
BMW X1 F48 車両動き出し注意 修理。ギアセレクタースイッチボックス内部の金属バネ破損を交換し、警告表示を改善した作業。


車両情報
| 車種 | BMW X1(F48) 18d |
| 初年度登録 | 2017年 |
| 都道府県 | 神奈川県 |
BMW X1(F48)「車両動き出し注意」警告|ギアセレクタースイッチボックス修理
BMW X1(F48)で発生することの多い「車両動き出し注意」「車両を固定する」 といった警告表示。

今回は、神奈川県内からご来店いただいた2017年式 BMW X1(F48) 18d(前期モデル) へギアセレクタースイッチボックスの修理作業を実施しました。
「車両動き出し注意」警告が表示される原因とは
シフトレバーは【P】ポジションに入っているにも関わらず、車両側が 「Pに入っていない」 と誤認識してしまうことでメーターパネルに警告が表示されます。

この症状の多くは、ギアセレクタースイッチボックス内部の金属バネが金属疲労により破損してしまうことが原因です。
- 年数・走行距離の経過
- P⇔D操作の繰り返し
- 内部部品への継続的な負荷
これらが重なり、金属バネが折れ曲がったり、張力を失うことで正しいシフトポジションを認識できなくなります。

BMWやMINIのF系車両では比較的多く見られる症状で、
これまでにも ギアセレクタースイッチボックス修理の作業事例 を数多く紹介しています。
👉ギアセレクタースイッチボックス修理の作業事例
https://raikopower.com/category/blog/maintenance/gear_selector_repair/
ディーラー修理との違い|ライコウの修理方法
一般的なディーラー修理ではギアセレクタースイッチボックスのアッセンブリー交換 が案内されることが多く、修理費用が高額になりがちです。
ライコウでは、
- 故障原因を分解点検で特定
- 破損している金属バネのみを交換
- 正常動作を確認したうえで復旧
という修理方法を採用しています。
これにより短時間かつ費用を抑えた修理対応 が可能となっています。

作業の流れ|ギアセレクタースイッチボックス修理
作業は以下の手順で進めています。
- センターコンソールを取り外し
- ギアセレクターユニットを露出
- 内部の金属バネ破損状況を確認
- 金属バネを新品へ交換
- 再組み付け
- 専用診断機ISTAでエラー確認・消去
- シフトポジションの認識と警告表示が出ないことを確認
作業時間は 約1時間程度 が目安です。
(※車両状態により前後する場合があります)

対応車種について
この修理は、以下の BMW・MINIのF系ステップトロニック車両 に多く見られます。
- BMW:F45 / F46 / F48
- MINI:F54 / F55 / F56 / F57 / F60
同様の警告表示が出ている場合は、早めの点検・修理をおすすめします。

注意事項・デメリット(重要)
トラブル防止のため、以下の点をご理解ください。
- 金属バネ破損 以外 が原因の場合
(内部基板不良・配線断線など)
→ ユニット交換が必要となる可能性があります - 警告表示が出たままの状態では
車検に通らないケースがあります
事前に点検のうえ、修理方法をご案内しています。
まとめ|警告表示が出たら早めの対応を
「車両動き出し注意」や「車両を固定する」といった警告表示は、放置しても改善するケースはなく、早めの点検・修理が結果的に費用を抑えることにつながります。
BMW X1(F48)に限らず、BMW・MINIのF系ステップトロニック車両で同様の警告が出ている場合は、過去の ギアセレクタースイッチボックス修理事例 も参考にしていただくことで、症状や修理内容のイメージがしやすくなります。
👉ギアセレクタースイッチボックス修理関連ブログ
https://raikopower.com/category/blog/maintenance/gear_selector_repair/
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