
BMW 6シリーズ クーペ(F13)640iで「F13 バックカメラ 映らない」症状の点検・診断を行ないました。リバースギアに入れてもバックカメラ映像が表示されずディスプレイがグレーアウトする一方で、四隅のPDCセンサーは正常に作動しているという状態でした。神奈川県よりご来店いただいたお客様は、4ヶ月前に中古車として購入された際、バックカメラが映らないという説明を受けたまま購入されており、その不具合を解消できないかとライコウ横浜店にご相談をいただきました。
| 車種 | BMW 6シリーズ クーペ(F13)640i |
|---|---|
| 年式(初年度登録) | 2014年 |
| 来店エリア | 神奈川県 |
F13 バックカメラが映らない症状をISTAで診断


まずは専用診断機ISTAで車両診断を行ないました。すると、リアビューカメラ系を司るコントロールユニットであるTRSVCは赤色になっており、本来であれば通信不能の状態を示しています。

ところがエラーリストを確認しても、その内容は一切表示されていませんでした。診断機の表示と実際のエラー内容が噛み合わないため、ここから先は診断機上から直接原因を特定することができません。そこで、一つずつ状況を確認していきました。

はじめにバックカメラ本体の状況を見てみましたが、一見したところ大きな損傷はありませんでした。F13世代ではバックカメラ本体とは別に、カメラ用のコントロールユニットが備わっています。そこで次にコントロールユニットの電源に注目し、ヒューズが切れていないかを確認しました。しかしヒューズも正常で、切れてはいませんでした。バックカメラ本体・ヒューズと順に切り分けていき、残るカメラ用コントロールユニット本体の点検へと進みます。

コントロールユニットは、トランクの助手席側の内張りの中に存在しています。内張りを外して本体を見た途端、原因の見当がつきました。コントロールユニット本体が白錆に覆われていたのです。


コネクターを外してみると、腐食した端子が露わとなりました。水分が侵入したことによるコネクターの腐食によって、コントロールユニットが故障したものと考えられます。なぜトランクルーム内なのに水分が混入したのかを探ってみると、コントロールユニットの横にダクトがあり、そこから何らかの拍子で水分が混入したものと想定されます。
原因の特定と今後の交換修理
診断の結果、リアビューカメラコントロールユニットの不良と判断しました。今回のように診断機に出ないエラーは、診断機の表示だけを頼りにしていては原因の判断ができません。BMWの診断機は非常に優秀ですが、ライコウでは診断機の表示に頼り切らず、症状の確認から状況を一つずつ切り分け、原因箇所を追及していきます。今回も四隅のPDCセンサーが正常であること、映像のみがグレーアウトしていることから順に確認を進め、コントロールユニットの腐食という原因にたどり着くことができました。
部品の手配については、純正新品のコントロールユニットは高額になりますので、純正中古パーツを探して調達することになりました。また、コネクターも大きく腐食していますので、新品のコネクターと新品のターミナル端子に打ち替えて、今後修理を進めていきます。今回は点検・診断までを行ない、後日コントロールユニットが入荷しましたら、交換修理を行なう予定です。
まとめ
- BMW 6シリーズ クーペ(F13)640iのバックカメラが映らない(グレーアウト)症状を点検・診断。四隅のPDCセンサーは正常作動でした
- ISTAでの診断ではTRSVCが赤色(通信不能)を示すもののエラーリストには表示されず、診断機からの直接特定ができないため一つずつ切り分けを実施
- バックカメラ本体・電源ヒューズを確認後、トランク助手席側の内張り内にあるコントロールユニットを点検し、白錆による腐食を発見
- 水分侵入によるコネクター腐食でリアビューカメラコントロールユニットが故障と判断。横のダクトからの水分混入を想定
- 純正中古パーツを調達し、コネクターと端子は新品へ打ち替え。後日入荷後に交換修理を予定
BMW 6シリーズ クーペのリアビューカメラのグレーアウトなど、診断機の表示だけでは原因がはっきりしない不具合の点検・診断もライコウにお任せください。横浜店・彦根店で原因の切り分けから修理まで対応いたします。
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