクラック”を確実に塞ぐため、一度ヘッドライトを完全に取り外してからコーキング施工を行います。
車上での簡易施工とは異なり、確実な密閉性を確保できるのがポイントです。

コーキング施工で再発防止|確実な防水対策を実施

水分混入箇所を確認した後、ヘッドライトレンズと本体の接合部にコーキング剤を丁寧に注入していきます。

施工後、ヘッドライトを車両に再装着。
デイライト、ウインカー、コーナーリングライト、ロービーム、ハイビームなど、全点灯パターンを確認し、問題がないことをチェックします。

BMW 5シリーズ F11 ヘッドライト 水没や結露を防ぐコーキングと点検
BMW 5シリーズ F11 ヘッドライト 水没や結露を防ぐコーキングと点検
BMW 5シリーズ F11 ヘッドライト 水没や結露を防ぐコーキングと点検

今回のF11では、部品交換を行わず、点検とコーキングのみで修理完了しました。
結果として、再発防止策を施しながらもコストを抑えることができました。

ライコウではこれまでもヘッドライト 水没・曇り修理を行ってきましたが、多くの事例ではTMSや内部端子の腐食が進行しているケースが目立ちます。
そのため、今回のように腐食が進む前の段階で対策できたことは非常に良い判断でした。

Googleで検索するとヘッドライト水没や結露トラブルが多数ヒットします。
F11 ヘッドライト 水没」「F10 ヘッドライト 結露

ヘッドライト内部に水分が入り込むと、曇り・誤作動・最悪の場合は基板焼損につながることもあります。
同様の症状が出た場合は、早めの点検とコーキングによる防水処置をおすすめします。

ヘッドライト曇り・水没修理はライコウにお任せください

ライコウではBMW・MINIの各モデルで発生するヘッドライト内部の曇りや水没トラブルに対応しています。
単純に乾燥させるだけでなく、原因を特定して再発防止処理まで行うのがライコウのこだわりです。

今回のようなコーキング施工は、見た目の変化はありませんが、ライト内部の電装系を守るために非常に重要な作業です。
また、ヘッドライトを外さずに見えるところだけ施工する簡易コーキングでは、根本的な解決にならないケースも多いため、ライコウでは確実に取り外して作業しています。

BMW F10/F11系ではこのトラブルが特に多く、定期的な点検や予防的コーキング施工をおすすめしています。
同様のトラブルでお悩みの方は、ぜひライコウ各店舗へご相談ください。

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