
BMW G30(530i)の助手席側デイライトが点灯しない不具合を修理対応。エラーが出ないLEDモジュールの焼損とアクリル溶解をリペア施工で復元し、高額なヘッドライト交換を回避した事例をご紹介します。

車両情報
車種 | BMW 5シリーズセダン (G30) 530i |
初年度登録 | 2017年 |
都道府県 | 神奈川県 |
助手席側デイライトの点灯不良をリペア修理で対応!高額なヘッドライト交換を回避
点灯しないデイライト…その原因はLEDモジュールとアクリルの焼損!
BMW G30前期モデルの特徴的なデイライトは、2本のリング状アクリルによって美しい発光を実現しています。
今回は助手席側の2本のリングがほとんど点灯しないとのご相談でした。
📸 点灯不良のデイライト(助手席側ヘッドライト)


専用診断機(ISTA)でエラーチェックを行ないましたが、驚くことにエラーは記録されていません。
これはLEDモジュールの不具合が車両の診断システムでは検知されない事例のひとつです。
📸 LEDモジュールの不具合が車両の診断システムでは検知されない

ヘッドライトを分解して原因を特定
ヘッドライトを車両から取り外して内部を確認したところ、LEDモジュールのチップLEDが茶色く焼損していました。
さらに問題なのは、LEDの光を拡散させるアクリル部分が焦げて変色し、溶けてしまっていたことです。
📸 焼損したLEDモジュールと焦げたアクリル部分




一般的にはこの状態になると純正ヘッドライト(約40万円)を丸ごと交換する必要があります。
ライコウではヘッドライトのリペア修理で対応!
ライコウではこれまでに多数の類似症例を対応してきたノウハウがあります。
今回はヘッドライト本体を交換せず、アクリルレンズのリペア加工で修理を行ないました。
溶解している部分を慎重に切削・研磨して滑らかな表面に整形し、LEDの照射を適切に拡散させられるよう仕上げています。
📸 リペア後のアクリル部(研磨加工後の表面)



表面の滑らかさが確保できないと、光の広がりや発光強度に影響が出るため、精密な作業が求められます。
BMW純正LEDモジュールを交換して点灯チェック
焼損していたLEDモジュールはBMW純正品へ新品交換しました。
📸 交換したBMW純正LEDモジュールの取り付け作業

ヘッドライトを車両へ戻し、デイライトの点灯チェックを実施。
📸 修理完了後の助手席側デイライト発光状態




助手席側デイライトが無事に発光してくれました!
今回の施工でのポイントまとめ
- デイライト不点灯は診断機にエラーが出ない場合あり
- 焼損したLEDモジュールと溶解アクリルの症状は珍しくない
- ヘッドライト本体交換(約40万円)を回避し、リペア修理でコストを大幅削減
- BMW純正LEDモジュールを使用し、確実な発光を実現
注意点と今後の対策
- デイライトの点灯不良はエラーが出ないことがあるため、見た目の変化に気付いたら早めの点検が重要です。
- アクリルの焼損を放置すると、光が正しく拡散せず照射性能が低下するだけでなく、LEDモジュールへの負荷も増加する恐れがあります。
- ヘッドライト内部修理は高度な加工が必要なため、専門知識と経験がある店舗への依頼が必須です。
コーディング施工
コーディングとは・・・
愛車を自分仕様へと変身させることができるのがコーディングです。
コーディングによって、使い勝手の悪さを改善したり、製造年月での仕様の違いやグレード&装備の違いなどによって封印されている機能を呼び起こすことができます。
エンジン停止時にアイドリングストップ状態の前回記憶
エンジン停止時にアイドリングストップ状態を記憶して、次回エンジン始動時に記憶したアイドリングストップ状態になります。

バルブの球切れチェックキャンセル
バルブをLEDに交換した際の球切れチェックキャンセルします。
・バックライト
コーディングでのご留意事項
車両のコンピューターには、プログラムファイルや設定ファイルなどがインストールされており、コーディングは設定ファイルの中身を変更します。
したがいまして、設定ファイルに存在している項目のみが変更できるため、存在しない項目については変更できません。コーディングではプログラムファイルは変更できない為、コーディングによって何でも機能が実現できるわけではありません。