BMW 5シリーズ G30 デイライト 故障をリペア修理!80万円見積りを回避

BMW 5シリーズ G30 デイライト 故障をリペア修理。ヘッドライト交換不要でリペアと純正LEDモジュール交換により修理費用を大幅削減。

BMW 5シリーズセダン(G30) 523d
BMW 5シリーズセダン(G30) 523d

車両情報

車種BMW 5シリーズセダン(G30) 523d
初年度登録2019年
都道府県埼玉県

助手席デイライト故障を修理 — 定番トラブルを低コストでリペア

愛知県からご来店いただいたBMW 5シリーズセダン(G30) 523d前期モデル。
助手席側ヘッドライトの内側デイライトが茶色く変色し、明るさも低下していました。
この症状、実はG30/G31/F90の5シリーズでは多く発生している“定番トラブル”です。

BMW 5シリーズ G30 デイライト 故障
BMW 5シリーズ G30 デイライト 故障

最近のライコウのブログでもこの話題が続くほど、多くの車両が同様の不具合を抱えています。

👉 関連事例はこちら:
5シリーズ(G30/G31/F90)の作業事例一覧

原因は、LEDモジュールが発する熱によってアクリル導光部が溶解してしまうこと。
特に昼間のデイライトを長時間点灯させる走行環境で発生しやすく、夜間走行や短距離使用では比較的起こりにくい傾向があります。

LEDモジュールが発する熱によってアクリル導光部が溶解してしまう
LEDモジュールが発する熱によってアクリル導光部が溶解してしまう
LEDモジュール本体にも損傷が及ぶリスク

一度アクリルが変形・変色すると元には戻らず、放置すれば発光バランスが崩れ、LEDモジュール本体にも損傷が及ぶリスクがあります。

ディーラー見積りは最大80万円!? ライコウではリペアで現実的に修理可能

ディーラーではデイライト不良が発生すると、基本的にヘッドライトアッセンブリー交換対応となります。
実際にお客様が提示された見積もりはなんと約80万円
これまで60万円台の事例は耳にしていましたが、80万円という金額には正直驚きです。

純正パーツの価格を整理すると以下の通りです。

パーツ名価格(税別)
ヘッドライト478,000円
LEDモジュール27,600円
コンピューター97,300円
フラッシャー94,600円

ヘッドライト+LEDモジュール交換で約50万円、さらにコンピューターとフラッシャーを加えると約70万円。
これに工賃や消費税を含めると、ディーラー見積りの金額とも整合が取れます。

ライコウでは、こうした高額修理を回避できる「デイライトアクリルリペア」を実施しています。
アクリル溶解部を丁寧に研磨・再生し、LEDモジュールはBMW純正新品
を使用。

LEDモジュールはBMW純正新品を使用

修理費用を大幅に抑えながらも、純正同等のクオリティを維持した施工を行っています。

デイライトリペアの作業手順とメリット・デメリット

■リペア作業の流れ

  1. ヘッドライトを車両から取り外し
  2. LEDモジュールを分離
  3. 茶色く変色したアクリル部分を削り落とす
  4. 番手を上げながら研磨し、照射面を滑らかに整形
  5. 磨き処理で光沢を復元
  6. BMW純正新品LEDモジュールを装着
  7. ヘッドライトを組付けて点灯確認
  8. BMW専用診断機ISTAでエラーチェック

今回の症例ではアクリル溶解が激しく、溶解部を完全に除去するにはもっと切削する必要がありました。しかし、切削量が多くなるとアクリルとLEDの距離が広がりデイライト輝度低下が懸念されます。したがって茶色く溶解した部分がある程度除去できたくらいで切削を終了し磨きました。

この一連の作業を片側約2時間程度で完了します。
修理当日にお引き渡しが可能です。

デイライトアクリルリペア
デイライトアクリルリペア
デイライトアクリルリペア
デイライトアクリルリペア

■リペアのメリット

  • ヘッドライト交換を回避でき、修理費用を大幅に低減
  • 産業廃棄物を出さないため、環境にも配慮
  • 当日完結の短時間施工(約2時間)

■リペアのデメリット

  • 溶解範囲が広い場合、削り量が増えるため発光輝度が若干低下
  • アクリル素材の状態によっては、完全に新品同様の見た目には戻らない
  • LEDモジュールとアクリルの距離が近い場合、再発防止にはコーディングによる輝度調整が推奨

再発防止策とライコウからのご提案

ライコウでは、デイライト修理後の再発防止策として次の3つのコーディングメニューを提案しています。

  • デイライト発光輝度を100%→70%へ下げる
     → LED発熱を抑え、アクリル溶解リスクを低減。
  • デイライトON/OFFメニューを有効化
     → ドライバーが任意でデイライトを消灯可能。
  • 予防メンテナンスとして軽度研磨施工
     → 現時点で不具合がない場合でも、LEDとの接触を避けるための予防研磨を推奨。

BMW純正新品LEDモジュール(27,600円 税別)は高額ではありませんが、損傷してから交換するよりも予防リペアで長寿命化する方が経済的です。
LEDチップがアクリルに接触して破断する前に対処することで、モジュール交換費用を抑えられます。

BMW専用診断と再施工サポート

リペア完了後は、BMW専用診断機「ISTA」を使用してエラーチェックを実施。
LED点灯制御やエネルギー管理に関するエラーが残っていないかを確認し、安心してお渡しできる状態に仕上げます。

また、万が一ディーラーでプログラミングやアップデートにより設定が元に戻った場合でも、ライコウでは初回再施工を無償で対応しています。
安心してアフターサポートをご利用いただけます。

作業まとめ

  • 車両:BMW 5シリーズセダン(G30)523d 前期
  • 症状:助手席側デイライトの発光不良・変色
  • 修理内容:アクリルリペア+BMW純正LEDモジュール交換
  • 作業時間:約2時間
  • 対応拠点:ライコウ彦根店・横浜店

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