
BMW 2シリーズアクティブツアラー F45 ナビゲーションシステム起動中から進まない不具合を修理。FSCコード修復によりヘッドユニット交換不要で約1時間で復旧した事例を紹介します。


車両情報
| 車種 | BMW 2シリーズアクティブツアラー(F45) 218d |
| 初年度登録 | 2017年 |
| 都道府県 | 滋賀県 |
純正ナビが「ナビゲーションシステム起動中」から進まない不具合を修理
今回ご相談いただいた症状について
滋賀県内よりご来店いただきました。
純正ナビゲーションが「ナビゲーションシステム起動中」の表示から先に進まず、地図も使用できない状態でした。
メインメニュー画面でも地図アイコンは「ロード中」のままで、事実上ナビ機能が完全に停止しています。


お話を伺うと、プログラミング作業が実施された後からこの症状が発生したとのこと。
中古車として購入された時点でApple CarPlayは入っていたそうですが、実際には一度も使用せず、普段は純正ナビを利用されていたそうです。
診断結果と原因の切り分け
専用診断機(ISTA)を使用して車両診断を実施。
その結果、ヘッドユニット内のFSCコード(認証情報)の大半が「Rejected」状態になっていることを確認しました。

この状態から判断すると、
- 認証コード方式でCarPlayが有効化されている
- その後にプログラミングが行われた
- FSCの整合性が崩れ、純正ナビが起動不能になった
という流れが強く疑われます。
実際、この症状はディーラーでは「ヘッドユニット新品交換」という判断になるケースが多く、「修理不可」「お手上げ案件」として高額な見積もりが提示されていたそうです。
ライコウでの修理内容
今回はお客様のご要望として、
- CarPlay機能は不要(復活させなくて良い)
- とにかく純正ナビを元通り使えるようにしたい
という点が明確でした。
そこで以下の手順で対応しています。
- ヘッドユニット内のFSCコードをすべてクリア
- 必要なリペアFSCコードを再インストール
- ナビゲーション機能の正常起動を確認

この作業により、純正ナビは無事復活。
地図表示・ルート案内ともに問題なく動作することを確認しています。


作業時間と結果
- 作業時間:約1時間
- ヘッドユニット交換:不要
- ナビ機能:完全復旧
原因を早期に特定できたことで、
高額な新品交換を回避し、短時間での修理が実現しました。
お客様にも「もう直らないと思っていたので本当に助かった」と大変喜んでいただけました。
同様の症状でお困りの方へ【注意点】
今回のように、
- 「ナビゲーションシステム起動中」から進まない
- 地図アイコンがロード中のまま
- プログラミング後に発生した不具合
といった症状は、FSCコードの不整合が原因であるケースが少なくありません。
安易に「ヘッドユニット故障」と判断する前に、正確な診断と適切なリペア手順が重要です。
まとめ
BMW F45 2シリーズアクティブツアラーの純正ナビ不動トラブルは、原因次第で修理可能です。
- ヘッドユニット交換を勧められた
- ナビが起動しないまま放置している
- CarPlayは要らないが純正ナビは使いたい
このようなお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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