故障しまくってた状態で購入し修理した5シリーズ(F10)を今度はキレイにしていきます。
長期間放置されていたこともあり埃や泥汚れが酷い状態ですのでドライアイス洗浄しました。
洗剤や水を使わずゴシゴシせずにドライアイスの特徴を活かして短時間で汚れを剥がします。
しかもブラスト力はありませんので傷付かないのもポイントです。
車両情報
車種 | BMW 5シリーズセダン ( F10 ) LCI 523i |
初年度登録 | 2014年 |
都道府県 | -- |
エンジンルームやドアヒンジ部をドライアイス洗浄
ドイツ製のドライアイス洗浄機
ドイツ発祥のグリーンテック社が製造しているドライアイス洗浄機。
今までのドライアイス洗浄機は大型の機械で、主に工場などで使われてきました。
それからドライアイス洗浄機の小型化が進み、持ち運びが可能なサイズへと進化したことによりカーディテーリング業界や商業施設の清掃などで使えるようになりました。
ライコウが導入したドライアイス洗浄機も持ち運びが可能なサイズです。
冷やして剥がす!ドライアイス洗浄機
ドライアイス洗浄機の大きな特徴は、ドライアイスの特徴を活かした洗浄方法です。
-79℃のドライアイスを汚れている箇所へ吹き付けて、固体から気体へと昇華する力で汚れを剥がします。
サンドブラストのような研磨するといった仕組みではないので洗浄対象物に傷を付けません。
2つの剥離の原理
ドライアイス洗浄の大きな特徴である2つの剥離の原理をご紹介します。
まずは、熱収縮力です。
ドライアイス洗浄機のノズルからエアーと少量のドライアイスが高速噴射されます。
-79℃のドライアイスが汚れに付着して瞬間冷却、洗浄物は常温を保とうとするので、温度差で汚れにクラックが発生しもろくなります。
次に体積膨張力です。
もろくなったクラックの隙間にドライアイスが次から次へと入り込んできます。
ドライアイスは固体から気体へと白い煙になり無くなります。
この昇華時に約750倍の体積膨張が発生して、汚れなどの付着物を剥がしとります。
汚れなどの付着物が一瞬で剥がれます
熱収縮力と体積膨張力が発生するのは約3秒以内のため、汚れなどの付着物は一瞬で剥がれてしまいます。
そして、水分や洗剤などは一切残らないのが最大の特徴です。
ただ、高圧水洗浄やサンドブラストのような圧力やブラスト力はありませんので、染み込んだ汚れや張り付いてしまっている汚れは取り切れません。
しかし、オイルやグリスなどへの脱脂力は強力なのと、手が入りづらいところの洗浄には効果を発揮します。
BMW 5シリーズセダン ( F10 )のエンジンルームやドアヒンジ部をドライアイス洗浄
2014年のBMW 5シリーズセダン ( F10 )のエンジンルームやドアヒンジ部をドライアイス洗浄します。
メカニカルの不具合を直しきったライコウの5シリーズ ( F10 )ですが、エクステリアは購入前から放置状態でしたので、埃や泥汚れや油汚れが酷い状態でした。
ドライアイス洗浄してどのくらいキレイになってくれるか楽しみです。
ドライアイス洗浄機に3mmペレットタイプのドライアイスを入れます。
3mmペレットタイプとは、米粒大の大きさに成型されたドライアイスです。
ドライアイス洗浄前のエンジンルームは埃や泥汚れで白くなっています。
ドライアイス洗浄機のノズルからパウダー状になったドライアイスを汚れ部分に吹き付けて洗浄を行ないます。
付着していた汚れがドンドン剝がれ落ちていきます。
ブラシを使って清掃しても届きにくい隙間にもドライアイスが入り込んで汚れを吹き飛ばします。
ドライアイス洗浄後のエンジンルームは埃や泥汚れが無くなりキレイになりました。
ブラシなどで手洗いしても届かない部分がありますが、ドライアイス洗浄だと手の届かない部分もバッチリキレイにしてくれます。
フロントサスペンション上部のホイールハウスもキレイになってくれました。
ブラシなど使用せず洗剤や水を使用せず、数秒のドライアイス洗浄で汚れが剥がれ落ちました。
一瞬で油脂分や泥汚れが剥がれていきます。
ホント秒ですっ!
ドライアイス洗浄すると見違えるほどキレイになってくれます。
運転席ドアのヒンジ部分にもドライアイス洗浄していきます。
こちらも洗浄前は埃やグリス汚れが目立っています。
ドライアイス洗浄することでスッキリと汚れが剥がれ落ちてます。
他のドアのヒンジ部分にもドライアイス洗浄を行ないます。
ドライアイス洗浄するだけで、これだけ違います。
パウダー状のドライアイスが高速噴射され、-79℃で瞬間冷却して汚れに吸着。
ドライアイスは一瞬で固体から気体に昇華します。
その際に約750倍の体積膨張が発生して汚れを剥がし取ります。
ブラシなどで手洗いしても届かない部分がありますが、ドライアイス洗浄だと手の届かない部分もバッチリキレイにしてくれます。
ドライアイス洗浄は水分や洗剤を一切使わず汚れを除去してキレイにしてくれます。
ドライアイス洗浄はブラシなどで清掃するような隙間もお構いなくパウダー状となったドライアイスが入り込んで油脂汚れなどを剥がしてくれます。
ドライアイス洗浄のメリットとしては、
洗剤を使ってブラシなどでゴシゴシしなくてもいいんです。
水を掛けなくてもいいんです。
ふき取り作業をしなくてもいいんです。
サンドブラストや重曹ブラストとは洗浄の仕組みが異なりドライアイス洗浄の大きな特徴である2つの剥離の原理を使った洗浄ですので素材を傷つけません。
高圧水洗浄やサンドブラストのような圧力やブラスト力はありませんので、染み込んだ汚れや張り付いてしまっている汚れは取り切れません。
オイルやグリスなどへの脱脂力は強力なのと、手が入りづらいところの洗浄には効果を発揮します。
CCUSを活用したカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組み
ドライアイス洗浄で使用しているドライアイスは、工場で排出されたCO2を回収して再利用されています。
CO2を再利用してリユース品(再使用品)を洗浄することで製品寿命を延ばし、カーボンニュートラル社会と循環型社会の実現に取り組んでます。