BMW X2(F39) 右リアウインカーの不点灯トラブルをテールライトの現物修理

右リアウインカーが不点灯になってしまい、ディーラーで見てもらったらテールライト交換ということで見積もりが出ています。
ご来店いただき現車を確認し、原因を究明してテールライト現物修理で復活を遂げました!
約30分くらいと作業が完了できたので、テールライト交換の見積もりよりも大幅に費用を抑えた修理ができました。

電気系に強いライコウで何とかならないものか?とのご要望に応えることができました(^^)/

BMW X2(F39) 右リアウインカーの不点灯トラブルをテールライトの現物修理

車両情報

車種BMW X2 ( F39 ) 20i
初年度登録2018年
都道府県神奈川県

右リアウインカーの不点灯トラブルをテールライトの現物修理

右リアウインカーが不点灯に!?

前夜に突然右リアウインカーが不点灯になってしまったX2 ( F39 )。
その後いったん復活するものの、再び不点灯の症状が発生。

そのためBMWディーラーへ持ち込まれました。

ディーラーはウインカー用の電球を交換してみましたが、それでも右リアウインカーが不点灯のまま・・・。

ってことで7万円程度の見積もりが出てきました。

そこで電気系に強いライコウで何とかならないものか?とご来店いただきました。

右リアウインカーが不点灯になった原因を探る

ご来店いただき現車確認します。

ご来店いただき現車確認

確かに右側のウインカーはフロントとサイドのみ発光しているがリアは不点灯になっています。

ご来店いただき現車確認

ハザード動作では左のウインカーだけが発光しているもの確認できました。

車両には【右リヤターンインジケータ異常】の警告メッセージが出て、右ウインカーはハイフラの状態になってます。

【右リヤターンインジケータ異常】の警告メッセージ

専用診断機でエラーチェックしても同様にエラーが記録されています。

専用診断機でエラーチェックしても同様にエラーが記録
専用診断機でエラーチェックしても同様にエラーが記録

リアのウインカーはS25の電球が装着されており球切れしているわけではありません。

いくつかの原因が考えられますので一つずつチェックしていきます。

まずはコネクターにウインカーの信号が来ているかを確かめます。

検電器をコネクターに挿して電気が流れているかを確認すると、検電器は赤色の点滅を繰り返しますので電機は流れているようです。

ウインカー用のバルブホルダーを取り外してテールライトをじっくりと観察します。

ウインカー用のバルブホルダーを取り外してテールライトをじっくりと観察

そして不点灯の原因を発見っ!

テールライト内部が溶けている

テールライトの一部が溶けてしまい、バルブホルダーが接している端子が奥まってることが確認できました。

なのでテールライトとバルブホルダーの端子部分が接せずウインカーが点灯しなくなったということです。

テールライト側の奥まった端子を起こそうとしても動いてくれません。

この状況だと通常はテールライトの交換となってしまいます。

お客様に状況を伝えて、交換を前提にテールライトを補修してやろうと足掻いてみました。

足掻いた結果、右テールライトのウインカーは発光してくれました(^^)/

右テールライトのウインカーは発光

端子が奥まったのであれば、端子部分を盛ってやろうってことでハンダ付け。

端子部分を盛ってやろうってことでハンダ付け

僅か1ミリにも満たない量だと思いますが、ハンダを端子部に盛ってやることで奥まってた端子がバルブホルダーと接するようになってくれました。

復活した右リアウインカーの動作チェック

右テールライトを車両へ取り付けて動作チェックを行ないます。

復活した右リアウインカーの動作チェック

ウインカー動作やハザード動作などを何回も行ないましたが、右リアウインカーは不点灯になることはありません。

復活した右リアウインカーの動作チェック

右リアウインカーは無事に復活してくれました(^^)/

復活した右リアウインカーの動作チェック

これで修理作業は完了です。

現車確認から原因究明そして修理までで作業時間は約30分程度で完了できました。

テールライトって溶けるの!?

今回はテールライト内部が溶けてしまいバルブホルダーと接触しなくなったのが不点灯の原因でした。

じゃあ、何故テールライトが溶けるの!?って思っておられる方もおられるはず。

理由はテールライトが溶けるのは、プラスチックが溶けるくらい温度になったから。

ハッキリしたことはわかりませんので、あくまで想定ですが・・・。

・テールライト側の端子とバルブホルダーの端子の接触が甘くて火花が出ていた。
・ウインカーが電球のためバルブの発熱によるもの。
・テールライトの消費電流が多くて配線の発熱によるもの。

だと推測しています。

ミニではR系の車両およびF系の前期型で見かけることがあります。

ミニの場合は、電球の発熱によってバルブキャリアにバルブホルダーが固着してしまったり、バルブキャリアが変形してしまったり、車両側のコネクターが溶けてしまったりといった症状が見受けられます。

私の思うところは、電球のため多くの電気が流れてしまうのと、それを見越したパーツ設計ができていないところが原因だと思っています。

特にF系の前期モデルではコネクターのアース部分が溶けてしまってることがあり、これホントヤバいですね。
ブレーキライト&ウインカー&バックライトが電球のため、それがまとまって多くの電気となりアース端子に流れています。